中心市街地が寂れてしまうという事態が地方都市ではめずらしくなくなっていますが、なぜ、街は寂れるのか。車社会に適合した郊外型ショッピングセンターが出店したせいか。街から若者がいなくなり高齢者だけになったからか。グランドデザインの失敗だと秋山哲男氏は評します。
ひるがえって、我らが町田は大丈夫なのか。ゲームセンターと飲み屋・食い物屋のチェーン店が中心街に目立つようになった町田。生活者が集いにくくなった中心街。これを秋山氏は衰退の始まりと見ます。
町田中心市街地から個人商店が撤退して行きます。住まいと店が同じところにある、つまり暮らしと商いが同居していた街の姿はどんどん失われています。魚屋、肉屋、八百屋、米屋、酒屋、乾物屋、菓子屋、陶器屋、荒物屋、金物屋、豆腐屋。まだまだ、思い出される方は多いでしょう。町田市中心街にどれくらい残っているでしょうか。紙屋、洋品店、着物屋、履物屋、豆屋、果物屋、食堂。
個人商店が失われる原因の一つに、店主の高齢化があるそうです。買い物客の好みの変化もあるでしょう。時代は変化するのだからついていかなくてはなりませんが、ついていくパワーが無くなったといいます。若い跡継ぎがいないからでしょうか。地価が上がって税金が高くなって、利幅の小さな商いでは太刀打ちできなくなったからでしょうか。
クリチバ(Towards Sustainable Futureより)
~クリチバでは街の一番の繁華街の大通りから自動車を排除し、ここを歩行者専用モールとした。この計画には、当初大通りの商店主は全員反対であったが、現在では市民が集い憩える場所として市民から愛され、クリチバ市の顔の一つとなっている。~
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5908/curitiba.html
諸外国に、こんな街ならすてきだという例はいくつかあります。今日はそんな話もお聞きしました。ストラスブール(フランス)やクリチバ(ブラジル)のコンパクトで使いやすい街づくりの紹介。人々が中心街に出向きたくなるように、また出向きやすくなるように、街は交通手段も含めるグランドデザイン。残すべきものを残し、小じゃれた店を配し、かつアクセスしやすいように新しいアイディアの交通手段を用意します。秋山氏は、まちは道路を舗装しただけでは不十分、交通手段は大事だと繰り返します。
町田中心市街地は道が狭くて車と自転車と人が入り交じっているし、どこをいじればすてきな街になるのだろう、あまりにも町田にはできないことが多いのではないかと私は思い始めていました。そのとき、秋山氏の口から突破口となるアイディアが。どこか一本の通りを徹底的に計画してステキな通りにしてしまう、また、これしかないと。
ピン、と響きました。あるある。その通りを目指して行くという人の流れ。鎌倉。原宿。川越。
そのとき、しゃれているがどこかで見たような店が軒を連ねていては、長く愛されるには不足でしょう。今日、集まった人たちの中からは、いま色んなものが登場しているチャンプルー状態を町田の特色として前向きのとらえようという意見や、住民運動の元気なまちが町田の特色だから集う場を中心に、という意見が出されました。
私は、一本の通りを絹道シルクロードと命名したい。オアシスのようにゆったりできる通りがあるといい。でも、町田らしい文物って何でしょうね。撤退してしまった商店をもう一度呼び戻したいという気がします。
それから、農家を助ける援農のように、商店を助ける援商ってどうでしょう。
今日は、第3回秋山ゼミ「まちなか再生」が市民ホール第4会議室でありました。(お)
ひるがえって、我らが町田は大丈夫なのか。ゲームセンターと飲み屋・食い物屋のチェーン店が中心街に目立つようになった町田。生活者が集いにくくなった中心街。これを秋山氏は衰退の始まりと見ます。
町田中心市街地から個人商店が撤退して行きます。住まいと店が同じところにある、つまり暮らしと商いが同居していた街の姿はどんどん失われています。魚屋、肉屋、八百屋、米屋、酒屋、乾物屋、菓子屋、陶器屋、荒物屋、金物屋、豆腐屋。まだまだ、思い出される方は多いでしょう。町田市中心街にどれくらい残っているでしょうか。紙屋、洋品店、着物屋、履物屋、豆屋、果物屋、食堂。
個人商店が失われる原因の一つに、店主の高齢化があるそうです。買い物客の好みの変化もあるでしょう。時代は変化するのだからついていかなくてはなりませんが、ついていくパワーが無くなったといいます。若い跡継ぎがいないからでしょうか。地価が上がって税金が高くなって、利幅の小さな商いでは太刀打ちできなくなったからでしょうか。

~クリチバでは街の一番の繁華街の大通りから自動車を排除し、ここを歩行者専用モールとした。この計画には、当初大通りの商店主は全員反対であったが、現在では市民が集い憩える場所として市民から愛され、クリチバ市の顔の一つとなっている。~
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5908/curitiba.html
諸外国に、こんな街ならすてきだという例はいくつかあります。今日はそんな話もお聞きしました。ストラスブール(フランス)やクリチバ(ブラジル)のコンパクトで使いやすい街づくりの紹介。人々が中心街に出向きたくなるように、また出向きやすくなるように、街は交通手段も含めるグランドデザイン。残すべきものを残し、小じゃれた店を配し、かつアクセスしやすいように新しいアイディアの交通手段を用意します。秋山氏は、まちは道路を舗装しただけでは不十分、交通手段は大事だと繰り返します。
町田中心市街地は道が狭くて車と自転車と人が入り交じっているし、どこをいじればすてきな街になるのだろう、あまりにも町田にはできないことが多いのではないかと私は思い始めていました。そのとき、秋山氏の口から突破口となるアイディアが。どこか一本の通りを徹底的に計画してステキな通りにしてしまう、また、これしかないと。
ピン、と響きました。あるある。その通りを目指して行くという人の流れ。鎌倉。原宿。川越。
そのとき、しゃれているがどこかで見たような店が軒を連ねていては、長く愛されるには不足でしょう。今日、集まった人たちの中からは、いま色んなものが登場しているチャンプルー状態を町田の特色として前向きのとらえようという意見や、住民運動の元気なまちが町田の特色だから集う場を中心に、という意見が出されました。
私は、一本の通りを絹道シルクロードと命名したい。オアシスのようにゆったりできる通りがあるといい。でも、町田らしい文物って何でしょうね。撤退してしまった商店をもう一度呼び戻したいという気がします。
それから、農家を助ける援農のように、商店を助ける援商ってどうでしょう。
今日は、第3回秋山ゼミ「まちなか再生」が市民ホール第4会議室でありました。(お)