読書記録

とりあえず、読了本をあげていくつもりです。
…もしかしたら、映画とか、ゲームとかまで…たどりつくのかww

★★★☆☆☆☆

2005年05月23日 | DVD
ローズ・レッド 特別版(前編/後編)
◆「ローズ・レッド」
 S・キング原作の幽霊屋敷話。TVドラマのDVD化。
 銃器の会社社長の妻が死ぬまで家を増築していった、という話があるのだが(今もその家は残っている。とにかく奇妙な、そして怖い家だ)それがヒントになっているのは間違いないだろう。その幽霊屋敷、ローズレッドはやはり主の妻が死ぬまで増築をしていったという設定になっていて、内部も↑の屋敷と似たような所が随所にあった。家フェチには、ちょっとたまらんww
 TVドラマということで、エグイシーンはありません。そんなに怖がらせるところもありません。でも、怖かった。
 そして、子役(?/15歳という設定なのだが、随分子供っぽかった)の上手さ。このDVDの面白さは、家と子役でもっていってますね。
 キングは、これの主人公の大学教授が家を造った女主人の日記を発見し、それを編集して出版した、という設定の本をだしている。はっきり言って、これを読んでないとなんのこっちゃで終る可能性大。むしろ、↓の仕上げっていう意味で見た方がいいかもね。


ローズレッド―エレン・リンバウアーの日記

◆「ローズレッド-エレン・リンバウアーの日記」
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、アメリカのテレビドラマ『スティーヴン・キングのローズレッド』の主役・ジョイス・リアドンが、1900年代はじめに記された「エレン・リンバウアーの日記」を発見し、それを編集・出版したという設定で書かれた小説である。―大実業家のジョンと結婚したわたしは、幸福な生活を夢見た。しかし夫の浮気と性的虐待により、その願いは無残に打ち砕かれる。やがてわたしの魂は荒廃し、それに呼応するように二人の住むローズレッド内で事件が発生。建築現場監督が射殺され、馬係が馬に踏み殺され、死者・失踪者が増えていく…絶望と恐怖の中、純真な娘エレンが異形の洋館の醜悪な蠢きを克明に描いた死の日記。「この日記の秘密を暴く者に災いあれ」。

ロバート・ゴダード

2005年05月23日 | ミステリー(翻訳)
悠久の窓(上)
悠久の窓(下)
◆「悠久の窓」
 老いた父が住む家を高額で買い取りたいという話が持ち上がる。それは、中世の頃に密かに隠されたステンドグラスを探すためだった。
 やっぱり、ゴダードなので面白いところは面白いです。こないだの日本を舞台にしたやつより、ずっとよかった。(多分、外国人が読んだら舞台の日本に違和感がないんだろうけど、日本人にはヘンすぎました/笑)
 が、なんだかイマイチ。で、読みながらつらつら考えてたんだが、これって訳のせいってパーセンテージが高くないだろうか? ゴダードの主人公って皆、うだつの上がらない中年男だ。物語の中で特に成長するわけでも、悟るわけでもない。翻弄されていくだけなんだが、その姿がいいのよ。その姿が「萌え」なんだと思うんだが、訳者はきっとそれに「萌え」ないんだろうな。
 ともあれ、なんか、行間から滲む訳者の愛っつーもんが感じられなかったです。で、それが一番の敗因。
 私が読んでる範囲で、一番作者や作品に愛を注いでいるのは、ローレンス・ブロックのスカダーシリーズを訳してる方だと思う。あそこまでっていうのは無理だとしても、もうちょっとなんとかしてもらいたいもんだ。