みなさん、おはようございます。今日は良い天気の予報です。日替わりの良い方の予報となっていますが、昨日の湿気が残っていたのか我が家からは霧に覆われて桜島は見えません。
GWは終わってしまい暫くは観光という状況ではないかもしれませんが、今日ご紹介するのは天降川沿いにある塩浸温泉龍馬公園です。
1866年(慶応2年)1月、寺田屋事件で負傷するも何とか助かった坂本龍馬は、3月から妻「おりょう」と旅行を開始、湯治をしながら仲睦まじく旅行を楽しみました。おりょうは気が強く奔放で、当時の男性からは敬遠されるタイプだったようですが、坂本龍馬にとっては魅力的な女性だったようです。この旅行は日本最初の新婚旅行と言われていますが、最も長く滞在したのが、塩浸温泉です。1806年頃に発見されたこの温泉は鶴が傷を癒していたことから鶴の湯と呼ばれるようになったそうで、切り傷や胃腸病に効能があるとされ塩浸温泉は刀傷に効能があると言われています。2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」で福山雅治と真木よう子が演じる坂本龍馬とおりょう、18泊20日間、逗留した温泉地であり、龍馬が高千穂峰に登れるほど、元気になった名泉として紹介されています。現在は宿泊施設でなく日帰り入浴施設となっていますが、公園内には、資料館や、無料の足湯、坂本龍馬・おりょう新婚湯治碑もあります。
夫妻が入浴したとされるのは、この写真の右上に写っている四角の湯船で、川沿いに湯船があったようです。今は川の反対側を国道223号が通っているので、もし入れるとしてもこの湯船に入る勇気のある人はいないでしょうね。その頃は背後にある崖の上から降りてきたと思われますが、二人が来訪時に何度も歩いた「龍の背坂」は今もあり、頑張って登ってみる価値がありそうです。それにしても、刀傷を治すためにやってきて、「龍の背坂」を上り下りし、さらには高千穂峰まで行くのですから昔の人は偉いです。
大河ドラマを記念して「塩浸温泉龍馬公園」として整備され、激動の幕末を生きた龍馬の事跡パネルや書籍(複製)等が展示され、姉との手紙のやり取りも見れる龍馬資料館もあります。霧島温泉や霧島神宮、えびの高原に出かける機会があったら寄ってみて下さい。
-霧島市牧園町宿窪田3606番地
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