日限山4丁目日記

横浜市港南区日限山4丁目は美しい町です。美しい庭・家は町を美しくし、人々を幸福にします。まちびと

日限山中地域防災拠点防災訓練が行われた。これは防災訓練ではないと思った

2023年11月19日 | 社会

今日午前8:30に大地震がおこったということで拠点防災訓練があり、参加しました。拠点運営委員会は、近所が助け合うことを重視して訓練を行うと案内状に書いていました。なお、拠点運営委員会は隣町の港南プラザ自治会(日限山3丁目)と私たちの西洗自治会(日限山4丁目)が一緒になって構成しています。

安否確認訓練を行うとのことでしたので、8:30、私は家の前の道路に出て近所の様子を見ました。晴れ、無風の気持ちがいい日でしたが、道路は寂(せき)として人気(ひとけ)はまったくありませんでした。10分過ぎても人気はありませんでした。安否確認訓練をやっているようではありませんでした。

8:45頃、班長が、1人、東の方から歩いてきました。「我が家は無事です」と書いてある安否確認カードが門や玄関にかけてあるか見て回っていました。

これは近所の助け合いを重視した安否確認訓練ではないですね。我が家は無事だったら、家の前の道に出て近所の様子を見、もし、被害者がいそうだったら近所で救助の体制に入るというのが安否確認訓練ですね。

10:30、いっとき避難場所の西洗公園に行きました。日限山4丁目の住民100人以上が集まっていました。しばらくすると、防災拠点の日限山中に案内されました。中学校の正門を入った所に200人以上の人が集まりました。ここで日限山3丁目の人と合流したからです。

起震車(希望者は体験)、発電機を収納した倉庫(見るだけ)、新聞紙を燃料としたご飯炊き(新聞紙を燃やしていたが、ご飯の試食はなし。芯のないご飯を炊くのはむずかしいと思う)、いろいろな防災用品が入った主防災倉庫(見るだけ)、補助防災倉庫(見るだけ)、避難生活の場の見本を見るだけの体育館、災害時下水直結式仮設トイレ、プロパンボンベと炉を使ったスープづくりと試飲。訓練コースではなく、ただ防災倉庫などを見て歩くコースでした。見て回るだけで訓練はありませんでした。

下水直結式仮設トイレ関連施設は今年中学校の格闘技場の北側に設置されたもので、これは進歩でした。地下に太い下水道管とその端部に結合した貯留弁を収納した装置を埋設しました。太い下水道管には五つの立ち上がり管が上に並んでついており、その頭部が地表に出て、普段はふたがしてあります。

今日は一つだけ仮設トイレが、一つの立ち上がり管の上に組み立てられていました。太い下水道管は昔の便つぼの大型のようなものです。あらかじめこの太い下水道管に水を貯めます。糞尿は仮設トイレからこの太い下水管に流れ落ちます。約500人が使用したら貯留弁をあけ、どっと通常の下水管に排水します。

水は、中学校のプールからホースを使って送水します。

避難所では下痢をする人もいます。便器はすぐ汚れるでしょう。避難者が協力し、当番制で掃除をすることなると思いますが、結構、嫌な仕事になるでしょう。

仮設トイレの掃除は、プールから引いたホースの先端に扱いやすい細いノズルのついたホースを接続して掃除をすることになるでしょう。そうならその訓練をやった方がいいと思います。今日はホースを太い下水管に接続する訓練すらやっていませんでした。ホースはどこにあるかと聞くと、主防災倉庫にしまってあると説明員は言っていました。あるなら接続訓練をやるべきでした。送水用電動ポンプは展示してありましたが、接続はされていませんでした。これでは訓練ではないですね。

この仮設トイレの前で、人々が、避難場所はこれでいいが、各家は糞尿をどうすればいいかと議論していました。ビニール袋にとり、処理剤を入れて、家の敷地のどこかに置いておく、庭に深い穴をいくつか掘り、一つの穴に糞尿を入れ続けるのではなく、数回分入れたら、泥をかけ、次は別の穴に捨てるようにして、糞尿の腐敗をできるだけ十分にし、穴が糞尿でどぼどぼにならないようにするなどいろいろ有益な方法がとびかっていました。昔は普段でも便つぼ方式でした。庭があれば穴処理で何とかなるでしょう。庭のない家は、お金がかかるが、ビニール袋方式ということではないでしょうか。

今回は訓練のない防災訓練でした。

安否確認も含め、実際の大地震を想定し、それに対応する訓練をするといいと思います。いざとなればみんな頑張ると思いますが、あらかじめ、訓練し、実行可能を確認しておくことがだいじです。

ご飯炊きでも、新聞紙を燃料にして炊いた場合、ご飯は芯が残りやすいと思います。芯のあるご飯では避難者は腹を痛める恐れがあります。ちゃんと軟らかいご飯づくりをやれるようにして置く方がいいと思います。ご飯は、拠点の日限山中に大型のプロパンボンベと炉があるのでプロパンで炊いた方がいいと思います。操作のむずかしい複雑な災害用炊飯器を買うより、今ある単純なお釜の方が使い勝手がいいかもしれません。ご飯も炊けるし、煮物やお汁もつくれます。

従来の拠点防災訓練のためだけの防災協力員会(ボランティア組織)は会員の高齢化で実質消えたようです。拠点防災訓練体制は白紙にもどったようです。(注)日限山4丁目には数年前から会員はいなくなっていましたが、3丁目には何人かいました。しかし、今回の防災訓練には3丁目の防災協力員が誰も参加していなかったようです。従来の拠点防災訓練マニュアルは抜本的改定が必要のようです。

拠点運営委員会の組織も抜本的に改定した方がいいようです。現在の組織は防災組織としてうまく機能していないと思います。原因から検討した方がいいと思います。港南プラザ自治会と西洗自治会が一緒になって拠点運営委員会を形成していますが、両自治会の協力がうまく行かず、両自治会が1年交代で拠点防災訓練を担当しています。結果、訓練内容はいい方に改善されていません。訓練をやらない方になっています。従来はこの問題を防災協力員会がカバーしていたのでしょうが、今では防災協力員会は高齢化で実質機能していません。

両自治会は、3・4丁目から、町をこえる防災意識を持った経験知識のある防災ボランティアを募集し、両自治会の主要防災関連役員に加え、新しい拠点運営委員会を編制し、拠点の運営について検討した方がいいと思います。

拠点防災訓練については、両自治会の防災ボランティア組織を動員する、さらに広く両自治会からボランティアを募集するなどして、ボランティアを充実させ、自治会役員に加え、役割を分担してもらって実行するのがいいと思います。

両町総動員体制を組む訓練は、実災害のとききっと役に立ちます。

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