『さまよう刃』 東野圭吾
寺尾聰主演で映画化されたいたので興味のあった作品。
文庫本は予約がたくさん入っていましたが
私が予約した単行本の方はすぐに順番が回ってきました。
花火大会の夜、一人娘が行方不明になり、数日後死体となって発見されます。
警察の捜査の始まる中、残された父親のもとに
かかってきた犯人を名指しする密告電話。
父親のとった行動は是か非か…
被害者家族の復讐
加害者家族の行動
マスコミの興味本位の報道
少年法という司法の壁…
被害者のプライバシーはどんどん明らかにされていくのに
どうして加害者は未成年という理由だけで無条件に保護されるのか…
(未成年でなくても『人権』の名の下に保護されてしまいますが)
法は誰を守ろうとしているのか
疑問を抱きながら捜査にあたる刑事…
日頃 疑問に思っていることが小説になっていました。
重たい内容と裏腹にどんどん読めてしまいました。
満足度: