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11月11日(金)懐かしい顔 その2

2011-11-11 10:53:15 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
11月11日(金)懐かしい顔 その2

次に登場するのはマーチン・ルーサー・キング牧師。言わずと知れた黒人への人種差別に立ち向かった指導者である。見開きを当てた白黒の写真は、1968年4月4日テネシー州メンフィスで暴漢に襲われた直後に撮影されたものだ。

からだが大きく右に傾き、左手をカウンター風のテーブルについて倒れそうなからだをを支えようとしているように見える。右手は傷口を抑えているのかテーブルに隠れて見えない。見開かれた眼は暴漢を見つめているのだろうか。しかし、その表情は穏やかで怒りとは無縁のように見える。無抵抗主義を貫いたマハトマ・ガンジーに心酔していたので、自分を襲った暴漢をも許す眼差しを注いだのだろうか。39歳の生涯だった。

凶弾に倒れたキング牧師の次はチャールズ・エルウッド。ヒンと来る人は少ないと思うが、通称「チャック」の愛称で親しまれたスピード・チェイサーである。初めて飛行機で音速を破る記録を出したパイロットとして有名である。

第二次大戦中、フランス上空でドイツ戦闘機を一日で5機撃墜したが、自分の戦闘機も被弾して脱出降下したのがドイツ占領下のフランス。敵中を徒歩でピレネー山脈を越え、スペインへ逃れた。ベトナム戦争でも127回も出撃したアメリカ人にとっては不滅の英雄なのである。

次いではお得意のVサインで微笑むウィンストン・チャーチル。ブリテンのライオンとも呼ばれたイギリスの名宰相である。いつごろ撮影された写真か分からないが、ふくよかな顔、山高帽をかぶり、襟元を純白のスカーフで決めたダンディーな姿は生気に溢れている。おそらく第二次大戦前の写真だと思われる。「鉄のカーテン」という言葉を始めて使ったのは彼だった。(この項続く)