露の音 幽かな独り言

 
軌跡を見失わないよう
     追憶のよすがを
       記憶の欠片を遺したいのです

待望の新刊

2013-07-05 21:35:29 | 日記


大好きなシリーズの新刊

小野不由美さんの『丕緒の鳥』

久しぶりに十二国の世界に入って

とても感動しました


講談社文庫で出たものを持っていて

読み始めてから10年くらいになるのですが

繰り返し読んだものですから

世界の則や地理のことをまだ憶えていて

何だか感慨深かったです


今回収録されている4篇

それぞれ心を揺り動かすものがあったのですが

特に

「青条の蘭」が心に響きました


最初は

どこの国の話かと少し気になる程度だったのですが

事態が緊迫してくるにつれ

どの王なのかが切実な問題となってきて

物語の登場人物とは異なる視点からはらはらしていたのですが

それが判った瞬間、鳥肌がたちました


誰なのか言ってしまいますと…


尚隆~っ!!

自分一人で読んでいたなら本当に叫んでいたと思います


雁の主従がすごく好きなのです

基本のらりくらりして官吏を振り回すけれど

根はしっかりして有能なのが

とても愉快で頼もしい


だから「青条の蘭」でもすごく安堵したのです

尚隆自身や六太が登場しないのは少し寂しかったのですが

心に沁みる終わり方でした


久しぶりに『東の海神 西の滄海』を読もうかな


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