シネブログ

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『大統領の陰謀』

2007年05月21日 01時03分30秒 | 映画レビュー
原題 ALL THE PRESIDENT'S MEN
製作年度:1976年
上映時間:138分
監督:アラン・J・パクラ
出演:ダスティン・ホフマン 、ロバート・レッドフォード 、ジェイソン・ロバーズ 、ジャック・ウォーデン 、ハル・ホルブルック 、ジェーン・アレクサンダー
オススメ度:★★★☆☆

ストーリー:
ウォーターゲート事件の真相を突き止め、ニクソン大統領を失脚にまで到らしめた二人の新聞記者カール・バーンスタインとボブ・ウッドワードの活躍を描いた実話の映画化。



コメント:
” ウォーターゲート事件”といえば1970年代に起きたアメリカの政治スキャンダルで、リチャード・ニクソン大統領の辞任に結びついたということで有名だ事件だ。だが、有名な事件といえど詳細まではなかなか認知してない人の方が多いのが現状だろう。本作はウォーターゲート事件の真相を突き止め、ニクソン大統領を失脚にまで到らしめた二人の新聞記者カール・バーンスタインとボブ・ウッドワードの活躍を描いた実話の映画化である。

ウォーターゲート事件について無知な方には少々難易度の高い作品であろう。僕もその一人だ。

では本作を楽しむための下準備として何が必要か?
それはもちろん”ウォーターゲート事件”に関するキーワードについて知っておくことだ。

”不法侵入”や”ディープ・スロート”などのキーワードを聞いてピンとくる人は今から観ても十分楽しめるといえる。聞いたことがない人はまず本やインターネットで調べることからはじめよう。

また本作では登場人物が多くそれらの人物を下調べしとくこともオススメする。
バーナード・バーカー、バージリオ・ゴンザレス、ユージニオ・マルチネス、ジェームズ・W・マッコード・ジュニア、フランク・スタージス、ハルデマン、アーリックマン、ミッチェル、コルソン、ゴードン・C・ストローン、ロバート・C・マーディアン、ケネス・W・パーキンソンなどなど……以上の人物を調べておくと完璧だろうね(笑)

映画は二人の記者の取材を通じて進んでいくので、実際裏で動いていた人物などは全く描かれていない。あくまで取材していくうちに、会話の中で出てくる名前がほとんどなので事件の真相をあらかじめ知っておく必要がありそうだ。

映画としての見所といえばダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォードの記者のなりきり度だ。電話しながらメモを書き留める様子、タイプライターを打つ姿どれをとっても様になっていてかっこいい。とてもリアリティを追求した作品なので、実話の映画化作品としては見所満載といえる。あとどうでもいいが、この頃のロバート・レッドフォードはよく見るとブラッド・ピットに見えるのは僕だけだろうか?

とりあえず”ウォーターゲート事件”を知るためには打ってつけの作品といえる。勉強がてら鑑賞してみるのもいいのではなかろうか。全体を通して地味な映画なので興味がない人には全くオススメできない作品である。