マグロチャンピオンの料理道場

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大連の活けの地魚を使った「やん衆鍋」

2008年04月18日 | 酒肴
今年のタイはとても暑いようだが、jjkenさんもきっと汗を書きながら頑張っているようだ。
タイのソンクラーンは日本のお正月のようなものだが、熱心な仏教徒の多いタイではこの期間中は、仏像を水で洗い清めたり墓参りをする。

ソンクラーンは水掛け祭りで有名だが、この時期に水を掛け合うのはただ楽しみのためだけではなく、耕作期に十分な雨が降るように、という願いも込められている。

タイでは「ナガ」という神話上の蛇が海で水を吹き出しながら遊ぶことで雨が振る、との言い伝えもあり、蛇が水を吹き出せば吹き出すほど、より多くの雨が降ると信じられているようだ。

jjkenさんのコメントのように、ソンクラーン(4月13日~15日)の後に雨が降り出したというのは、きっとタイの人の願いが神に伝わったのだろう。

ちなみに、ソンクラーンの最後の日が過ぎても雨が降り始めない時には、歌い、踊りそして水掛けを続けるようだ。

さて、大連は3方を海に囲まれているので、新鮮な魚介類が多いような印象を受けるが、実際にはそれほど多くの種類の魚は揃わない。

なぜ、種類が少ないか疑問だが、大連には川が無いので山からの栄養分が海に流れ込まないのが原因のようだ。魚も痩せているものが多い。

アイナメ、黒ソイ、オコゼなどは周年あるが、活けの海老やカンパチ、鯛やヒラメ等もほとんどが養殖物だ。

うちの店では、活けの「オコゼや、アサリ、シャコ、海老」等を活きたまま捌いて「やん衆鍋」という鍋料理をかつお出汁か味噌味か、お客様の好みで出しているが、オコゼの鍋はとても美味しく寒い日にはよく出ている商品だ。

川魚は美味しくないので使っていないが、中国の海の無いところでは、魚と言えば淡水魚を指す。身が柔らかく、骨の多い魚ばかりだが、中華風にコッテリとした味を付けてしまえば、どの魚を食べてもみんな同じ味になってしまうだろう。

2年程前に、中国の沿岸部を車で見て廻ったことがあるが、福州などでは鯛やヒラメやカンパチの養殖がさかんに行われている。



養殖魚は中国国内向けには、まだ価格も高いので多くが日本向けに出荷されている。

海南島近くで稚魚を捕獲して、それを生簀に入れて餌をやり、カンパチならば250g位まで育てて、500トン程の大きな運搬船で日本に活きたまま運ばれる。

これを日本の生簀に移して2か月もすると、中国産が日本産へと変身してしまうのだ。
同じように、アサリやハマグリも中国産が日本産として日本で販売されている。



近年、中国の海はものすごく汚染されてきている。

特に貝類を食べる時には産地の確認が必要ではないかと思う。。。





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