11月4日(金)瓦礫の広域処理
津波被害で生じた瓦礫の山の処理が進んでいない。瓦礫を集積している場所の近くで処理するのが輸送費も節約できていいのだが、処理施設そのものが被災して機能しないこともあって、地元だけでは処理しきれない。
そこで浮上したのが広域処理で、昨日宮古から30トンの瓦礫が東京都内の処理業者に運ばれてきた。これを皮切りに他の自治体でも引き受けてくれるところが増えれば良いのだが、先行きは予断を許さないようだ。
震災直後は処理を引き受けても良いと名乗りを上げた自治体がたくさんあったのに、福島原発事故による放射能汚染の影響が長期化するにつれ手を下ろす自治体が増えて、当初の10分の1ほどになってしまった。
当初受け入れを表明した京都市は、津波被害で廃材となった高田松原のマツを大文字の送り火に使うことを拒否した。放射性物質に関する住民不安が理由である。高田市は福島原発事故の影響を受けるはずがないのにである。
受け入れを渋る理由のほとんどは住民の反対である。そして反対の背景には放射能汚染に対する漠然とした不安がある。不安は汚染の心配はないという科学的データを示したところで容易に消えるものではない。
こうなったら国家予算で被災地に大型処理施設複数作って、現地で処理した方が手っ取り早いのではないか。安全だと説得しても瓦礫の搬入はお断りと言うのでは理屈が通らないがどうしようもないからだ。
自らの身の安全を優先して考えるのは致し方ないことだろう。それにしても寂しいのは助け合いの気持ちが希薄になったことである。
津波被害で生じた瓦礫の山の処理が進んでいない。瓦礫を集積している場所の近くで処理するのが輸送費も節約できていいのだが、処理施設そのものが被災して機能しないこともあって、地元だけでは処理しきれない。
そこで浮上したのが広域処理で、昨日宮古から30トンの瓦礫が東京都内の処理業者に運ばれてきた。これを皮切りに他の自治体でも引き受けてくれるところが増えれば良いのだが、先行きは予断を許さないようだ。
震災直後は処理を引き受けても良いと名乗りを上げた自治体がたくさんあったのに、福島原発事故による放射能汚染の影響が長期化するにつれ手を下ろす自治体が増えて、当初の10分の1ほどになってしまった。
当初受け入れを表明した京都市は、津波被害で廃材となった高田松原のマツを大文字の送り火に使うことを拒否した。放射性物質に関する住民不安が理由である。高田市は福島原発事故の影響を受けるはずがないのにである。
受け入れを渋る理由のほとんどは住民の反対である。そして反対の背景には放射能汚染に対する漠然とした不安がある。不安は汚染の心配はないという科学的データを示したところで容易に消えるものではない。
こうなったら国家予算で被災地に大型処理施設複数作って、現地で処理した方が手っ取り早いのではないか。安全だと説得しても瓦礫の搬入はお断りと言うのでは理屈が通らないがどうしようもないからだ。
自らの身の安全を優先して考えるのは致し方ないことだろう。それにしても寂しいのは助け合いの気持ちが希薄になったことである。