実際に私が駆け抜けた道のりは、もっと濃く、短く、凄惨なものでした。けれど駆け抜けてしまってから振り返ってみると、そんな険しく激しい道のりでも、どんどん目の前の「今」や明日を含む「未来」が、遠い過去にしていってくれるものなのです。だから、私が今生きているのだなぁと思います。 . . . 本文を読む
夫の死ぬ死ぬ攻撃には、本当に疲れ果てました。
疲弊しつくしていた心では、次から次へと起きる出来事は、到底受け止め切ることができませんでした。
大げさなのか?と自分で問いただしながらも、拾い上げようとしながらも、深く深く沈んでいく心を、自分自身ではどうすることもできませんでした。 . . . 本文を読む
私のほんとにつたないブログにご来訪下さり、毎日読んで下さって本当にありがとうございます。いつも感謝の気持ちでいっぱいです。とても嬉しく思っています。これからも応援して下さい。宜しくお願い申し上げます。 . . . 本文を読む
脱出後の対応が甘かった、甘すぎたと私が言い続けているのは、今から話すことが原因です。相談をくださる被害者の方々に、「話し合いはできないですよ。」「すぐ調停したほうがいいですよ。」とアドバイスするのはこの苦い経験があるからです。無意味にお互いが傷つかないためにも、脱出後はそういった方法をとるのがベストだと思います。 . . . 本文を読む
決戦は、傷だらけの小さな戦士によって遮られました。保育園では赤ちゃんが大好きでいつもニコニコ、赤ちゃんの世話を焼いている、優しく気がつくわが娘です。娘の涙を思い出すと、今も胸が痛みます・・・ . . . 本文を読む
その頃の私は、ライオンに、息の根を止められるのではなく、甘噛みされて、爪で弄られて、巧みに少しずつ弱らされながら、餌食になるのを待っているような状態に居ました。「愛しているから、大切だから」と口では言いながら、夫は、私を再び傷つけ続けました。 . . . 本文を読む
幸せの白いふとんを、自分の力で手に入れたのに、夫にまた依存することで、手放してしまうところでした。われながら赤ちゃんのように幼く、思考能力の低い当時の自分は、明らかにまだまだ夫の「支配下」に居ました。 . . . 本文を読む
ライオンは、猫に化けることに成功しました。猫だと思って近づけば、怖くなかったのです。頭だって撫でられる。あの時そばにいたのはやはりライオンだったと気付くのは、ずいぶんあとになってからでした。 . . . 本文を読む
その男は危険です、逃げて下さい!ライオンと檻の中で生活しているようなもんですよ!結婚生活のすべてはその一言に集約されていた。なのに、そのライオンを安全な我が家に呼び寄せてしまったのです。さてライオンは猫になれるのか。それとも・・・ . . . 本文を読む
慣れというのは恐ろしいもんです。虐待に慣れると、たいがいのことが平気になってしまう。私は、自分を曲げて相手に合わせ続けて、完全に自分がポキッと折れてしまった、そんな経験が多々あります。このお話はその最たるものです。 . . . 本文を読む
夫が「一人で子育ては大変だろうから。」という提案をして、
私も仕事を探す段取りのために、土日は子供たちは夫の家で過ごすようになった。
脱出して、1ヶ月は経過していたと思う。
娘が、「パパからてばみ~」と私に渡してくれた。
また、夫から手紙を預かってきたらしい。
昨日、子供たちを引き取りに来たときに、もらったばかりなのにと思ったが、
封を切った。
いつもより、長い手紙だった。
「まっち~へ。
今 . . . 本文を読む
相変わらず夫は、私に毎晩電話をしてきていた。
ある夜は、電話で「近くまで来たから、出てきて。」と呼び出されて、
その駐車場まで突っ掛けで走っていくと、
社用車のそばにスーツ姿の夫が立っていた。
「今仕事帰り?このへんだった?」
と言うと、夫はにっこりと笑い、私に近寄ってきて、
「今日はお土産があるねん。」
と、後ろの手に隠していた紙袋を差し出した。
大きな白い箱の入ったその紙袋には、
私の . . . 本文を読む