ルイスと映画泥棒

中国・韓国映画を中心に毎日観た映画の感想を記録。おすすめ度を☆で採点、☆四つ以上は必見の映画。

ラスト・コーション

2008年03月25日 | 中国映画
 アン・リー監督の最新作は前作「ブロークバック・マウンテン」に引き続き“問題作”「ラスト、コーション」=(最後の警告)だ。

 すでに開始から5年が経過しようとする戦争の渦中にあって1942年の上海は実質的に日本の支配下にあり、その手先である現政権は抗日運動を企てる自国民に厳しい弾圧を加えている。本作のヒロイン(タン・ウェイ)は激しい時代の流れの中で抗日運動に身を投じ、女スパイとして弾圧側のスパイ組織のボスに色じかけ(?)で接近、彼の心をつかむことに成功するが、見せかけであったはずの彼らの恋愛がいつしか本物のそれと見分け難くなる……。

 “禁断の愛”を鮮烈な性描写も交えて描く“問題作”。タン・ウェイが魅力的だ。1万人のオーディションで選ばれた、女スパイを演じるタン・ウェイは大胆な性描写にも体当たりで臨み、演じ切る。トニー・レオンの完ぺきな中国語にも注目。総製作費40億円をかけた映像美も見逃せない。

おすすめ度 ★★★★★


基本情報 原題: LUST, CAUTION/色・戒
製作年度: 2007年
監督: アン・リー 上映時間: 158分
キャスト:トニー・レオン、タン・ウェイ、ワン・リーホン


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