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裁判官のところで不成立調書を作成した調停委員が、戻ってきた。
「はい、ただ今。不成立調書、作って来ましたんでね。」
男性の調停委員はなんだかにこやかだった。
彼の本音を代弁すると、私と夫との話、どうにかまとめようと思ってはいたものの、
こうなってみると楽チンに一件落着したからよかったじゃん、
といったところだろうか。
先生とそんな調停委員が書類のやり取りをしている時、
突然調査官が私に話しかけてきた。
「あの、最後の最後にお願いがあるのですが・・・」
「へっ?」
また何を言い出すつもりだろうか、
すべて終わったと粛々とした気持ちでいた私は、驚いた顔で彼を見た。
「これは僕からの・・・
個人的なお願いなんですけど・・・
あの・・・
ご主人を・・・
子供たちに・・・
会わせてやって下さい!!!」
彼からの、このお願いは一回目の調停と合わせると、3度目だった。
・・・今流行りの空気の読めない奴である・・・
私が呆れてフラフラになっているところに、
調査官は続けた。
「ご主人は、精神的に、かなり参っています・・・
ご主人は・・・
あなたにはわからないでしょうが・・・
彼なりに、本当に、あなたと子供を愛しているんですよ!!
なのに、こんなことになってしまって・・・
うつ病にまでなって・・・
会社の仕事も手につかなくて・・・」
そのとき私には、眼鏡をした調査官の顔が、夫に見えてきた。
こちら側の気持ちを一切考えず、
自分の言い分だけをぶつけてくる、夫に見えてきた。
自分がさんざん私を傷つけいたぶり、心を支配し、
嬲り弄んできたにもかかわらず、
いざ私が出て行くと、
俺が傷ついた傷ついたと、
まるであたかも私よりも大怪我をしたかのように、
人生の上での悲劇が、私によってもたらされたかのように、
大袈裟に泣き喚いている夫が、
今まさにここに居るかのように感じた。
スーツを着て、眼鏡をしている、そこだけが共通点なのに、
私にとっては彼が夫のように見えて仕方がなかった。
居るはずのない夫が、ここに居る。
それは、危険なフラッシュバックだった。
痛いほどに、私のこころは動揺した。
「ご主人は・・・
子供たちに・・・
クリスマスプレゼントを渡したいと言っています。
父親として、子供に会いたいのは、当然のことだと思います・・・
僕も、息子さんと同じ年の子供が居ます。
あなたの離婚したい気持ちは理解できますが、
ご主人の気持ちも・・・
子供に会いたい気持ちは特に、痛いほどわかるんです・・・」
誰も止めてくれないのか。
・・・先生、何とか言って下さい。
・・・調停委員さん、何とか言って下さい。
私は固まったまま、調査官の顔を見つめたまま、
そこに夫の顔を感じていた・・・
子供に会わせてくれと嘆願する夫・・・
調査官は、眼鏡の奥の小さな瞳に、
涙を浮かべていた。
「子供に会えば・・・
随分気持ちが安定すると思うんです・・・
なんとか、
あと数日で、クリスマスです。
僕からも、お願いします!!」
調査官は、机に手をついて、私に向かって、深深と頭を下げた。
「面会には、この家庭裁判所の、部屋を使ってもらって、
弁護士立ち合いのもとでなら、略取の心配もないでしょう。
もちろん、僕も立ち会います!!」
再び調停室に、緊張感を伴った沈黙が流れた。
眠っていた罪悪感が、私をぐらんぐらんに揺すった。
子供を、父親に会わせていないのは私のエゴか?
子供たちは、父親に会いたがっている。
父親も、子供たちに会いたがっている。
私だけが私の意志で・・・親子の仲を断絶させている・・・
クリスマス。
子供たちが心待ちにしているクリスマス。
でも私が子供たちに何をしてあげられると言うのだろうか。
夫がクリスマスプレゼントを渡したい、それだけのことなら・・・
口を真一文字に結んでじいっと固まっていると、
先生がようやく、口を開いてくれた。
山口先生は調査官に向かって言った。
「もう、調停は終わったんですよ、ね?」
「はい。そうですが・・・」
「じゃ、もうお話しすることは、ありません。
面接交渉については、先ほど、彼女も言いましたが、
代理人としても考えていませんので。」
先生は一度ここで切って、続けた。
この頃になると明らかに先生にも、
言葉に怒りが混ざってきていた。
「どうしてもこの状況でメンコウということならねぇ、
調停でもなんでも、一から申し立てて、
別の機会に協議すればいいことだと思いますが?
うちは、一切応じない姿勢は変えませんけどね。
第一、コンピについてはずっと認否しておいて、
メンコウだけ泣き落としてくるその態度、
それで、何とも思わないですかね?
あなたも、子を持つ親子を持つ親って言うなら、わかるはずですよ?
もし本当に、妻はともかく、子供を愛していたらね、
まずは子供の生活を案じるんじゃないですか?
ご飯を食べられているか、ひもじい思いをしていないかって!
そこに持ってきて、金は一銭たりとも払わずに、
まずは、自分がクリスマスだからプレゼント渡したい、渡したい、って、
子供に会いたいって泣いて懇願するなんて。
それっておかしいと思わないんですか?
プレゼント渡せたら、金払うって、それって変だと思わないんですか?」
「先生・・・」
「だいたいねぇ・・・」
「先生・・・」
男性の調停委員が、ヒートアップする先生を阻止するような形を取った。
「すみません。
ちょっと、調査官が個人的に、感情的になっているようです。
私の方で話しておきますので。
ご意向は重々わかっていますから。
すみませんでした。もう、これで本日の調停は終了ですので。」
先生がすうっと息を吸い、吐くように言った。
「わかりました。委員さんがそう仰るなら・・・。
ですが、今後不成立調書が出たあとに、
今のように面接交渉を促すような発言は、
立場的には控えていただきたいと思います。」
「わかりました・・・」
調査官は悔しそうに、うつむいている。
私は最後に気持ちをかき乱されて、釈然としない気持ちで一杯だったが、
先生が毅然と断ってくれたから、
それでいいのだと思おうとしているところだった。
「それではこれで終了ということで。」
全員が立ち上がり、なんとなく頭を下げた。
私は先生に促され、調停室を二人、先に出た。
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僕も、息子さんと同じ年の子供が居ます。
あなたの離婚したい気持ちは理解できますが、
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子供たちは、父親に会いたがっている。
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そんな空気の読めないような人が調査官をしていることに苛立ちを覚えます。
先生が止めてくれて良かった!これで調停は終了ですね、あともうひといき!頑張って下さい!!
これが、ちょっと感情的になっている、なんて言葉で済まされるようなことでしょうか。
問題の当事者であり、傷ついて疲れ果てている人の心を、どれだけかき乱し、さらに傷つける行為か。立場を踏まえても、もっと重く捉えるべきだと強く思います。
この調査官は本当に、カケラもまっちーさんの気持ちを想像しようとしないのですね。いや、している「つもり」なのでしょう。「あなたの離婚したい気持ちは理解できますが」だなんて…。その上で、
「あなたにはわからないでしょうが、ご主人は…」
…寒気を通り越して、吐き気を覚えました。
養育費(婚費)は、義務じゃないか。そっちから先に説得するべきだろう。
でも、友人からの2次被害もあるから、ホントに2次被害は込みで考えたほうが良いですよね。
被害にあった人じゃないと、ホントの辛さはわからないんですよ。結構昔の友達は引いたり、悪口言いふらしたるして、友達に足引っ張られたりもした。友達関係変わりましたよ。
今が幸せな人には、理解できない苦しさ。
孤独な戦いに心が弱ったときには、モラハラブログで、勇気を貰おう。
私もこれから調停の準備です。
夫が浮気して侮辱しまくってセックスレスで、挙げ句の果てに暴力で骨折させても、妻子への愛情ゆえに傷ついているというポーズさえ取れば、妻はそれを無償の愛で受け入れ、夫を癒し守る義務があると信じて疑わないのでしょう。
夫側のコンピ支払いの義務や、妻の心の傷のことを完全に無視して話を進めるのも、根っこに女性に対する理不尽な甘えがあるからとしか思えません。
いい年をして、女に、家族に依存するばかりで乳離れできていない、お子様な精神構造の持ち主が、調査官なんかやらないでほしいです。
はっきり言って、非常に不気味だし、迷惑この上ないですね。
でもこういう男、妙に多いんですよね、ここの国には…。
この調査官が、モラかどうかは判断できませんが、
モラ的要素があるからこそ、同情するわけですよ。
モラに共感できる部分があるからこそ、同病相憐れむ、と。
まっち~さんがフラバしたのも当然ですね。わかります。
私自身も、離婚してからも、何の実情も知らない他人から
何度かそういう心無い“二次被害”に合ってきましたから。
何度も固まってフラバして、この期に及んでまた追い討ちをかけられて
(アイツのために)まだ(もっと)苦しまなければならないの?と、さぞ愕然としたことでしょう。
バカはどこにでもいるとは言え・・・
自分の立場も場所もわきまえず、干渉と感傷と感情のみを押し通そうとするなんて
相手の辛い気持ちや意思も全く察せない『調査官』って・・・
やっぱりバカだし不要としか言いようないですね。
いったい何所に焦点を合わせて物事見てるやら。
飢え死にしそうな妻子と、会えない辛さ?どっちが可哀想か、普通に考えたらわかるだろーに。
だいたい、そうなる原因を作ったのは誰なのだ?
過去の精神的虐待も暴力も不倫も、数々の所業も全くのスルーかよ~???と問いたい。
(普通にも論理的にも筋が通ってないことにも気づけないから、あえてバカと言えるのだけども。)
そうそう、やることもやらないで、甘えることだけは10人前?・・という男。
多すぎますね。呆れるくらいに。
だからこそ、三行半を叩きつけられる夫が、今後益々増えることでしょう。
私も「こんな夫、ホントいないほうがマシ…」と、離婚して時が経てば経つほどシミジミ思うし(苦笑)
モラとは縁を断つ、これ以外に幸せの道はない。
お金が欲しいです、はい。
心配するなら金をくれ~!米をくれ~!
またまた感謝です。
ゴチャゴチャ脳内がスッキリしました!
まっち~さん、
コメの方達にも感謝です。
ありがとうございます☆
頑張るど♪
仮にも「調査官」
ですよね?!
どうしてこんな勘違い野郎が人様の重要な将来を決める仕事についてしまったのでしょう。
わたしはまっち~さんやそのほか傷ついた女性をさらに傷つけるこの男の頭の悪い行為に怒りを覚えました。
こんな何も分かってない男のたわごとに
罪悪感なんか覚えなくてください。
まっち~さんがもったいないです。
がんばってください!
そんなことを言われたらと想像するだけで辛いです。
調査官と言えど人間です。
うちの旦那は、DV改正法の講習まで受けた警察官の癖に、私に精神的、身体的DVをしていましたから・・・
職業は関係ないです。
そういうことが出来る人間は、病気なんです。
意志の力で止められるものではありません。