露の音 幽かな独り言

 
軌跡を見失わないよう
     追憶のよすがを
       記憶の欠片を遺したいのです

サーカス

2021-08-29 16:12:41 | 日記


高層の博物館から大きなテントが見えてから

とっても気になっていたのですが

チラシを手にすることがあり

まだ指定席の先行予約ができるタイミングだったり

もうすぐ公演期間が終わってしまうこともあり

観に行くことにしました

木下大サーカス



各地を巡って、仮初の舞台を建て

時がくれば跡形もなく去って行く

巡業のサーカス一座って心惹かれます


公演スタイルはノスタルジックなものの

設備は整っていて快適

換気も冷暖房も完備

照明の明暗もはっきりしていて

舞台に引き込まれます


声での応援は控えるよう

少しアナウンスがあった気もしますが

悲鳴は抑えようがありません


一歩間違えれば命に関わる

間違っていなくても普通は到底できない

人間離れした技の数々が素晴らしかったです


演出なのか、真実なのか

時に失敗が混ざるので余計に緊張します

失敗の果てに成功すれば感動しますし

失敗の後でも、応援する手拍子で

会場が一体になるのが楽しい

惜しくも成功できなくても

安定した所で抑えたパフォーマンスではなく

ギリギリの真剣勝負であることが伝わって

かえって手に汗握ります


開幕前や間に舞台や客席に現れて

楽しく盛り上げてくれる二人組のクラウンも見たいし

次の演目の為に、舞台を整える様子も気になる

お化粧からしてパフォーマーさんと思しき方も

舞台転換に動いておられるようでした


アクロバット ジャグリング イリュージョン

様々な演目が次々と舞台に登場して楽しいですし

体一つで魅せる曲芸を目の当たりにすると

人の筋肉って凄い、と思います

人体の限界に挑むという観点だと

わたしはスポーツ観戦より

曲芸を見ている方がずっと好きです


また日本のサーカスらしい演目もとても良かったです

葛の葉狐のお話を元に、曲芸を組み合わせ

さらには狐の変化と宙乗り

伝統芸能が生きていて嬉しい


人の芸も良いですが動物たちもがんばってました

獰猛と聞くシマウマが3頭並んでとことこ歩く

1頭だけ火の柵をくぐるのをさぼっていたのは

演出なのか、本当に気が載らなかったのか

可愛い


柵で囲われた中でも間近に座るライオン

雌ライオンのみの登場でしたが

やっぱり大きい

でもやっぱり気紛れな猫

すんなりとは指示を呑んでくれない様子

猛獣使いさんが頼み込んで

ようやく腰を上げたものの

バーを飛び越さずに帰って行ったのは

演出なのか、本当に気分じゃなかったのか

可愛い


もひとつ大きな2頭の象さん

ゆうゆうとゆっくりと

 安定した驚きのパフォーマンス

可愛い


最後に花型の空中ブランコ

きっちりした衣装のフライヤーさんに混ざる

おちゃらけたピエロが一人

道化は失敗して笑いを取るのが役目だと思うのですが

空中で……?失敗を……?

やっていました、めっちゃ怖い

しっかりとした技術があるからこそ

真に迫った失敗ができるのだとは思いますが

普通に落ちないでください、怖いから!

でもやっぱりピエロ大好きです


ただ飛び移るだけではない空中ブランコ

退場もそれぞれ華麗で美しく

あっという間の公演でした


まだ見られていない演目もあるので

また近くに来られた時には

ぜひ観に行きたいと思います


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする