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◆「ゲド戦記 3 さいはての島へ」
大賢人となったゲドのもとへ、ある国の王子がやってくる。アースシーのあちこちで魔法が使えなくなっているという知らせに、ゲドは王子アレンと見えない敵を求めて旅立つ。
どうやれこの3巻が、映画になったらしい……。
某巨大掲示板で「原作を大事にしないやつなんてだいっきらいだ」と言われているらしいが、その通りである。
映画見てなくてこーいうのもどうかと思うが、そこそこ聞こえてくるストーリーに原作の匂いはない。そもそも、アレンは心に闇をもってなんかいないし、テルーはまだまだ幼い上に「命を大事にしないやつなんてだいっきらいだ」なんて叫ぶ性格じゃない。
単に、名前をもらっただけ、っぽいぞ。
あんまりじゃないか(涙)
怒りがふつふつしてくるぐらい、3巻よかったです。
ゲドのテーマ(だと思っている)の闇を受け入れること、人に必要なのは光と闇のバランスなのだと、そういうのがすごく抽象的ながら入り込んでくる。
心に流れ込んでくる小説です。
…にしても、ゴロー監督はル・グウィンのほかの作品は読んでないんだろうか。
「闇の左手」読んでたら、こんな陳腐な映画作ったりできないと思うんだが…。
ジ○リ、この先大丈夫なんだろうか。