読書記録

とりあえず、読了本をあげていくつもりです。
…もしかしたら、映画とか、ゲームとかまで…たどりつくのかww

キース・アブロウ

2004年11月07日 | ミステリー(翻訳)
抑えがたい欲望(文春文庫)
キース・アブロウ・高橋 恭美子 訳

◆「抑えがたい欲望」
 大富豪の5ヶ月の娘が殺され、その容疑者として富豪の16歳の養子が逮捕される。警察に捜査協力を頼まれた精神科医が主人公。主人公も、そしてその富豪の家族も、皆重大なトラウマを抱えていて、誰もかもが怪しい。が、怪しすぎて、オチが…(吐血)
 なんだか、デミル、エルロイ、ルイヘンなどなどのアメリカのミステリー作家がこぞって絶賛してるそうなんだけど、私の中には疑問符が。そこまですごい作品なのか。まぁ、翻訳されて魅力が軽減されたとしても、やっぱり底が浅い気がしてしまう。ついでに、主人公の捜査もなんだかいきあたりばったりで。そうなってしまうのも、結局はある女性のせいなんだろうけど、それでもね。と、こういうトラウマがあるからこうなりましたっていう図式が、ステレオすぎるように感じた。
 設定としては、ジョナサン・ケラーマンの小児専門臨床精神科医アレックス、シリーズと似ているが、深さが全く違う。
 でも、読後はへんにやりきれない気持ちが残ったりはしないので、もしかしたらアブロウの方が今のご時世向きなのかもしれない。…ケラーマンは、もうアレックスシリーズ書かないのかなぁ<そっちかww