シネブログ

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『ナンバー23』

2008年07月21日 03時15分19秒 | 映画レビュー
原題: THE NUMBER 23
製作年度: 2007年
別題:-
製作国・地域: アメリカ 上映時間: 99分
監督:ジョエル・シューマカー
製作:ボー・フリン、トリップ・ヴィンソン
製作総指揮:リチャード・ブレナー、マイク・ドレイク、トビー・エメリッヒ、キース・ゴールドバーグ、イーライ・リッチバーグ、ブルックリン・ウィーヴァー
脚本:ファーンリー・フィリップス
撮影:マシュー・リバティーク
プロダクションデザイン:アンドリュー・ロウズ
衣装デザイン:ダニエル・オーランディ
編集:マーク・スティーヴンス
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演: ジム・キャリー ウォルター・スパロウ/フィンガリング
ヴァージニア・マドセン アガサ・スパロウ/ファブリツィア
ローガン・ラーマン ロビン・スパロウ
ダニー・ヒューストン アイザック・フレンチ/マイルズ・フェニックス
リン・コリンズ ブロンドの女/ドブキンス未亡人/フィンガリングの母
ローナ・ミトラ ローラ・トーリンズ
ミシェル・アーサー
マーク・ペルグリノ
ポール・ブッチャー
エド・ローター
パトリシア・ベルチャー
オススメ度:★★★☆☆

ストーリー:
動物管理局に勤める平凡な男、ウォルター・スパロウ。誕生日である2月3日、彼は妻アガサから“ナンバー23”という殺人ミステリーの本をプレゼントされる。その小説には、まるでウォルターそのものと思える主人公が登場し、“23”という数字が持つ奇妙な謎に取り憑かれて人生を狂わし、破滅へと向かう姿が描かれていた。やがてウォルターは、自分に関係するあらゆる情報も“23”に符合している事実に愕然とし、自分も物語の主人公と同じ運命を辿るという強迫観念に囚われてしまうのだったが…。

コメント:
僕も数字を見ると、つい何かと絡めたくなる癖がある。例えば自分と同じ誕生日の人には変な運命を感じたり、”4:44”という時間を見たときは不吉な予感がしたりと、どうでもいいこだわりが生まれてくるのが数字の不思議な力だ。本作ではとにかく”23”という数字をありったけ探して探して探しまくった結果、たまたまこじつけのような作品が出来上がってしまったというような映画である。

ラテン語は23文字
テンプル騎士団の歴代総長23人
魔女の宴 6月23日
タイタニック号の沈没 1912年4月15日
TWA機の事故 座席番号23で爆発
元大統領クリントンとブッシュの名 23文字
米国 ドイツに戦線布告 1941年12月11日
ヒトラー自殺 1945年4月
シーザーの刺し傷23
古代マヤ人が信じた世界の週末 2012年12月23日
チャールズ・マンソンの誕生日 11月12日
死の陰の谷を歩く時…聖書の詩編23

オープニングで流れるこれらのテロップだが、映画とは全くと言っていいほど関係ない。つまり”23”なんてものは探せばいくらでもあるもので、こじつけ以外の何ものでもない。上に書いた項目が少しでもストーリーに絡むなら感動もあるのだろうが、別にそういうわけでもないからがっかりだった。

それよりも気になったのがジム・キャリーの容姿だ。彼が髪をアップにし髭を生やした姿はジャック・ニコルソンにそっくりではないか。しかも彼の演技には深みがあり役作りも完璧だ。次世代のジャック・ニコルソンとなるかはわからないが、これからますます名優の道を歩んで行く彼が見えるような気がした。

あまりに”23”と宣伝されているので、”23”という数字に囚われがちになるが、そこはあまり気にしないように鑑賞すべきだ。”23”という数字に囚われず鑑賞できれば、それなりに楽しめる内容である。