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メア氏講義メモ全文(日本語訳)

2011年03月10日 | 身辺雑記
琉球新報に、ケビン・メア米国務省日本部長(前在沖米総領事)が昨年12月、米国務省内で大学生に対して行った講義を記録したメモの全文が載っていました。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-174366-storytopic-3.html
英文はこちら(私には解らない)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-03-08_15191/

アーサー・ビナード氏が沖縄だけじゃなくって、日本人全体を侮辱しているって云ったましたが、それは、発言のほんの一部で、殆どはホントのことを言ってるんですね。

< 議論になっている在沖米軍基地は、もともと田んぼの真ん中にあったが、今は街の中にある。沖縄人が、基地の周囲を都市化し、人口を増やしていったからだ。>
< 在沖米軍基地は地域の安全保障のために存在する。日米安保条約下の日本の義務は基地のために土地を提供することだ。安保の下での日米関係は不均衡で、日本にとっては有利だが、米国にとっては損失だ。米軍が攻撃された場合、日本は米国を守る義務はないが、米国は、日本の国民と財産を守らなければならない。>
< 海兵隊と空軍は、1万8千人ほど沖縄に駐留している。合衆国は二つの理由で沖縄の基地を必要としている。基地が既に沖縄にあるという点と、地理的にも重要な点である。>
< 沖縄はかつて独立した王国で、中国に貢ぎ物を献上していた。とはいえ、中国の一部では決してなかった。米国は1972年まで沖縄を占領していた。>
< 3分の1の人たちが、軍隊がなければより平和になると信じている。そのような人たちと話をするのは不可能だ。>
< 2009年の総選挙は、民主党へ力をもたらした。それは日本政府の初めての政権交代だった。鳩山氏は左派の政治家だった。民主党政権で、鳩山総理大臣だったのにもかかわらず、日本とアメリカは5月に2+2(ツー・プラス・ツー)合意を成し遂げた。>
< 米国は、沖縄における軍事的負担を減らすため8千人の海兵隊を普天間からグアムへと移転させる。この計画は米国が、地域での安全保障や抑止力を保つための軍事的なプレゼンスを維持するものになる。ロードマップの下で、日本政府は移転に必要な資金を提供するとしているが、このことは日本側の明白な努力の証しだ。民主党政権は計画の実行を遅らせてきたが、私は現行案を履行してくれるものと確信している。東京は沖縄の県知事に伝える必要があるのだ。「お金が欲しければ、(移設案に同意し)サインしなさい」と。 ほかに海兵隊を配置する場所はない。民主党は本土での代替施設を提案したが、本土には受け入れる場所がないのだ。>
ここまでは、全くそのとおりでしょうね。

この先が問題なんだけど、決して的はずれなことを述べている訳ではなく、日本政府の「沖縄の皆さん、金を出すからこれで我慢してくれ」の精神が解らないんだろうな。まあ、この、おっさんから見たら「金出し過ぎ!」に見えたのかも知れない。
< 日本の「和(調和)」を重んずる文化は意見の一致に基づいている。合意形成は日本文化において重要なものだ。日本人はこれを「合意」と呼ぶ一方、それは「ゆすり」を意味し、彼らは「合意」の文化を「ゆすり」の手段に使っている。合意を模索するとみせかけ、できるだけお金を引き出そうとするのだ。沖縄の人々は日本政府を巧みに操り、ゆすりをかける名人である。>

< 沖縄の主要産業は観光業だ。農業もあるが、主要産業は観光業だ。沖縄の人たちはゴーヤーを栽培しているが、他県の栽培量の方が多い。沖縄の人は怠惰すぎて栽培できないからだ。>
ここは、日本人をバカにしている部分ですね。
そりゃ~、沖縄にだってアメリカにだって、怠惰で農作業が出来ない人はいくらも居るでしょうよ。

< 沖縄は離婚率、出生率(特に非嫡出子)、度数の高い酒を飲む沖縄文化による飲酒運転率が最も高い。>
沖縄は、外国人(特に米国軍関係者)が多いですから、こう云う地域では離婚率や非嫡出子の出生率は高いと思うけど統計上はどうなんでしょうね。

< 日本に行ったら本音と建前に気を付けるべきだ。本音と建前とは、言葉と本当の考えが違うということだ。>
日本だけじゃなくって、アメリカもあんたも全く同じじゃないの。(^^)

< 私は、日本国憲法の9条が変わるべきだと思わない。私は、そもそも9条が変えられることを疑問に思っている。もし日本が米軍を必要としないことを理由に改憲したのなら、米国にとってよくないことだ。もし改憲したら、米国は米国の利益のために日本の土地を使用することはできなくなるだろう。日本政府が現在、支払っている高いホストネーションサポート(接受国支援)は米国にとって有益だ。私たち米国は日本に関して非常によい取引を得ている。>
と云うことで、日本政府が米国に高い思いやり予算を支払っているのは、米国のゆすりに屈しているってことを、本音で正直に教えてくれたんですね。
日本が憲法9条を改憲して、軍隊を持ったら困るのは米国や中国でしょうね。
日本が軍隊を持つことは、国際的に発言力が増すことであり、安保があったとしても、米国のアジアでの主導権は今より低くなるでしょう。
中国も、軍事費が増え財政を圧迫するでしょう。
そんなこんなの、米中の思惑もありつつ、日本国は専守防衛のハリネズミ作戦、軍事装備・法的準備を整えるべき等と思う今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。