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11月27日(日)イチョウ

2011-11-27 11:04:38 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
11月27日(日)イチョウ

近所に子どもの遊び場になっている小公園がある。その小公園の脇を通る道を挟んだところに一本のイチョウの木があり、真っ黄色に色づいた葉が風に吹かれて、小公園側の歩道に集まり黄色の遊歩道になっていた。

昨日の昼近くそこを通りかかったら、一人のおばあさんがしゃがみこんで、落ちた葉を一枚一枚吟味して拾っていた。乾燥させてから絵手紙にでも貼るつもりかもしれない。たいていの落ち葉は干からびて反り返り、カサコソと地表を転げまわるものだが、イチョウの落ち葉はしっとりした感じで反り返ることもない。葉に含まれる油脂分のせいではないかと思う。

仙台市に路面電車が走っていた時代、イチョウの落葉の季節になると、レールに積もった葉が電車の車輪に轢かれて油脂分を放出し、車輪が空回りして電車が立ち往生することがしばしばあった。落葉の季節には電車に滑り止めの砂を用意していたようだ。

イチョウは中国原産で雌雄異株の裸子植物である。老木が神社仏閣の境内に多く見られるのは何か信仰と関係があるのだろうか。日本へは中国で学んだ僧侶が持ち込んだとも言われるが、はっきりしたことは分からない。

ヨーロッパへはケンペル(ドイツ人博物学者兼医師)によって元禄時代に紹介され、木そのものは1730年ごろ日本からにヨーロッパに渡り、それ以降世界の温帯地域に広まった。

椀だねや酒のつまみに使われる銀杏はイチョウの種である。タネを包んでいる外皮は嫌な臭気を放ち、触れるとかぶれる人もいるので、ゴム手袋などをして拾い集め土中に埋めて外層を腐らせてからタネを取り出す。新しいものが出回る今が銀杏の旬である。