↓一人でも多くの方にモラハラを知っていただきたくて、リンクを貼りました。
私は先生に肩を押されるようにして、
家裁の廊下を歩いた。
・・・別に大丈夫。こんなことぐらい。
ずっと、何十年も、自分にそう言い聞かせて生きてきたから、
ついさっき受けた傷すら、すぐに忘れることに慣れていた。
エレベーターに乗るまでお互いに無言だったが、
私はエレベーターの扉が閉じるや否や先生に、言った。
「先生、お世話になりました。ありがとうございました。
裁判もよろしくお願いします。」
「あ、いやいや~、さっきは鬱陶しかったね?大丈夫かな?」
「はい、夫に比べれば、かわいいもんですから。」
「なるほどね・・・ダンナは筋金入りやからね・・・」
二人で車に乗り込む。
駅までの5分の間に、先生が短く、これからのストーリーを話してくれた。
「えっと、これからやけど、もう、12月17日だからね、
うちの事務所もあと数日したら機能しなくなるねん。
ギリギリまで仕事はあるけどね。
まずは訴状を作る作業だけど、それは1週間もあればできると思うから・・・
でもどっちにしても、年明けになるかな。
うちは7日からだから、・・・半ばまでにはそれを送るから、
それを見て、条件とかまた都合の悪いところとか、言ってくれればいいから。
それからやりとりして・・・多分2月半ばには裁判の手続きできるかな。」
「条件って何ですか?」
「えーと、あれだわ。慰謝料とか養育費とか面接交渉とか。」
「メンコウ、ですか。」
「はははは!!」
先生もあの調査官を思い出したようで、笑い出した。
「ああいった形で、調停委員よりも、調査官が前に出てくるケースは稀だよ。
「家裁の人」の見過ぎじゃないの。気にしなくていいからね。
通常、DVありの相手方が重度な精神的疾患があれば、面接はリスクを考えて
回避して当然なんだから。
家裁で面接なんてとんでもない。」
と笑った上で、
「私は、私とまっち~が並んで正しいことを言っているのに、
調査官たる立場の人が、あのダンナの涙に動かされたってことが
実はショックだわ。」
「あのダンナの涙って・・・」
「結構うちの事務所でも、よう泣いてくれたからね、ご主人。
でも、なんていうのかな、私からしたら、
泣きながら殴ってくる感じなんよね。
涙すら、脅しの道具というか。
俺を泣かせたんだからアイツは帰ってくるべき、って論法。」
「ありますね。確かに。脅し、とは気付かないうちに脅されている・・・」
「まあ、そういうわけで、
来年は気持ちを引き締めて行きましょう!
もう、よいお年を、って言っておくわ!」
「あっ・・・今年は先生、ほんまにお世話になりました、
ありがとうございました!」
ほどなく駅に到着した。
次の予定が混んでいた先生は、今日はランチに付き合えなくて残念、
と言った。
「じゃ、よいお年を!」
「よいお年を!」
改札に消える先生を、見えなくなるまで見送った。
先生のキャメルのカシミアのコートが視界から消えたとき、
私はキャディラックの運転席に戻って、思い切り肩を落とした。
そして深い深いため息をついた。
幸せが逃げるから、吐いてはいけないと決めていたため息を、
夫との生活の中で、ずっとこれ見よがしに吐き続けられたため息を、
私は調停室の空気を全部吐き出したいかのように、吐いた。
泣きたい気持ちはあったが、先生に言ったように、
調査官は夫に比べれば本当にかわいいもんだったし、
何より、泣いている場合じゃないと思った。
来年は一年、裁判の年になるのか・・・
しかも2月からなんだ・・・
もし、夫がそれでも離婚しないと言い続けたら・・・
気が遠くなりそうである。
けれど、そんな先のことよりも、生活を立て直さなければ。
子供たちの気持ちも、しっかり支えていかなくちゃ。
いろいろなことを経験しながら、
けれどその頃の私は以前のように激しく落ち込んだり、
のたうちまわって苦しむことはなくなっていた。
夫と直接折衝しなくなってもう、随分経つからかもしれないし、
遅々としていてもちゃんと前に進んでいたからだろう。
それと、やはり、子供たちとの生活が掛かっていたから、
「泣いている場合ではない」
ことが、多かったからだろう。
仕事もないから、あとは家に帰るだけである。
夕飯の買い物を済ませて、銀行に寄った。
もしかしたら???と思って、
夫の送金口座の残高照会をした。
私は我が目を疑った。
04.12.17 60,000円
が振り込まれていた・・・
6万円って何???
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↓超オススメ・何度も読みたい本
↓次に買いたい本
私は先生に肩を押されるようにして、
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・・・別に大丈夫。こんなことぐらい。
ずっと、何十年も、自分にそう言い聞かせて生きてきたから、
ついさっき受けた傷すら、すぐに忘れることに慣れていた。
エレベーターに乗るまでお互いに無言だったが、
私はエレベーターの扉が閉じるや否や先生に、言った。
「先生、お世話になりました。ありがとうございました。
裁判もよろしくお願いします。」
「あ、いやいや~、さっきは鬱陶しかったね?大丈夫かな?」
「はい、夫に比べれば、かわいいもんですから。」
「なるほどね・・・ダンナは筋金入りやからね・・・」
二人で車に乗り込む。
駅までの5分の間に、先生が短く、これからのストーリーを話してくれた。
「えっと、これからやけど、もう、12月17日だからね、
うちの事務所もあと数日したら機能しなくなるねん。
ギリギリまで仕事はあるけどね。
まずは訴状を作る作業だけど、それは1週間もあればできると思うから・・・
でもどっちにしても、年明けになるかな。
うちは7日からだから、・・・半ばまでにはそれを送るから、
それを見て、条件とかまた都合の悪いところとか、言ってくれればいいから。
それからやりとりして・・・多分2月半ばには裁判の手続きできるかな。」
「条件って何ですか?」
「えーと、あれだわ。慰謝料とか養育費とか面接交渉とか。」
「メンコウ、ですか。」
「はははは!!」
先生もあの調査官を思い出したようで、笑い出した。
「ああいった形で、調停委員よりも、調査官が前に出てくるケースは稀だよ。
「家裁の人」の見過ぎじゃないの。気にしなくていいからね。
通常、DVありの相手方が重度な精神的疾患があれば、面接はリスクを考えて
回避して当然なんだから。
家裁で面接なんてとんでもない。」
と笑った上で、
「私は、私とまっち~が並んで正しいことを言っているのに、
調査官たる立場の人が、あのダンナの涙に動かされたってことが
実はショックだわ。」
「あのダンナの涙って・・・」
「結構うちの事務所でも、よう泣いてくれたからね、ご主人。
でも、なんていうのかな、私からしたら、
泣きながら殴ってくる感じなんよね。
涙すら、脅しの道具というか。
俺を泣かせたんだからアイツは帰ってくるべき、って論法。」
「ありますね。確かに。脅し、とは気付かないうちに脅されている・・・」
「まあ、そういうわけで、
来年は気持ちを引き締めて行きましょう!
もう、よいお年を、って言っておくわ!」
「あっ・・・今年は先生、ほんまにお世話になりました、
ありがとうございました!」
ほどなく駅に到着した。
次の予定が混んでいた先生は、今日はランチに付き合えなくて残念、
と言った。
「じゃ、よいお年を!」
「よいお年を!」
改札に消える先生を、見えなくなるまで見送った。
先生のキャメルのカシミアのコートが視界から消えたとき、
私はキャディラックの運転席に戻って、思い切り肩を落とした。
そして深い深いため息をついた。
幸せが逃げるから、吐いてはいけないと決めていたため息を、
夫との生活の中で、ずっとこれ見よがしに吐き続けられたため息を、
私は調停室の空気を全部吐き出したいかのように、吐いた。
泣きたい気持ちはあったが、先生に言ったように、
調査官は夫に比べれば本当にかわいいもんだったし、
何より、泣いている場合じゃないと思った。
来年は一年、裁判の年になるのか・・・
しかも2月からなんだ・・・
もし、夫がそれでも離婚しないと言い続けたら・・・
気が遠くなりそうである。
けれど、そんな先のことよりも、生活を立て直さなければ。
子供たちの気持ちも、しっかり支えていかなくちゃ。
いろいろなことを経験しながら、
けれどその頃の私は以前のように激しく落ち込んだり、
のたうちまわって苦しむことはなくなっていた。
夫と直接折衝しなくなってもう、随分経つからかもしれないし、
遅々としていてもちゃんと前に進んでいたからだろう。
それと、やはり、子供たちとの生活が掛かっていたから、
「泣いている場合ではない」
ことが、多かったからだろう。
仕事もないから、あとは家に帰るだけである。
夕飯の買い物を済ませて、銀行に寄った。
もしかしたら???と思って、
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「やさしさ」と「冷たさ」の心理―自分の成長に“大切な人”を間違えるなPHP研究所このアイテムの詳細を見る |
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手っ取り早いところで、このブログの画面、右、 カレンダーの下に、最新のコメント欄があって、その下にブックマークの文字があり、一行下に掲示板のアイコンがあります。好かったらクリックされたらどうですか。
っていうか6万って・・・微妙な金額ですね。
どういう計算をして6という数字になったのかな?
次の更新が待ち遠しいです。
どんなモラ攻撃だったのか!!
ちなみにうちモラは、婚姻費用(旦那名義の口座から私が引き落とし)の金額は「常識の範囲内で」とあいまいにして、使いすぎるも節約するもお前のさじ加減!と言いたかったようです。
とてもお辛そうなので心配になり、書き込み致しました。
お近くの女性センターへは行ってみられましたか?
今は、デートDVと言って、結婚していないカップル同士の
DVも段々に知られるようになっているので、電話などで
相談してみられてはどうですか?
私は、まっち~さんをお慕いしている一主婦@横浜在住なのですが
私でよければ、お話を聞くこともできますよ。
miyamiya1113@goo.jp にメール下さい。
どうぞ、一人で抱え込まないで・・。
私は、mixiを拠点にし、そちらでモラハラ被害者の方々とも
交流しております。
会社のでもいいので、パソコンのメールアドレスを使って一度登録したら、あとは、携帯からでもアクセスできますよ。
もし興味があれば、ご招待しますし・・。
本当に訳分からないと言うか、予\想外の事をいきなりしてくるから、何だろうと思ってしまうのですよね。
しかしその金額は何なんでしょうか・・・?
涙。モラってやっぱり子供と変わらないですね。子供もたまに、大袈裟に泣いて
「僕はこんなに痛いんだってばぁぁぁぁっ!」
と言わんばかりの時ありますよね。
大人になると、涙は人前ではあまり流さないようにしないと、みたいな意識が働いて、逆に止めようとするものなのに・・・。
よちよち、酷い目に遭ったでちゅねーって言えば満足・・・しないですね・・・すみません。
(もし、これが正解なら、私がモラ夫と同じ思考回路なのかしら?!?!)
モラ夫の中では何か意味のある金額なのでしょうか?
そしてやっぱり、払ったからには子供に会わせろって絶対言って来るのでしょうか。
何のために間に人を立てて一歩一歩進めていると思ってるのか、話し合いというものをまるで理解してない一方通行さ加減に、本当にまっち~さんのご苦労が忍ばれます。
自分の気分次第で勝手な時に勝手な行動をして、まわりはそれに(ありがたがって!)合わせるものだ、という俺様ぶり。子供じゃなくていい年の大人がこの精神状態なのだから、やっぱり共生できない存在なんだなと思います…。