シネブログ

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『ソウ2』

2007年02月25日 19時32分19秒 | 映画レビュー
製作年度:2005年
上映時間:100分
監督:ダーレン・リン・バウズマン
出演:ドニー・ウォールバーグ 、ショウニー・スミス 、トビン・ベル 、フランキー・G 、グレン・プラマー 、ディナ・メイヤー
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
元々は荒くれ刑事で今は内勤に甘んじているエリック。彼はある時、猟奇的連続殺人犯ジグソウを執拗に追う女刑事ケリーに呼び出され、凄惨極まりない殺人現場に立ち会う。その残忍な手口から、これもジグソウの仕業に違いないと思われた。しかも死体はエリックが使っていた情報屋、マイケルだった。犯人が現場に残したヒントから、エリックはアジトを推測、SWAT、ケリーとともに急行する。案の定、そこにいたジグソウは、思いがけずあっけなく捕まった。だが、それはジグソウが仕掛けた新たなゲームの始まりに過ぎなかった。その部屋に設置されたモニターには、どこかの部屋に監禁された男女8人が写っており、その中にはエリックの息子ダニエルも閉じこめられていたのだった…。



コメント:
前作での常軌を逸した設定と衝撃的なラストを考えると少々残念な結果に終わってしまった本作。
続編は前作を越せないという法則が見事に的中してしまったとしか言いようがないだろう。
しかしそれは本作を駄作と言っているわけではない。
観る前からこの作品に期待しすぎてしまった自分がいけないのである。

まず『ソウ』の魅力とは一体何なのかを考えてみたい。

前作では、真っ暗な密室に”鎖で繋がれた二人の男”と”ひとつの死体”という設定から始まる。
誰にも展開が読めないまま話が進んでいくという設定には誰もが釘付けになったであろう。
少しずつ明らかになっていく真相が原因で、二人の男は精神的限界を超え想像を絶するような行動に導かれてしまう。
そして衝撃的なラストへと繋がっていく・・・

これを踏まえると、1作目のファンが続編に期待する要素といえば、いい意味で裏切ってくれるラストとこの常軌を逸した展開といったところだと思う。
果たして本作ではそれをクリアすることができていたであろうか?

実際のところ、本作はそれらの要素をクリアすることが出来ていたのではないかと思う。
どこかの部屋に監禁された男女8人、そしてジグソウの罠の連発。
『ソウ』の法則を変えることなく、新しい設定でここまで読めない展開を作り上げたということには正直感心した。

それでも前作を超えられなかった理由には、あまりにも前作が良すぎてしまったということが挙げられるである。
その先入観さえなければ十分楽しめる作品になっていたということは間違いない。
そう思うと僕にとってはあまりにもったいない映画なのだ。

期待しすぎてはいけない。
それがこれから観る人への僕からのアドバイスであろう。