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11月22日(火)オウム裁判終結

2011-11-22 12:34:58 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
11月22日(火)オウム裁判終結

悪夢のようなオウム真理教が起こした一連の凶悪事件を裁く刑事裁判が昨日終結した。16年半も費やした長い裁判であったが、すっきりしない幕切れであった。事件の真相が解明されない部分がまだまだ残ったままだからだ。

教祖だった松本智津夫死刑囚はだんまりを決め込み、他の被告も真実を語ったとは思えないまま「有罪にするための裁判」とさえいわれる結果に終わったことは悔やまれる。犠牲になった人の遺族、未だにサリンの後遺症に悩む人たちはやりきれない思いで一杯だろう。

このような事件を繰り返さないためには、なぜ事件が起きたのかをとことん追究し・分析し、それを教訓にする必要がある。それなのに肝心の事件の背景が曖昧模糊としている。そして名前を変えたオウム真理教が信者を増やしていることに不安を感じる。

現在の日本は長引く不況の中で職を失った人が多く、働いていても年収が二百万円以下の人が千万人を越える状況が続いている。このような社会不安につけ込んで勢力を伸ばす集団は他にもたくさんある。

宗教を装った胡散臭い集団を太らせない有効な手立ては、人々の貧困、不安、差別感などをなくすことだが、今の政府にはそれだけの力がない。物資が極端に不足し食うや食わずで、みんなが貧乏だった戦後の混乱期は、ひどい生活ではあったが「みんな同じだから」と我慢できた。

豊かな社会での貧乏は身に沁みる。一方でどこかの御曹司のように莫大なお金をギャンブルにつぎ込んで平然としていられる格差社会。この現実を放っておいて良いとは思わない。国民の不満を増幅させないための何か良い工夫はないものだろうか。