ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

合奏「RISING・SU N」  学年合奏にして発表しよう♪

2015-01-24 10:06:35 | 日記
先生「クラスで学習している『RISIN GSUN』を学年合奏にします!」
児童「わーっ!」「発表するのかなぁ。」
先生「はい、担任の先生と相談しました。3月の6年生を送る会のお礼の出し物で合奏します。」
児童「やったー!」
先生「すてきな、かっこいい合奏になるよう頑張っていこうね。
   次の授業のとき、学年合奏の楽器希望を聞きます。考えておいてね。今やっているクラスの分担の他に、リコーダーとピアノがあります。ピアノの楽譜は、ここに置いてあるので、今日の帰りに見てください。できそうだったら、持って帰って家で練習してみてね。」
 *クラス合奏では、リコーダーパートをキーボードで弾いていた。リコーダーパートは、リコーダー曲として全員ができるように指導してきた。


次の授業・・・
先生「学年合奏『RISIN GSUN』の楽器希望を考えてきた?
   先生が名前を書いた名前シールを回すので、自分の名前を取ったら、この表に貼りに来てください。」
  黒板に、クラス別の仕切りが入った楽器分担表(楽器名・担当人数)がはってある。
 *模造紙の大きさ
児童 自分の名前のシールを表に貼っていく。
先生「どのクラスも、このように貼っていきます。誰がどんな希望をしたか、自分の希望する楽器は何人希望者がいるか、次回の授業の時には見ることができます。学年全体を見てから、自分の希望を変えてもいいですよ。」
児童「希望者が担当人数より多いときは、どうやって決めるんですか。」
先生「オーディションをする、練習日を決めて必要な回数を来た人に決める、あみだくじで決める、ジャンケンで決める。いろいろな方法がありますね。何か意見はありますか。」
児童「私は、オーディションで決めてほしいです。6年最後なので、いい演奏にしたいです。」
  「頑張った人が演奏したほうがいいので、練習回数を決めて参加した人ができるようにしてほしいです。」
  「小学校最後の合奏になるので、希望した人はみんなできるようにしてほしいです。長い曲なので、途中で交代したら、みんなできると思います。」
先生「いろんな意見がでましたね。全体の希望が定まったところで、どうやって決めるか相談します。」



学年合奏楽器決めと並行してクラス合奏を進める・・・
先生「『RISIN GSUN』の前奏からDまでみんなで合わせます。
   CDで聞いてから、準備と個人練習3分、どうぞ。」
児童 CDで音を確認。それぞれの場所にに行き、楽器の準備をして練習を始める。
先生 今日、学習する《前奏ABCD》を黒板にはる。3分経ったらピアノで前奏を弾く。
児童 練習をやめる。
先生「では、前奏からDまで。この速さで。(ピアノで拍を弾く)」
児童 演奏する。
先生「それぞれの音がきれいに重なってきたね。惜しいところ、速さが合わないところが、一か所、Bのところ。(黒板のBに△、他のところには○を書く。)もう一度、やってみよう。」
児童 もう一度演奏する。
先生「やったぁ!!速さがピッタリ合った!!
   今日は、楽器のパートの役割を確かめながら、Dのところだけだけ音を重ねていくよ。まず、バスの人だけ。他の人は、座ろう。」
   黒板の前奏ABCを取って、Dだけ残しておく。
児童 バスだけ演奏する。
先生「難しいリズムだけど、切れ味よく弾けているね。」
   黒板に『ベース』をはる。

先生「みんなの音を支えるベースの音だね。次に、このベースの上にリズムをのせるよ。バス、ドラム、大太鼓、トライアングル、タンバリンの人、準備して。」
児童 上記の楽器の児童だけが演奏する。
先生「お見事!!大太鼓の拍の刻みが正確。トライアングルのエイトビートの刻みもいいね。ドラム、タンバリンの四拍目、よく数えたね。」
   黒板の『ベース』の上に『リズム』をはる。

先生「ベース、リズムの次はハーモニー。鉄琴の人、準備しよう。」
   黒板に『ハーモニー』をはる。

児童 バス、打楽器、鉄琴が演奏する。
先生「かっこいいベースとリズムの上に、鉄琴の音の重なりが響いていたね。さあ、次はアコーディオンのメロディーを重ねるよ。」
   黒板の『ベース』『リズム』『ハーモニー』の上に『メロディー』をはる。

児童 演奏する。
先生「かっこいいリズム、ベース、きれいな鉄琴の上に、メロディーがのっかたね。
   お待たせしました!リコーダーと木琴の人。この二つの楽器の役割は?」
児童「メロディーの間に入ってくる・・・」「のかってくる。」「そうそう、うんうんって感じでメロディーを飾る感じ。」
先生「なるほど、そうだね。みんなが言ってくれたことをまとめて『もうひとつのメロディー』。」
   黒板に『もうひとつのメロディー』をはる。

  「これで全部、そろいました!!みんなで合わせよう。」
児童 演奏する。


 何回か、自分の楽器の役割を意識させる学習をすると、自分たちでどのぐらいの音量で演奏しようか、考えるようになります。大太鼓が、力任せにドンドン打つことはありません。ハーモニーの役割がメロディーより大音量で演奏することもありません。

 この学習は、自分の役割が分かって演奏できるようになる良さもありますが、自分とは違う楽器の友達の演奏を聴き取ると、友達の出す音を尊重するようになります。
 ひとつひとつ積み上げていくとき、実によく聞いています。自分の楽器の演奏に夢中で、周りの友達の音の良さに気が付かなくても、このように、ひとつひとつ音を重ねていくと「この楽器のこの感じ、いいな」「この音、いい音、すきだな」と思うようです。

 長い合奏曲では、役割は次々変わります。それを1回の授業で、一か所ずつ確かめていきます。

 それぞれの楽器の役割が分かっているので、学年合奏楽器決めのとき、自分の第一希望の楽器になれなくても、他の楽器に移ることに抵抗はあまりないです。

 どの楽器にも、この合奏を支える役目があり、どの楽器のパートもなくてはならないことが理解できているとみんなで合奏を楽しみ、発表まで気持ちを盛り上げていけそうです。




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