天使の図書館ブログ

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花子とアン-第44話-

2014-05-20 | 花子とアン
 ジュリー・エッガース(オールポスターズの商品ページよりm(_ _)m)


 教師一日目を終え、疲労困憊といった様子で家まで戻ってくる花子。

 するとそこには、お節介おばさんのリンさんがいて、「うちの朝市まで巻き添えくっていい笑いもんじゃん☆」と、小言を言い募ります。

 そしてリンさんの言葉を聞いて、兄やんやももちんまでが、「え?そんなことしただけ?」だの、「朝市にまで迷惑かけて☆」とダメ出しする始末。

「おおーい、農作業が大変なんはわかるけども、ちっとは花のこと、ねぎらってやれし!」とか、見ていて思ってしまいました(^^;)

 だって、花子は東京に残ることも出来たし、自分の夢に一番近い道(=出版社に就職すること)を選ぶことだって出来たのに、家族のためを思って帰ってきたわけだから……まあ、「ちょっと言い過ぎたけ?」という感じで、すぐリンさんがフォローしてましたが、朝市のおっかさんはほんと、リンドのおばさんの日本版という感じがします(笑)

 翌日になり、どこか足取りも重く、朝市くんと学校へ向かう花子。

「わたし、教師に向いてない」、「たった一日やっただけでわかるわけねえら。あれだけ子供たちだって懐いてくれてるし」……そんなふうに朝市に励まされ、ようやく少し元気が出たらしい花子

 んが、やっぱり教室のほうはきのうと同じく荒れ模様で、「また校外授業へ行きたい」とかなんとか、まともに授業が進みそうにありません

 そこで花子は、富山先生の必殺技の「Be quiet!!」&白鳥かをる子さまの「言葉の乱れは精神の乱れ」という合わせ技(?)で、どうにか先生らしく威厳を保とうとするのでした。

 まさか、こんなところでかをる子さまの言語矯正訓練が役に立とうとは……「角野卓造万歳!!」と叫ぶ花なのでしたという、美輪さんのナレーションが聞こえた気さえしました(いいかげんそのネタから離れろ☆笑)

 さて、ちょっとずつではありますが、教師らしくなってきたような花子。しかしながらここで、マキタ運動校長から厳しい指摘が入ります。

 お昼休み、お弁当のないたえに、花子は自分の握り飯を与えますが、「一回弁当やったら、明日弁当がないともっとつらくなる」と、マキタ運動校長は申します。「おまえのような中途半端な甘ったるい同情心では、たえのような生徒は救えん」と……。

 いや、でも……う゛~んわたしだったら、おにぎりが二個あったら、たえちゃんと半分ずつにすると思いますよ(笑)それを他の生徒が「たえだけずるい!」とか「ひいきしてる!」だのブーブー言ったら、それこそ「Be quiet!!」というより、「Shut up!!」といったところかも(^^;)


 花子:「ガッデム、アスホール、ファックユー!!

 生徒ら:「先生、がっでむってなんずら?明日なんとかって?ファックってどういう意味ずら

 花子:「ほほほ。なんでもありません。さあ、授業を続けましょう(にっこり☆)」


 いえいえ、富山先生とかをる子さまだけじゃなく――ブラックバーン校長が「Go to bed!!」と言う気持ちが、きっと花子にもよくわかったのではないでしょうか(^^;)

 それはさておき、ここで大事件が!!

「ふんとに翼が生えてるなら、屋根の上歩いても怖くねえら!」と(バッタより価値が下の・笑)きよしくんはじめ、男子生徒たちに攻め立てられたたえは、雄々しくも屋根の天辺にのぼってそこを歩こうとしていたのでした。

「やめなさい、たえさん!!」と花子は下から叫びますが、たえは足を滑らせそうにしながらもどうにか体の平衡を保って歩こうとします。見ていられなくなった花子は、「たえさん、今行くから!!」と言って、梯子をよじのぼるのですが……いや~、まずは足袋を脱がなきゃ絶対ダメだと見ていて思いました

 なんにしても、『赤毛のアン』のアン同様、花子もまたすってん転りんすってんてん☆とばかり、屋根から落ちてきてしまいます。

 アンのエピソードからも考えて、絶対落ちるんだろうな、とは思ったものの……落ちてきた花子を朝市が受け止め、ふたりはそのままごろごろごろりん☆と、少女漫画の展開のような超至近距離で見つめあうことに……。

「イエス、フォーリンラブ!!」というギャグがまだ誕生してなかったこの頃……おそらくふたりはぎこちなく体を離して、「あ、ありがと、朝市」と言ったりしたのではないでしょうか(^^;)

 子供同士の「命令ごっこ」で、ジョシー・パイにバーリー家の屋根を歩けと言われ、自分の名誉をかけてそれを行おうとしたアンは、バーリー家の屋根から落っこちてくるぶしをつぶしてしまい、その後暫く自宅療養するのですが……花子の怪我はそこまでの大事には至らなかったようで、翌日には杖をついて学校へ出勤しています。

 グリーンリバーに、「無理して学校来ることねえら。ずーっと来んでも良かっただよ」とイヤミを言われつつ

 と、ところが……(視聴者的には思ったとおり・笑)教室の黒板には相合傘の下に朝市と花子の名前があり、似顔絵まで描いてあったのでした

「はな先生と朝市先生、お似合いじゃん!」、「結婚するだけ?」、「アイラビュー!!」といったように、生徒からさんざん囃し立てられる花子。

 さて、花子はこの難局を、先生らしく威厳を保ちつつ、切り抜けることが出来るのでしょうか??

 ――といったところで、今日は終わりでしたね♪(^^)

 屋根の上を歩くエピソードとか、意外に消化が速くて少しびっくりしたのですが、明日はまたどんな展開になるのか、とても楽しみです

 それではまた~!!





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2 コメント

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Unknown (べの)
2014-05-20 21:10:59
 お爺やんは畑仕事帰りにリンさんに会って、散々聞かされたっぽいですね。きっと、「そうさの、まあ初日だけ仕方あるまい」と一番最後にようやく言えたんじゃないかと。いや、しかしおとうの代わりに経済的負担が肩にって、今まで女学校の中で守られてきた花子に厳しい社会の風ですね。それと!かよちゃんの借金は、無条件で立て替えられたんじゃ無いってこと。それも、花子の肩にって、アメリカの学生並みに厳しい荒波ですね。リンさん、全然励ましになってないんですけど。朝市は、自分の息子だけに厳しいし。昔は、農作業もせずに勉強するなんてって怒ってたのに。 ももちゃんは、朝市のこと……だからか、言うことがちょっと辛口。おかあの書き損じ送ってまで、甲府に…のはずなのに、花子立つ瀬がありませんよ。
 朝市、師範学校だけあって、女学校出だけど、教師になる為の勉強してたわけじゃない花子を、引っ張ってるし、逆転現象ですね。 お弁当は、やっぱりたえちゃんにそうしてあげるなら、二人きりの時に渡すとか、他の子ども達のいない場所で渡すとかした方が良かったかも。屋根に上る羽目になった時もそうだけど、花子先生が自分の為に他の先生に怒られたり、悪ガキ達にからかわれたりされてるの見て辛そう。たえちゃんにも、プライドがあるし。そのせいで、屋根に上がることにもなったんでしょうけど。昭和の戦後の給食が広まるまで、全国の先生達の苦しみでもあり、悩みでもあった問題ですよね。
 グリーンリバーライトさんは、柴田亜美先生の漫画でそう呼ばれていることを知りました。パプワ君の頃ですね。柴田先生の漫画では、かなり愉快な人に見えました。
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Unknown (ルシア)
2014-05-20 21:43:19
 わたしも、柴田亜美先生のあの漫画、時々見たことがありました♪(^^)

 相当昔の記憶なので、内容については怪しいですけど(汗)、グリーンリバーライトさんが変なことを言っては、柴田先生が鼻血を流されていたような??(笑)

 そうですよね。おじいやんとリンさんの会話では、リンさんが99.9%何もかもしゃべってそうです(^^;)

 でもほんと、確かに花子にはキツイ現実ですよねお兄やんも、おっとうが花子ばっかり可愛がるっていうコンプレックスが心のどこかに残ってるかもしれないし……ももちゃんは、朝市くんが好きっていうのがありそうだし。。。

 いや~、朝市くんは毎朝、「なんてハッピーマイライフ!!」とか思ってそうですよ(笑)だって、花子と朝出勤するのも一緒なら、学校でもずっと一緒で……今日は今日であの展開だし、山の中か森かどっかで「はなーっ、愛してるうぅぅっ!!」とか叫んでそうww

「山彦たちよ、おらのこの気持ち、わかってくれるだけ?」とか話しかけたりして、結構詩人な朝市(というか、単なるわたしの妄想しすぎ・笑)

 そうですよね。花子が自分のせいで窮地に立つのは、たえちゃんにとってつらいことで……でもたえちゃんは、昔の花子と同じように「芯の強い」ところがいいなあ、なんて思ったり(^^;)そういえばアンも、ブリュエット夫人に「芯の強そうなところが気に入った」とか言われてましたっけ。それと同じものを持っている気がします。

 もし、なんにもお昼に食べないで午後も学校で過ごすとしたら……わたしがたえちゃんなら、たぶん家でひとり弟のお守りをしてるかなって思ったり(^^;)でも、きよしくんたち男子生徒に色々言われながらでも、学校へ来るたえちゃんは偉いなあ、なんて。女の子の中には同情的な子もいそうなんですけど、お弁当を分けれるほどの量はないっていうことなのかなあ

 小学・中学と、当たり前みたいに毎日食べてた給食ですけど、今思い返してみても本当に学校の給食は美味しくて、有難い存在だったような気がします(^^;)

 べのさん、コメントどうもありがとう~!!

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