シネブログ

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『となりのトトロ』

2008年07月18日 23時31分36秒 | 映画レビュー
原題:MY NEIGHBOR TOTORO
製作年度: 1988年
監督:宮崎駿
上映時間: 88分
監督:宮崎駿
製作:徳間康快
プロデューサー:原徹
企画:山下辰巳、尾形英夫
原作:宮崎駿
脚本:宮崎駿
撮影:白井久男 スタジオコスモス
特殊効果:谷藤薫児
美術:男鹿和雄
編集:瀬山武司
作詞:中川季枝子 「さんぽ」
音楽:久石譲
歌:井上あずみ
作・編曲:久石譲
仕上:保田道世
制作:スタジオジブリ
声の出演:
日高のり子 サツキ
坂本千夏 メイ
糸井重里 とうさん
島本須美 かあさん
北林谷栄 ばあちゃん
高木均 トトロ
丸山裕子 カンタの母
鷲尾真知子 先生
鈴木れい子 本家のばあちゃん
広瀬正志 カンタの父
雨笠利幸 カンタ
千葉繁 草刈り男
オススメ度:★★★★★

ストーリー:
大学で考古学を研究する学者のお父さん、小学6年生のサツキ、4歳のメイの3人が引っ越してきたのは、豊かな自然と美しい四季があふれる田舎の、「お化け屋敷」のような一軒家。しかし本当に出たんです……トトロが。

コメント:
「ヴぉーヴぉーグゴォォォ」
メイが最初にトトロと出会うシーンが一番好き。

それにしても何てほのぼのとした作品なのだろう。時代設定は昭和30年代初頭ということなので、まさに当時の風景をそのまま映画にした作品。日本にはまだこれだけ豊かな自然があるのだということを思い出させてくれる。

お父さんとサツキ、メイが引っ越してきたボロ屋敷。川がせせらぎ、家の裏には何百年も聳え立つクスノキがある。

そんな田舎の風景に突如と現れるトトロの姿。体は大きいけどフカフカの毛皮に包まれあどけない笑顔。こんなお化け(?)がいても全く違和感を感じさせないところがこの映画のスゴイところなのだ。日本の人里離れた田舎にはどこにでもこんなお化けがいるのかもしれない。きっと日本の自然は全てトトロが不思議なダンスを踊って作り出してくれているんだ!と、大人なのにそんな妄想を抱いてしまう。だけどそういう不思議でちょっと怖さを交えた想像の世界を持てるって素敵なことだと思うのだ。

ジブリ作品の背景には、いつも目には見えない大きなテーマを感じることができるからおもしろい。

でも実はこの映画、結構暗い面を持ち合わせている。サツキとメイのお母さんは病気であまり思わしくない状況。元気に振舞う二人だが、後半はお母さんの病気を巡って奮闘する姿が描かれる。でもこの設定があったからこそ更におもしろいキャラの登場を実現可能とした。

”ネコバス”

猫好きにはたまらなく素敵なキャラに違いないだろう。メイを探すために行き先がメイとなり、お母さんに会うために行き先が病院と変わる(最後は「す」ってなってたから自分の巣に帰るのかな?)。とにかく便利なバスだ。トトロも乗せられるし、人間からは見えないし、キャラとしても最高の目立ち方。

他にも”まっくろくろすけ”や”中トトロ””小トトロ”など脇キャラが夢のある世界をサポートしてくれているし、もう言うことなしのアニメ作品。個人的には自分の子供に見せたい映画No.1だ。映画を通じて自然の素晴らしさを感じ、人間が忘れかけている世界を思い出させてくれる。そして最高の音楽。家族みんなで見るにはもってこいの作品だ。

この暑い夏、もう一度この作品を観て自然にとけ込んでみてはどうだろうか?
きっとどことなく涼しさを感じさせてくれることだろう。

『鉄コン筋クリート』

2008年07月18日 00時34分58秒 | 映画レビュー
原題:-
製作年度: 2006年
別題:-
製作国・地域: 日本 上映時間: 111分
監督:マイケル・アリアス
アニメーション制作:STUDIO4℃
動画監督:梶谷睦子
演出:安藤裕章
プロデューサー:田中栄子、鎌形英一、豊島雅郎、植田文郎
エグゼクティブプロデューサー:北川直樹、椎名保、亀井修、田中栄子
原作:松本大洋 『鉄コン筋クリート』
脚本:アンソニー・ワイントラーブ
デザイン:久保まさひこ(車輌デザイン)
美術監督:木村真二
編集:武宮むつみ
音楽:Plaid
主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION 『或る街の群青』
CGI監督:坂本拓馬
キャラクターデザイン:西見祥示郎
サウンドデザイン:ミッチ・オシアス
作画監督:久保まさひこ、浦谷千恵
色彩設計:伊東美由樹
総作画監督:西見祥示郎
声の出演:
二宮和也 クロ
蒼井優 シロ
伊勢谷友介 木村
宮藤官九郎 沢田
大森南朋 チョコラ
岡田義徳 バニラ
森三中 小僧
納谷六朗 じっちゃ
西村知道 藤村
麦人 組長
田中泯 ネズミ(鈴木)
本木雅弘 蛇
オススメ度:★☆☆☆☆

ストーリー:
昔ながらの義理と人情が支配する街“宝町”を拠点に、何ものにも支配されずに自由に飛び回る“ネコ”と呼ばれるふたりの少年クロとシロ。彼らは誰よりも街を知り尽くしていたが、その愛する宝町に再開発と呼ばれる変革の荒波が迫ってくる。その影響でヤクザと暴力といった“退廃”が同時に街に押し寄せてしまい……。

コメント:
僕は基本的にアニメは好きなほうだ…と今まで言い続けていたが、実はそうではないのかもしれないことに気付いた。実際アニメ好きがアニメに求めるレベルってどういったものなのかわかってないが、個人的に求めるものと言えば”キャラ””声優”そして”世界観”の3つだ。

過去のアニメで好きなものと言えば、ジブリ(『ゲド戦記』はダメだったけど…)やディズニーといった王道の作品、最近は『時をかける少女』でも感動させられた。最低でもキャラクターと世界観ははずせない要素となっている。それらの個人的なこだわりがたまたまはずれたせいか、本作はその全てが自分に合わないと判断してしまったのだ。

あとから調べてみると、監督は「アニマトリックス」のマイケル・アリアスが手がけているではないか。実はあの作品もすんなり受け入れられなかったのが事実。やはりアニメには人それぞれの向き不向きがあるのだということなのだろう。合わないものはとことん合わないという事実を受け入れざるを得なかった。

人は皆好き嫌いがあるものなのだから当然このセンスに合わせる必要もなく、ただ義理と人情が支配する街という設定に惹かれたというのもあって最後まで鑑賞はさせてもらった。とはいえ声優にしても、はっきり言っていらいらするセリフが多く完全にシャットダウン。蒼井優の名演技という以前の問題であった。本作は映画版ではなく原作の漫画コミックで観るのが最適だということで判断した。

この夏、様々なアニメ作品が公開されるが、特にあの”ポ~ニョポ~ニョ”言ってるやつ。
個人的にはあれも危険な香りがしてならないのだ…。