マグロチャンピオンの料理道場

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料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(7)ピリ辛メンマ、薄揚げ、絹さやの卵とじ

2011年10月02日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
昨日は10月1日で「国慶節」という中国の建国記念日にあたり、10月1日~7日までの一週間は祝日になる。

中国人民は中国共産党によって導かれて革命を勝ち取ったが、1949年10月1日に北京の天安門広場で「中華人民共和国」建国の式典が行われ、毛沢東が中華人民共和国の成立を宣言して、新中国の国旗―五星紅旗を掲揚した。

昨日、TVで「CCTV」ニュースを見ていたら、1日中、天安門広場での式典の模様が映し出されていた。

日本料理店にとっては、この国慶節の時期は日本人は日本に帰国し、中国人は家族が集まって「中国料理店」で食事をすることはあっても、日本料理店には行かないので、「春節」の時期と、この国慶節の間は商売にならない。

しかし、日本でも2、8(にっぱち)と言って、2月と8月はお客さんが少ない月もあり、こういう時は店のスタッフには皆でローテーションを組ませてなるべく体を休めるようにさせている。

いっそのこと休日にしてしまえばよいと思うのだが、銀行が日曜日でも営業している国なのだから、老板(経営者)にとっては休みなど考えられないのだろう。

しかし、そのパワーが今の中国の原動力になっているような気もする。日本もいっそのこと、土曜、日曜も銀行が営業を行うような国になればと思うことがある。

さて、今回の「料理長が自宅で作る簡単おつまみ」だが、ピリ辛メンマを使った料理を紹介しよう。

日本では確か桃屋が「やわらぎ」という商品を出していたと記憶しているが、柔らかいメンマをラー油に漬けこんだ物で、中国ではどこのスーパーでもたくさんのピリ辛メンマが棚に並び、あまり辛くないものから、激辛の物まで種類も様々だ。

下の写真は近くのスーパーで購入したピリ辛メンマだが、ほとんど辛くないタイプだ。


このメンマはいつもは「ラーメン」のトッピングに使っているが、ある時、「薄揚げ」の卵とじを作ろうと思い、竹の子の替わりに使ってみたところ、このピリ辛味が「おつまに」にピッタリだった。

自宅で作る「おつまみ」というのは、その時に冷蔵庫に入っている肉や魚、野菜、卵などをパッと組み合わせて作るもので、肉はスーパーの特売日にまとめて買って、冷凍にしている。

野菜も家の近くで、リアカーに乗せて売っている業者がいて旬の野菜を少量ずつ購入できるので、いつも、いろいろな野菜が冷蔵庫にギッシリと入っている。

料理長という仕事をしているが、店で料理を作ってから帰宅しても、自分の「おつまみ」を作りたいと思うのは、やはり料理が好きなのだと思うし、自分の好きなことを仕事にできて、幸せ者だといつも思っている。

さて、それでは「ピリ辛メンマ、薄揚げ、絹さやの卵とじ」の作り方を紹介するが、いたって簡単な料理だ。

ポイントは卵に火を通す時に、加熱し過ぎないことだ。ふっくら卵の状態で熱々の状態が一番旨い。

◆「ピリ辛メンマ、薄揚げ、絹さやの卵とじ」の作り方

1)用意するもの。

写真手前の左から「絹さや」「ピリ辛メンマの中身」「万能ネギの小口切り」。写真中央の左から「薄揚げ」「ヨード卵」。写真奥の左から「ラー油」「醤油」「ピリ辛メンマの瓶」。

2)作り方。
①薄揚げをさっと茹でて、油抜きする。


②薄揚げを1㎝~2㎝幅に、好みの大きさに切る。


③絹さやの筋を取り半分に切る。


④鍋に水を張り火に掛け、薄揚げを入れる。


⑤絹さやを加える。


⑥ピリ辛メンマを加える。


⑦醤油を小さじ1~2程加える。


⑧卵を溶いて、静かにゆっくり流し入れる。


⑨万能ネギの小口切りを散らす。


⑩味を見てラー油を加える。(ピリ辛メンマが最初か辛ければ入れなくてもよい)


⑪出来上がり。


⑫腕に盛り熱々を食べる。


繰り返しになるが、自宅で作る「おつまみ」というのは、その時に冷蔵庫にある物をパッと組み合わせて簡単にできて、美味しければいいので、何を入れなくてはいけないということはない。

この料理にしても、「シメジ」等があれば、一緒に加えるといいだろう。

ただし、卵料理ならば火を通し過ぎないようにするのがポイントだ。

同じように「豆腐料理」も火を通し過ぎないように、温める程度で食べるのが美味しい。

火を通し過ぎると豆腐が堅くなってしまい、また旨さも無くなってしまう。

さて、次回の「料理長が自宅で作る簡単おつまみ」は「豆腐」を使った料理を紹介しよう。








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