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『スパイダーマン3』

2007年05月01日 17時56分53秒 | 映画レビュー
原題:SPIDER-MAN 3
製作年度:2007年
上映時間:139分
監督:サム・ライミ
出演:トビー・マグワイア 、キルステン・ダンスト 、ジェームズ・フランコ 、トーマス・ヘイデン・チャーチ 、トファー・グレイス 、ブライス・ダラス・ハワード
オススメ度:★★★★★

ストーリー:
スパイダーマンはいまやニューヨークの市民から絶大な信頼と賞賛を集めるヒーローとなり、恋人MJへのプロポーズも決意し、順風満帆のピーター・パーカー。ところがMJのほうは出演した舞台が酷評され気分はどん底。そんなある日、謎の黒い液状生命体がスパイダーマンに取り憑き、そのスーツを黒く染め上げる。黒いスパイダーマンの戦闘能力は、なぜかこれまでよりも格段に高まっていた。しかし同時に、ピーターの心にもある変化が生じていた。そんなスパイダーマンの前に現れる3人の敵。ピーターの伯父ベンを殺害した犯人“サンドマン”、死んだ父の復讐に燃え“ニュー・ゴブリン” と化したハリー、そしてピーターへの激しいライバル心から黒い生命体に支配されついには最凶の敵“ヴェノム”となってしまった同僚カメラマンのエディ。三者三様のスーパーパワーを備えた彼らは、自らの内なる悪に苦悩するスパイダーマンに容赦なく襲いかかるのだった。



コメント:
ここ最近のアメコミ映画化作品としては群を抜いて楽しめる最高傑作である。前評判を裏切らない作品なので、前作を受け入れることができた人にとっては最高に楽しめる映画であるはずだ。

僕は本作を観る前まで、敵が多すぎるということでストーリーにまとまりがなくなるのではないかと少し不安を持っていた。だがそんな心配をする必要はなかったようだ。ピーターの伯ベンを殺害した真犯人フリント・マルコが変異した因縁の敵サンドマン。スパイダーマンを父の仇と信じ、ピーターが何よりも闘うことを恐れていた親友ハリーがニュー・ゴブリンとして。そして、ピーターへのライバル心とスパイダーマンへの憎悪を抱くカメラマン、エディ・ブロックが、謎の生命体と合体してヴェノムとなって襲いかかる。この3人の敵がどのようにして絡んでくるのかワクワクさせられるだろう。しかし、これが見事なアクションシーンを生み出し、未だかつてないほどアドレナリンを分泌させてくれるのだ。

その中でも本作の最大の見ものはピーターとハリーの戦いだ。今回は二人の思い違いが原因で、ともにダークサイドに落ちてしまい命を懸けた戦いを強いられることに。序盤からお互い手加減なしの激しいアクションシーンの連続でかなり手に汗握る映像の連続である。彼らの友情に修復の余地はないと思われたが、最後は二人が愛したMJのピンチをきっかけに協力してサンドマンとヴェノムに立ち向かうことになるのだ。このラストの2vs2の戦いが思いのほかよく出来ていて、そのまま感動のラストへと繋がっている。

1、2を観てて一度も気付かなかったのだが、スパイダーマンのスーツ色はアメリカ国旗と同じ色なのである。本作で一瞬国旗の前にスパイダーマンが登場するシーンがあるのだが、そのとき初めてそいうことに気付いた。よく考えてみるとスパイダーマンはアメリカを象徴したようなヒーローである。ここで細かいことは言わないが「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉は自国に対しての言葉なのだな思った。

なんだかこの先4も製作されるという話が持ち上がっているが、個人的には本作を最後にした方がいいと思う。これ以上のストーリーとアクションを僕は期待しない。それくらい完璧な仕上がりであったといえるのだ。でもいつかまたこの”クモ”のヒーローを観たいと思うときが自然とくるのであろう。みんなの心の中にはいつも”スパイディ”が存在し続けるはずだから。そのときをまた楽しみにしたいと思う。


余談だが、全作にカメオ出演しているスパイダーマンの生みの親スタン・リーがセリフ付で出演していたので嬉しかった(間違いでなければ街でピーターと会話するおじいちゃん役)。またこちらも全作カメオ出演のブルース・キャンベルもフランス料理店の受付役で登場していた(こちらも毎回いい味出してる)。あとなぜか中盤でピーターがダンディ坂野のネタでもある”Get's!!”のポーズをしているけど、これはダークサイドに落ちたせいだろうか?ま、そんなことはどうでもいいな(笑)


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