読書メモ 『椿山課長の7日間』

 

　『椿山課長の七日間』　浅田次郎　

『プリズンホテル』シリーズを読み終わったので
次は何を読もうかな…と図書館で物色。

軽めのがいいな…

聞いたことのあるタイトル…
これにしてみよう！

西田敏行で映画化されていたはず。
西田敏行だから面白いはず。
見てないけど…

勝手な思い込みで借りてきました。

過労死したデパート勤務の椿山課長が
あの世の入り口でゴネて、初七日までという条件付きで
この世に戻る許可を取り付け戻ってきたものの
身体は当然自分のではなく、どういうわけか美女に変身。
（映画では伊東美咲でしたか）

 で、思いを残した家族・同僚の元に行ってみると
知らなかった事実が次々と…

一方、同時期に人違いで殺された親分も、紳士の姿で
この世に戻ることができ、子分や親分仲間を訪ねて行くと
知らなかった事実が次々と…

もう一人、交通事故で死んだ７歳の男の子も
この世に戻ることが認められ、女の子の姿で
自分の出生の秘密を探りに…

現世では交わることのなかった３人の人生が
何のいたずらか初七日の間に絡まり出し、思いがけない展開に。

ドラえもんの四次元ポケット的な黒い鞄を持たされたり、
生前と勝手の違う姿にさせられて右往左往したり、
あの世のシステムなど笑える部分も沢山ありますが
最後は涙・涙…

さすが、人生の機微を描かせたら天下逸品

満足度：

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