マグロチャンピオンの料理道場

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空気を入れて寿司を握る(続き)

2011年09月13日 | 寿司・お造り
中秋節も終わり、またいつもの騒々しい上海に戻った。

人や車も多いが、街のあちこちで新しいビルを建てているので工事の雑音が拍車を掛ける。

せめて、夜の10時過ぎから朝の8時頃までは工事はやめて欲しいものだ。

さて、今回は「ちょっと変わったロール寿司」の話をしようと思っていたのだが、前回、「寿司の握り方」の話をした時に、「シャリだけ」を握ったので、今回は実際にネタを使って寿司の握り方を説明しよう。

「基本の握り」と、タコや貝類 等、「ネタとシャリがはがれやすい物を握る時の握り方」の2種類の握り方の説明をする。

「ネタとシャリがはがれやすい物を握る時の握り方」の方は、ネタの位置が分かりやすいように、タコや貝類ではなく蒸し海老を使った。

写真が多いので早速、始めよう。

◆寿司の握り方「基本の握り」

1)左手の手の平にネタを取る。


2)ワサビを付ける。


3)シャリを乗せ、親指でくぼみをつくる(空気を入れる)


4)上下を親指と人差し指でおさえる。


5)底を作る。


6)中指の右側面を使いながら寿司を右側に半回転させて、ネタが上になるようにする。


7)親指と中指で寿司をはさんで、元の位置まで戻す。


8)人差し指で軽く上を押さえながら、親指で舟形にする。


9)親指と人差し指でつかんで時計周りに180度回転させ、上下を入れ換える。


10)寿司の脇をしめると綺麗な形になる。


11)人差し指で軽く上を押さえながら、親指で舟形にする。


12)出来上がり。


続いて、もう一種類の握り方を紹介しよう。

◆寿司の握り方「ネタとシャリがはがれやすい物を握る時」

1)左手の手の平にネタを取りワサビを付ける。


2)シャリを乗せ、親指でくぼみをつくる(空気を入れる)


3)上下を親指と人差し指でおさえる。


4)人差し指で軽く押して底をつくる。


5)親指と人差し指で寿司を挟む。


6)寿司を回転させる。




7)人差し指で軽く上を押さえながら、親指で舟形にする。


8)親指と人差し指でつかんで時計周りに180度回転させ、上下を入れ換える。


9)寿司の脇をしめると綺麗な形になる。


10)人差し指で軽く上を押さえながら、親指で舟形にする。


11)出来上がり。


下は「基本の握り」で握ったマグロと、「ネタとシャリがはがれやすい物の握り」で握った蒸し海老の写真だが、どちらも舟型になっている。


前回も書いたが、本当に旨い寿司とは「手でつまんで口に入れるとフヮ~っと口の中でほぐれる寿司」だ。
「手に持っては崩れず、食べてほぐれる」寿司が一番の寿司だ。

さて、次回は「ちょっと変わったロール寿司」の話をしよう。


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