◆「死より蒼く」
若いモデルの失踪の謎を解く、家族史探偵。
系図学、という専門知識を駆使して、その人の出生のとか祖先とかを紐解いていくというのは、すごく新鮮だった。で、古き良きイギリスという雰囲気もよかったし、何より死人が少ないのがww
推理小説としては、わき道なのかもしれないが、不思議と「正統的な」感じがした。
内容的には、ラファエル前派っつーのを知ってないと、ちょっと辛いかも。…私は、ミレイの「オフィーリア」(川に花と一緒に浮かんでる、とても有名な絵。この本の表紙にもなっている)にモデルがいたこと自体知りませんでした。…って、リジー・シダルって実在の人物なんですか?(苦笑)
ともあれ、すごく面白かった。
<このミス>でもいいところいきそうな感じだけど、11月発行だから、微妙かな。