ルイスと映画泥棒

中国・韓国映画を中心に毎日観た映画の感想を記録。おすすめ度を☆で採点、☆四つ以上は必見の映画。

「北京ヴァイオリン」

2007年11月29日 | 映画
 チェン・カイコー監督の傑作「北京ヴァイオリン」(映画)を再び観た。久しぶりだったので、内容はほとんど忘れていたが、最後の駅のシーンはかろうじて覚えていた。

 ドラマ化され、現在NHKでも放映中でもある。DVDでは4巻8話まで出ている。ドラマでは、チュンの役が違ってはいるが、父親役のリウは同じだ。ドラマでは、時間がたっぷりあるので、父親像がより詳しく描かれている。刑務所に入っていたり、警察の追われている設定となっている。映画の場合は、父親は犯罪者ではない。そして、充分な内容である。ドラマは、展開が遅くイライラすることも・・・と、思いつつも5巻目が待ち遠しい。

 二回目を観て、思ったことは、やはり傑作だということだ。ドラマと比べられるせいか、内容がよく理解できており、無駄がない映画づくりにさらに感動をした。

あらすじはこうだ。

 中国北部の田舎町。13歳のチュンは父と2人暮らし。チュンは、彼が幼いころに亡くした母の形見であるヴァイオリンを上手に弾き、周囲で評判になっていた。父リウはそんな息子に質の高いヴァイオリンの教育を受けさせ一流のヴァイオリニストにしてあげようと、必死に働き金を貯めていた。ある日、2人はコンクール出場のため北京へとやって来る。惜しくも5位に終わったチュンだったが、彼の才能を確信したリウは、有名な先生の個人授業を受けさせるため北京に移り住むことにする。そして、音楽教師チアンの情熱的な指導の下、チュンも練習に励むのだったが…。


おすすめ度  ★★★★★(映画)

原題: TOGETHER
製作年度: 2002年
監督: チェン・カイコー
上映時間: 117分
キャスト・スタッフ/タン・ユン、リウ・ペイチー、ワン・チーウェン


「東京タワー」

2007年11月12日 | 映画
 リリー・フランキーが亡き母への思いをつづって、200万部を超える大ベストセラーとなった同名の自伝小説の映画化。監督を『さよなら、クロ』の松岡錠司、脚本をリリーと同郷の松尾スズキが担当し、社会現象的なブームにまでなった原作の映画化に挑んだ。主人公の“ボク”にオダギリジョー、“オカン”にベテラン女優の樹木希林。昭和から平成を見つめてきた東京タワーをめぐる母子の深い愛情のドラマに胸打たれる感動作。どこか頼りなくナイーブな主人公を演じたオダギリジョーがハマリ役。

 1960年代。3歳のボク(オダギリジョー)は、真夜中に玄関の戸を蹴破って帰ってきた酔っぱらいのオトン(小林薫)にいきなり焼き鳥の串を食べさせられてしまう。オトンに手を焼いたオカン(樹木希林)はボクを筑豊の実家に連れ帰り、妹の“ブーブおばさん”の小料理屋を手伝いながら、女手一つでボクを育て始めるのだった。

 この映画、田中裕子がオカンの役をしたバージョンがある。その映画もなかなか良かった。いや、どちらかと言えば、古いバージョンの方が好きだ。ボクの役は大泉洋だがこれもオダギリより良かったと思う。ただ映像は新しいだけあって、こちらの方が良かった。オカン(樹木希林)が病院で苦しむ姿が痛々しい。母を思い出した。

おすすめ度  ★★★★★

製作年度: 2007年
製作国・地域: 日本 上映時間: 142分

「ダイハード4.0」

2007年11月09日 | 映画
ブルース・ウィリスが悪夢のような事件に遭遇しながらも知恵と体力を駆使して巨悪と戦い抜く、大人気アクションシリーズ第4弾。ウィリスは人間味あふれる主人公ジョン・マクレーンを演じるほか、製作も兼任。『アンダーワールド』のレン・ワイズマンを監督に迎え、全米を襲うサイバーテロの野望に立ち向かう最強に“運の悪い”男の不死身の奮闘を活写する。閉鎖的な空間での死闘が多かった前作までに比べ、カーアクション満載の豪快なアクションの数々に圧倒される。

デジタルによって制御されている全米の都市機能の壊滅を狙う謎のサイバーテロ組織が動き出し、システムがテロによって攻撃されようとしていた。アメリカ政府ですら機能不全に陥ってしまう緊急事態のなか、これまで幾度となく危機を救ってきた元刑事のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)が、再び事件解決に乗り出す。

 迫力あるカーチェイスはもちろん、ヘリコプターは出てくるわ、戦闘機は出て来るわでお楽しみ満載。前半の見どころは、車でヘリを撃墜するところか?そして後半は、戦闘機に狙われるシーンだろう。高速道路はずたずた、痛快で笑える。気の強い娘役(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)やマイリン役(マギー・Q)もかわゆい。要チェックだ。

おすすめ度   ★★★★★

原題: LIVE FREE OR DIE HARD
製作年度: 2007年
製作国・地域: アメリカ
上映時間: 129分
監督:レン・ワイズマン
製作総指揮:マイケル・フォトレル 、ウィリアム・ウィッシャー
音楽:マルコ・ベルトラミ
脚本:マーク・ボンバック
キャスト:ブルース・ウィリス(ジョン・マクレーン)
ジャスティン・ロング(マット・ファレル)
ティモシー・オリファント(トーマス・ガブリエル)
クリフ・カーティス(ボウマン)
マギー・Q(マイ・リン)
シリル・ラファエリ(ランド)
メアリー・エリザベス・ウィンステッド(ルーシー・マクレーン)
ケヴィン・スミス(-)
ジョナサン・サドウスキー(-)
クリスティーナ・チャン(-)


「ALLEAYS 続・三丁目の夕日」

2007年11月07日 | 映画
 日本アカデミー賞ほか数多くの映画賞を総ナメにした感動の大ヒット作『ALWAYS 三丁目の夕日』の続編。前作終了から4か月後、昭和34年に春の夕日町三丁目に住む人々の姿を描く。パワーアップしたVFX技術により東京駅、羽田空港、日本橋、また当時開通した、こだまもリアルに再現。情緒あふれる風情で物語を引き立てる。キャストは前作に引き続き吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希ら豪華な面々が勢ぞろいする。VFX技術と俳優の熱演が融合し、あらゆる世代が共感できる感動のドラマに仕上がっている。

 昭和34年、東京オリンピックの開催が決定し、日本では高度経済成長期が始まろうとしていた。黙って去ったヒロミ(小雪)を思い続けながら淳之介(須賀健太)と暮らす茶川(吉岡秀隆)のもとに、実父が再び淳之介を連れ戻しに来た。

泣ける場面が2度あった。ヒット作の続編の場合、一作目にはなかなか勝てない場合が多いのだが、この映画は違った。その理由は前作で実らなかった茶川(吉岡秀隆)とヒロミ(小雪)の恋が成就したことが大きい。完全なるハッピーエンドであり、充実感が大きかったからである。3作目も期待したいと思う。

おすすめ度  ★★★★★  

製作年度: 2007年
上映時間: 146分

「ゾディアック」

2007年11月03日 | 映画
解説: アメリカ犯罪史上最も危うい連続殺人鬼と言われる“ゾディアック・キラー”を題材にした話題作。ゾディアックに関わり、人生を狂わされた4人の男たちの姿を描く。監督は『セブン』のデビッド・フィンチャー。『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールが、事件の謎を追い続ける風刺漫画家を演じる。徹底したリサーチを基に練り上げられたサスペンスとしても、4人の男たちの生き様をリアルにつづった人間ドラマとしても楽しめる。

あらすじ: 1969年、自らを“ゾディアック”と名乗る男による殺人が頻発し、ゾディアックは事件の詳細を書いた手紙を新聞社に送りつけてくる。手紙を受け取ったサンフランシスコ・クロニクル紙の記者ポール(ロバート・ダウニーJr)、同僚の風刺漫画家ロバート(ジェイク・ギレンホール)は事件に並々ならぬ関心を寄せるが……

感想:実際にあった話しと聞いて愕然とする。何年にも亘り解決しないこのような事件は、他にもいっぱいあるのだろう。こだわり続ける人間がいて、真相が究明されるということが解る。ジェイク・ギレンホールの演技に引き込まれる。

おすすめ度   ★★★★☆

原題: ZODIAC
製作年度: 2006年
監督: デヴィッド・フィンチャー
上映時間: 157分
キャスト:ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ

「プロジェクト・グレイ」

2007年11月01日 | 映画
地球に似た星に移住するため、冷凍保存されて向かうクルー。しかし、予定より早く解凍されてしまう。そこには侵入者がいた・・・知らない星に不時着して危機を逃れるも、その星にも敵意を持つ宇宙人がいた。

なんのこっちゃ・・・ゴリラのような人を食う侵入者・・・は勘弁してほしい。

久しぶりに知らずしてB級映画を観てしまった。

おすすめ度  ★☆☆☆☆

原題 PROJECT GREY
製作年度 2007年
上映時間 -
監督 クリスチャン・ブレイズ 、クリスタル=ドーン・ロサレス
出演 クリスチャン・ブレイズ 、ジャスティン・スティルウェル 、アリソン・ワーニカ 、T・J・リレイ 、ミッツィ・サディウス