ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

授業のはじめに

2017-08-04 16:29:58 | リズム
 1学期の授業のスタート!
 楽しく、明るい気持ちで始めたいですね❤

 みんなが笑顔になったり、明るい気持ちになったり、
友だちと仲良くなったりできる歌や遊びをご紹介します!




手遊び
☆幸せなら手をたたこう
☆セブンステップス
☆あたまかたひざポン
☆アルプス一万尺
☆おやこどんぶり
☆10人のよい子→ピクニック
☆山びこごっこ
☆なべなべそっこぬけ
☆おちゃらか
☆こいぬのビンゴ

リズム
◎まねっこリズム
◎88442211ポン(かえるのがっしょう)

愛唱歌
★あいうえおんがく
★友よ
★ひまわりの約束
★明日があるさ
★みんながみんな英雄
★にじ


手遊びがついた歌9曲を詳しく紹介

☆幸せなら手をたたこう

 ♪幸せなら手をたたこう●●
 幸せなら手をたたこう●●
 幸せなら態度でしめそうよ
 ほらみんなで手をたたこう●●

 手をたたこう→足ならそう→肩叩こう→ほっぺ叩こう→
  ウィンクしよう→指ならそう→泣きましょう→笑いましょう→
  手をつなごう→とび上がろう

  私が好きなのは、
  →クネクネしよう→腰振ろう→あくびしよう→寝ちゃいましょ(zzz・・)

 体を動かしたり、顔の表情を変えたり、
 思わず笑っちゃうような動きをしたり・・
 楽しめます!


☆セブンステップス

 ♪ 1234567●1234567●
  123●123●1234567●
  123●123●1234567●

「ワントゥスリーフォー・・・」英語で歌います。
「●」では、手拍子します。だんだん速くしていきます。
手拍子ができたら、いろいろなポーズをします。
「アイーン」でも「シュワッチ」でも。(古い・・・(*´▽`*))
 1234では、足踏みしたり、歩いたり、
●では、ターンして、向きを変えたり・・・


☆あたまかたひざポン

♪あたまかたひざポン ひざポン ひざポン
 あたまかたひざポン め みみ はな くち

*原曲はイギリスの童謡「ロンドン橋」。

歌いながら、両手を頭、肩、膝、目、鼻、口に置く。
ポンでは、手拍子する。
はじめは、ゆっくり。だんだん速く。
慣れてきたら、今までの逆で。「ひざ かた あたま ポン」


☆アルプス一万尺

最初は、歌の前半だけ、
♪とんぱーとんぱーとんぱーくるりんこ
 とんとんしゅわっちしゅわっちがちゃんこ
 とんぱーとんぱーとんぱーくるりんこ
 とんとんしゅわっちしゅわっちじゃんけんぽん!

言葉と手遊びを合体させます。
とん・・手拍子  ぱー・・右手前
とん・・手拍子  ぱー・・左手前
とん・・手拍子  ぱー・・両手前
くるりんこ・・両手をつないでくるりと返す
とんとん・・手拍子
しゅわっち・・左手を立て、右手をひじに添える
しゅわっち・・右手を立て、左手をひじに添える         
がちゃんこ・・両手を腰→左手まっすぐ出し右手で手首を握る
じゃんけんぽん・・じゃんけんする!

 ゆっくり、手遊びのやり方を見て覚える。
覚えたら、二人組を作って、歌いながら、手遊びする。

 何回も繰り返していると、だんだん速くできるペアが出てきます。
みんなの前で、最速手遊びを見せると、教室が湧きます!

 最後に、前半のジャンケンを「がちゃんこ」に変えて、
「アルプス一万尺」のもとの歌詞を歌いながら、
前半後半通して手遊びする。


☆おやこどんぶり

♪おやこどんぶりおすしにべんとうサンドウィッチ
 ラムネにサイダーぎゅうにゅう

歌いながら手遊びする。

おや・・親指前に
こ・・小指前に
どんぶり・・両手でどんぶりの形をつくる
おすし・・おすしをにぎる
べんとう・・弁当箱の四角を両手で
サンドウィッチ・・両手を合わせる
ラムネ・・両手でびんの形をつくる
サイダー・・両手を下から上へ泡が吹きあがる感じで
牛乳・・右手と左手で乳搾り

歌も手遊びも覚えたら、輪唱できます!

替え歌もあります❤
♪ミルクキャラメル おせんべ あんぱん チョコレート
 カステラ ようかん アイスクリーム

♪ラーメン ぎょうざ ワンタンメンに チャーシューメン
すぶたに シュウマイ チャーハン

美味しそうな言葉の連続に、子どもたちは(*^_^*)ニコニコ


☆10人のよいこ 

♪ひとり ふたり さんにんのよいこ
 よにん ごにん ろくにんのよいこ
 しちにん はちにん きゅうにんのよいこ
 じゅうにんのよいこ
♪じゅうにん きゅうにん はちにんのよいこ
 しちにん ろくにん ごにんのよいこ
 よにん さんにん ふたりのよいこ
 ひとりのよいこ

*原曲は、10にんのインディアンです。

ゆっくり歌いながら、指遊びをします。

 両手を握って前に出します。
「ひとり」で右の小指から立てていきます。
「じゅうにんのよいこ」で両手がパーになります。
「よいこ」の後で、手拍子タンタン!

「きゅうにん」の時は、指がうまく立てられなくて
 みんな必死になります。中には、それぞれの指を独立して
動かせることができる児童がいます!ヒーローです!!

「じゅうにん」両手から、逆に指を折っていきます。
「ひとりのよいこ」の後で、小指を立てた手と
グウの手で手拍子トントン!


 同じ旋律を使って「ピクニック」という替え歌を歌います。
10人のよいこは、8小節」ですが、「ピクニック」は12小節
なので、最初の旋律を二回繰り返します。

♪いちとごで たこやきたべて
 にとごで ラーメンたべて
 さんとごで ケーキをたべて
 よんとごで アイスをたべて
 ごとごで おにぎりにぎって
 ピクニック レッツゴー!

いちとご・・右手の指1本、左手の指5本
たこやきたべて・・左手のたこやきを右手の楊枝で刺して食べる
にとごで・・右手の指2本、左の指5本
ラーメンたべて・・左手のどんぶりを右手の箸で食べる
さんとごで・・右手の指3本、左手の指5本
ケーキをたべて・・右手のケーキを右手のフォークで食べる
よんとごで・・右手の4本、左手の指5本
アイスをたべて・・右手のアイスをスプーンで食べる
ごとごでおにぎりにぎって・・両手でおにぎりをにぎる
ピクニック・・かけっこのように両手をふる
レッツゴー!・・片手を頭の上まであげる



☆やまびこごっこ

♪やまびこさーん (やまびこさーん)
 まねっこさーん (まねっこさーん)
 ヤッホー (ヤッホー)
 ヨホホホホ  (ヨホホホホ)
 エヘヘヘヘヘ (エヘヘヘヘヘ)
 まねするな (まねするな)

 やまびこさーん (やまびこさーん)
 まねっこさーん (まねっこさーん)
 パンパーン (パンパーン)
 タタタタターン (タタタタターン)
 トトトントントントン (トトトントントントン)
 じょうずだな (じょうずだな)

 追いかけっこしながら歌うので、初めてでも
すぐに最後まで歌えます。
 最初は、先生が歌って、児童が後を追いかける。
慣れてきたら、先発隊と後発隊に分かれて歌います。

 三番もあります。
♪やまびこさーん (やまびこさーん)
 まねっこさーん (まねっこさーん)
 ララララー(ラー)
 ドレミファソソ(ド)
 ヤッホホホー(ホ)
 ああおもしろい

 中間部のララやドレミのところは、
毎回、旋律を変えてみるとおもしろいかもしれません。


☆なべなべそっこぬけ

♪なべなべそっこぬけ
 そっこがぬけたら かえりましょう

 二人組で、両手をつなぎ、歌いながら
手を前後に揺らします。つないだ手を離さないで
つないだ手の中をくぐって、背中合わせになり、
また、戻る遊びです。

 二人組から、少しずつ人数を増やしていきます。
十人ぐらいまで増やしたら、クラス全員でやってみましょう!

 手を離さない!!ことを守れば、きっとうまくいきます(*^_^*)


☆おちゃらか

♪せっせっせーのよいよいよい

 おちゃらか おちゃらか
 おちゃらか ほい
 おちゃらか かったよ おちゃらか ほい
       まけたよ
       あいこで

二人一組で向かい合います。
 
せっせっせーのよいよいよい・・つないだ手を上下に振って
               重ねる。
おちゃらか・・自分の手を打ち、相手の手を打つ。繰り返し。
じゃんけん ほい・・じゃんけんする。
かったよ・・勝った人は、万歳する。
まけたよ・・負けた人は、おじぎする。
あいこで・・両手を腰にあてる。

 この手遊びを少しずつ、速さを上げていくと
スリル満点で、盛り上がります。


☆こいぬのビンゴ






ビーアイエヌジーオーの部分を手拍子したり、歌ったりします。











 




山田さんの「待ちぼうけ」 滝さんの「荒城の月」 

2017-08-04 10:59:18 | 鑑賞
 山田さんの『待ちぼうけ』

先生「『待ちぼうけ』という歌を聞いてみよう。
    その前に、
   『待ちぼうけ』と「待っている』の違い分かる?」
児童「どっちも、待つで・・・違い?」
  「待ちぼうけは、ずっと待ってるけど来ない・・?」
  「待ちぼうけって、疲れた感じがする。」
先生「そうだね、待ちぼうけは、いつまでたっても来ないことを言うね。
   歌を聞いて、いつまでたっても来ない、何を待ってるか、
   聞き取ってね。」
児童 教科書の歌詞を見ながら、歌を聞く。

先生「いつまでたっても何が来なかった?」
児童「うさぎ!!」
先生「その通り!うさぎが来なかったね。」

先生「この歌の歌詞は、中国の昔話をもとに作られました。
   こんな昔話です。

   ある日、一人の男が畑で作業をしていると、
  うさぎが現れ、たまたまそこにあった切り株にぶつかって
  死んでしまいました。偶然にも、ごちそうにありつけた男は、
  その日から働くことをやめてしまい、切り株にまたうさぎが
  ぶつかることを期待するようになりました。
   来る日も、来る日も、待ち続けた結果、うさぎ現れる
  どころか、作物で豊かだった畑はぼうぼうの荒れ野になってしまい、
  みんなの笑い者になってしまいました。

(教育芸術社 平成23年発行 5年小学校音楽より)


  ということは、待っていて来なかったのはうさぎだけれど、
 うさぎが来てどうなることを待っていたの?」
児童「切り株にぶつかってしまうこと。」
先生「そうなると、何もしなくても、ごちそうが手に入るんだね。
   歌の内容がよく分かったね。
   もう一度、五番まで歌を流します。
   歌えそうなところがあったら、小さい声で歌ってみよう。」
児童 歌詞や楽譜を見ながら、歌えるところを探して、小さい声で
   歌ってみる。

先生「いいね、歌えるところがだんだん増えてきたね。
  『まちぼうけーまちぼうけー』どうぞ!」
児童「まちぼうけーまちぼうけー」
先生 音の動きを手で表しながら「まちぼうけーまちぼうけー」
児童「まちぼうけーまちぼうけー」

先生「♪ころりころげたきのねっこ」
児童「♪ころりころげたきのねっこ」
先生「♪うさぎぶつかれきのねっこ」
児童「♪うさぎぶつかれきのねっこ」
先生「♪うまいきりかぶきのねっこ」
児童「♪うまいきりかぶきのねっこ」

先生「上手に歌えたね。
   最初の『まちぼうけーまちのうけー』と
   最後の『ころりころげたきのねっこ』のメロディーを
   比べてみよう。」
児童 それぞれ、感じたことを発表する。

*言葉の感じと旋律の動きや流れや感じが、うまく一体化していること
 に気付くよう、歌ったり、聞いたりする。

「まちぼうけー、まちぼうけー」の旋律は、音の高さの動きが少なく、また、
同じリズムを繰り返している。ずっと待っている、ボーっと待っている、
退屈だけど待っている感じがするかな?

 「♪ころりころげたきのねっこ」の旋律は、八分休符の絶妙な「間」の後、
音程が軽快に動き始める。こっけいな、おもしろい、笑いたくなる感じが
するかな?





*次の時間には、
歌詞の「のら」や「うまい」「すずしい」の言葉の意味をおさえる。


また、「しめた!」の言葉で、短い文を作って、どんな場面で使うか
考えたり、「ころり」と「ごろり」の違いを考えて、「ころり」の軽さや
サッと起きる感じなどを捉えたりする。


 滝さんの『荒城の月』

先生「今日は、『荒城の月』を聞きます。
   歌集の○ページを開けます。」
児童 歌集の楽譜を見ながら、1番を聞く。

先生「難しい言葉がたくさん出てくるね。
   何のことを歌っているか、分かった?」
児童「難しい・・・」
先生「こちらを見てください。」
   黒板に模造紙を貼る。


  「季節は?」「誰がいる?」「何してる?」「かげって?」
  「昔の光、今いずこって?」
   模造紙の言葉を指しながら、一番の歌詞の意味を説明する。

*『諸行無常』この世にあるものはすべて、絶え間なく移り変わり、
 永久不変のものはない・・・このことを、自分の体験から話をする。
 たとええば、三十年前に新しくてキラキラ輝くような素敵なホテルが
 三十年後行ってみたら、閉鎖されていた!中をのぞいたら、家具などが
 山積みされ、埃がかぶり、クモの巣がはっていた!

*短調の感じ、旋律の流れや動き、歌詞の内容などを感じとりながら、
 もう一回、聞かせる。



「荒城の月」の原調は、ロ短調で、伴奏を付けた山田さんが、ニ短調に変えました。
「待ちぼうけ」の原調は、ニ長調です。



*「荒城の月」の旋律は、ベルギーの教会で、祈りの言葉がつけられ、
讃美歌として歌われています。「荒城の月」を聞いた司祭が
「この曲は、口で表現できないような静けさが堂にみなぎる。
深い沈黙にいざなう静けさを感じた。」と深く感動したそうです。

*2022年3月、YouTubeに、辻仁成さんとDeep Forestとのコラボで、
「荒城の月」の演奏が公開されています。
「物悲しくも、美しい、儚い世界だ。」とDeep Forestのエリック・ムーケ
さんは、言っています。フランスの方です。

「荒城の月」の美しい旋律は、国を越えて、多くの人に支持されている
ようです。

 上記、二曲の他に、山田さんの『赤とんぼ』、滝さんの『花』を紹介する。
四曲、学習したところで、最後に、ワークシートに、四曲の中から一曲選んで、
自分の感じたことや頭に浮かんだ情景を書く。