ルイスと映画泥棒

中国・韓国映画を中心に毎日観た映画の感想を記録。おすすめ度を☆で採点、☆四つ以上は必見の映画。

ドラゴン・キングダム

2009年02月18日 | 洋画
 現代に暮らすカンフーオタク少年が、古代の帝国で巨悪に立ち向かうアドベンチャー大作。監督は『スチュアート・リトル』シリーズのロブ・ミンコフ。少年を導く戦士2人をジャッキー・チェンとジェット・リーが演じる。少年役は『ロード・オブ・ドッグタウン』のマイケル・アンガラノ。『キル・ビル』『マトリックス』のアクション監督ユエン・ウーピンのもと、アジアの2大アクションスターが華麗に舞うバトルシーンに注目だ。

 これは中国映画なのか?否、洋画だろう。全編、英語だしね。物語りは、子供騙しで、カンフーアクションがこれでもか・・・というほど満載。しかし、新鮮味はない。

おすすめ度  ★★☆☆☆

原題: THE FORBIDDEN KINGDOM
製作年度: 2008年
監督: ロブ・ミンコフ
上映時間: 105分
キャスト:ジャッキー・チェン、ジェット・リー、マイケル・アンガラノ



20世紀少年/第2章 最後の希望

2009年02月16日 | 邦画
 人気漫画家・浦沢直樹の大ベストセラー・コミックを、総製作費60億円をかけ、全3部作として実写映画化したサスペンス巨編の第2作。“血の大みそか”から15年が経った2015年を舞台に、秘密基地のメンバーたちと“ともだち”による新たな攻防が展開する。監督は前作に引き続き、『自虐の詩』などの堤幸彦が担当。豊川悦司、常盤貴子らに加え、平愛梨などフレッシュな顔ぶれも加わっている。驚がくの真実が次第に明かされていく第2章から目が離せない。

 この第二章は、第一章の主人公のケンジ(唐沢)の出番はなく、姪のカンナ(平愛梨)が中心に物語りはすすむ。エンドロールが終わってから第三章の予告のようなところで、第三章はケンジ中心だと匂わしている。

おすすめ度  ★★★★☆

製作年度: 2008年
監督: 堤幸彦
上映時間: 139分
キャスト:豊川悦司、常盤貴子、平愛梨

百万円と苦虫女

2009年02月14日 | 邦画
 蒼井優が『ニライカナイからの手紙』以来、3年ぶりに主演を務めた、ほろ苦い青春ロードムービー。ひょんなことから各地を転々とすることになるヒロインの出会いと別れ、そして不器用な恋を丹念に映し出す。監督は『赤い文化住宅の初子』のタナダユキ。共演者も『スマイル 聖夜の奇跡』の森山未來をはじめ、『ワルボロ』のピエール瀧や『転々』の笹野高史ら個性派が脇を固める。転居を繰り返しながら、少しずつ成長して行く主人公の姿に共感する。

 蒼井優の主演映画は久しぶり。助演でいい味出してる映画は数多く有るが、もっと主演映画があってもいいと思っていた。この映画は、ひょんな事から、犯罪者になってしまったヒロインが、居ずらくなって、家族と離れ、各地を転々とするというストーリーだ。海の家、過疎地の果樹園、町のDIYを舞台に、様々な出来事が起きる。どこも、100万円貯まったら、移動するというのが面白い。最後のDIYでは、恋をするが、結末は・・・・
 蒼井優の個性を活かしたいい映画だったと思う。

おすすめ度  ★★★★☆

製作年度: 2008年
監督: タナダユキ
上映時間: 121分
キャスト:蒼井優、森山未來、ピエール瀧



噂のチル姫

2009年02月13日 | 韓国ドラマ
 今、観続けている韓国ドラマがこれ。
最初はあまり面白くなかったが、最近は面白い。登場人物に情が映ってきたのかも。4姉妹の生きざまが絡み合って、淡々と進んでいくが、テーマは親子(家族)の絆だ。

 軍人出身の平凡な家長ナ・ヤンパル(パク・イヌァン)の4人の娘、ドッチル、ソンチル、ミチル、ジョンチルがまさにその主人公達。『噂のチル姫』は彼女達4姉妹と彼女達を取り囲む人物の間の異なる人生史を通じて、この時代を生きる‘女’達の生の断面を表現、その断面によって悟る様々な生の意味を描き出す。

 長女のトクチルは愛のない結婚生活に不倫で終止符を打ち再婚。次女のソルチルは息子かと思えるほど威勢良く、しかも両親に仕える娘。美貌のミチルはわがままで見栄っ張りな一家のトラブルメーカー。末っ子のジョンチルはお嫁に行った先での現実の葛藤が・・・。平凡な家庭の、だれにでも起こりそうな事件や悩み。彼女達4姉妹と彼女達を取り囲む人物の間の異なる人生を通じて、この時代を生きる女達の生きる姿を描き出す。

おすすめ度  ★★★★☆

プロデューサー チン・ヒョンウク
監督・演出 ペ・キョンス
原作・脚本 ムン・ヨンナム
キャスト:
イ・テラン、パク・インファン、キム・ヘスク、チェ・ジョンウォン、コ・ジュウォン、パク・ヘジン、シン・ジス、ナ・ムニ他

告発のとき

2009年02月12日 | 洋画
 失踪(しっそう)したイラク帰還兵の息子を捜索する父親が、アメリカ軍が封印しようとする真実に迫っていくサスペンス・ドラマ。2003年に実際に起きた事件を基に、『クラッシュ』のポール・ハギスが映画化。あえてアメリカの闇に触れ、正義ために何をすべきかを描いた。主演のトミー・リー・ジョーンズをはじめ、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドンの3人のオスカー俳優による、重厚な演技のアンサンブルも見どころ。

 重い映画だ。行方不明になった息子を探す父親(トミー・リー・ジョーンズ)と地元警察の刑事(シャーリーズ・セロン)が真相を探るが、次第に、戦争の悲惨な姿が浮き彫りになっていく。
 途中に入る、息子の携帯の動画の粗い画像が、印象的だ。

おすすめ度  ★★★★☆


原題: IN THE VALLEY OF ELAH
製作年度: 2007年
監督: ポール・ハギス
上映時間: 121分
キャスト:トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドン



蛇にピアス

2009年02月12日 | 邦画
 自らの舌にピアスを開け、背中に入れ墨を彫り肉体改造におぼれていくヒロインの愛と絶望の日々を描く衝撃ドラマ。弱冠20歳で芥川賞を受賞した金原ひとみの同名原作を世界的演出家の蜷川幸雄が監督として完全映画化。ヒロインを『紀子の食卓』の吉高由里子が熱演。彼女を愛する男たちを高良健吾、ARATAが好演するほか、小栗旬、唐沢寿明、藤原竜也ら蜷川組が顔をそろえる。大胆な濡れ場や壮絶なバイオレンス描写が物議を醸す問題作。

 この映画、最近観た中国映画「上海ベイビー」と同じ空気を感じた。何かな~と思ったら、世代の違いね。娘の部屋を覗いた感覚でした。もう一つ、似てたのは、どちらも三角関係だってこと。

 それと、原作の金原ひとみと吉高由里子って似てません?

おすすめ度 ★★★★☆  

製作年度: 2008年
監督: 蜷川幸雄
上映時間: 123分
キャスト:吉高由里子、高良健吾、ARATA

クライマーズ・ハイ

2009年02月09日 | 邦画
 1985年、群馬県御巣鷹山で起きた日航機墜落事故をめぐって翻弄される地元の新聞記者たちの姿を描く社会派ドラマ。実際に記者として日航機墜落の取材をした作家・横山秀夫が自らの体験を反映した同名小説を、映画『金融腐蝕列島 [呪縛]』の原田眞人監督が映像化した。地元新聞社の熱血漢デスクを『ALWAYS 三丁目の夕日』の堤真一が演じたほか、『殯(もがり)の森』の尾野真千子ら実力派が集結。感情が激しく交わる濃密な1週間の人間ドラマに圧倒される。
 よく解らない箇所がいくつもあった。主人公の堤真一が演じる男の過去(お母さんの事)やラストシーンの意味がよく理解できなかった。孫はなんでニュージーランドにいるの?
 日航機事故がメインでなく、新聞社の派閥争いや社長との確執が中心で、ある意味、期待はずれだ。

おすすめ度  ★★★☆☆

製作年度: 2008年
監督: 原田眞人
上映時間: 145分
キャスト:堤真一、堺雅人、尾野真千子


マンマ・ミーア!

2009年02月09日 | 洋画
 全世界170都市以上で上演され、空前の大ヒットを記録した同名ミュージカルを映画化。ギリシャの小島を舞台に、20歳の花嫁ソフィの結婚式前日から当日までの物語が、伝説のポップグループ、ABBAの大ヒットナンバーに乗せてつづられる。監督は舞台版の演出を手掛けたフィリダ・ロイド。主人公ソフィを「ヴェロニカ・マーズ」のアマンダ・セイフライド、その母を名女優メリル・ストリープが演じる。豪華キャストの素晴らしい歌声に注目。
 今迄に映画化されていないことが不思議なほど、有名なミュージカルだ。物語りは単純だが、底抜けに明るい母役のメリル・ストリープがさすがだ。ABBAの大ヒットナンバーも楽しい。ミュージカルが苦手な私でもこの映画は○だ。ちょっとふくよかなメリル・ストリープが魅力的だ。

おすすめ度 ★★★★★ 

原題: MAMMA MIA!
製作年度: 2008年
監督: フィリダ・ロイド
上映時間: 108分
キャスト:メリル・ストリープ、ジュリー・ウォルターズ、ステラン・スカルスガルド





ベンジャミン・バトン数奇な人生

2009年02月09日 | 洋画
 F・スコット・フィッツジェラルドの短編小説を『セブン』のデヴィッド・フィンチャーが映画化した感動巨編。第一次世界大戦時から21世紀に至るまでのニューオリンズを舞台に、80代で生まれ、徐々に若返っていく男の数奇な運命が描かれる。主人公のベンジャミン・バトンを演じるのはフィンチャー監督作に3度目の主演となるブラッド・ピット。共演は『バベル』でもブラッドと顔を合わせたケイト・ブランシェット。誰とも違う人生の旅路を歩む、ベンジャミン・バトンの運命の行方に注目だ。

 とっても長い映画だ。ベンジャミン(ブラッド・ピット)が産まれてから亡くなるまでの数奇な人生を、恋人(ケイト・ブランシェット)の目線から描く。80才の老人として産まれ年々若返っていくベンジャミン・・・青年時代は絶頂を迎えるが、その後は・・・

 人生の流れを逆に進む主人公にとって、人の死はどう映るのか、老いとは何か・・・など考えさせられる点は多い。

おすすめ度  ★★★★☆

原題: THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON
製作年度: 2008年
監督: デヴィッド・フィンチャー
上映時間: 167分
キャスト:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ティルダ・スウィントン


ハンコック

2009年02月06日 | 洋画
 DVDレンタルの新作だ。

 アルコール好きで力加減のできない嫌われ者のヒーロー、ハンコックが暴走するヒーロー・アクション。市民に迷惑がられる日々から一転、愛される真のヒーロー目指し、まい進していく。ハンコックを演じるのは、『アイ・アム・レジェンド』のウィル・スミス。共演はオスカー女優シャーリーズ・セロン、『キングダム/見えざる敵』のジェイソン・ベイトマン。砂浜に上がったくじらを海に投げ入れたりと、これまでのヒーロー像をくつがえす型破りな活躍は見逃せない。

 前半は笑っちゃうほど面白かった。まさに痛快ってやつだ。前半は・・・・。

 売れない公告屋の奥さんが何で・・・・というあたりから話がおかしくなる。年をとらないし、紀元前からカップルだったって・・・そんな無理が通るかい。後半に物足りなさが残った。

おすすめ度  ★★★☆☆

原題: HANCOCK
製作年度: 2008年
監督: ピーター・バーグ
上映時間: 92分
キャスト:ウィル・スミス、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・ベイトマン



20世紀少年

2009年02月01日 | 邦画
 この映画全3部作だ。2作目が今日1月31日に公開される。私が観たのは、映画館でなく、先週の金曜日にテレビで放映されていた特別バージョンだ。劇場板とどう違うのか、まだ観ていないので解らないが、劇場板を見逃してしまったので、この特別版の感想である。

 コンビニを経営するさえない主人公が、仲間とともに地球滅亡計画を阻止しようと立ち上がるSF  サスペンス巨編。人気漫画家・浦沢直樹の同名原作を『自虐の詩』の堤幸彦監督が、総製作費60億円をかけて全3部作として実写映画化。主人公のケンヂを唐沢寿明が演じるほか、オッチョを豊川悦司が、ユキジを常盤貴子が務め、豪華キャストが多数出演する。邦画史上最大級のスケールで放たれる、本格科学冒険映画に期待と注目が集まる。

 子どもの頃の「予言の書」が次々と現実の世界で起きていくのを見て、昔の仲間が集まる過程が中心に描かれる1作目は、正直あまり面白くはなかった。新興宗教「ともだち」が世界を支配する15年後を描く第2作に興味がある。1作目はその布石といったところか。この映画の人気は、浦沢直樹の原作に忠実に踏襲したキャスト選びにある。また、少年時代の「隠れ家」や「宝物を埋める」ことなどは、中年世代には、懐かしく郷愁を覚えることだろう。

おすすめ度 ★★★★☆
期待度   ★★★★★

製作年度: 2008年
監督: 堤幸彦
上映時間: 142分
キャスト:唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子