天使の図書館ブログ

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奇跡は二度起きる。

2011-07-29 | 創作ノート
 ※使用させていただいているイラストは、幻想素材サイトFirst Moon様のものです。利用規約を守らず転載or再配布したりされないよう、よろしくお願い致します。


 パブーさんの電子書籍に、「奇跡は二度起きる」を追加しました♪(^^)

 きちんと調べたわけではないんですけど、探偵Lのお話は別として、オリジナルの中ではたぶんこの小説が一番読まれてるっぽいです

 わたしアクセス解析ってたま~にチェックする程度なんですけど、なろうさんのアクセス解析によると、たぶんそうじゃなかな~という(一応念のために書いておくと、「誰がどこから☆」ということはまったくわかりませんので、ご安心ください。小説家になろうさんのアクセス解析って、一日にアクセスした方が何人いたかとか、通算でアクセスしてくださった方がどのくらいいたかがわかるっていうだけなので^^;)

 それで、随分昔にどこかで書いたとおり(そのブログは消されてないんですけど・笑)、「奇跡は二度起きる」には一応続篇があります。

 一番最近に書いてしたのはベルべら2ですけれども、こちらもPart.1を書いた時にはすぐに2を書く予定ではなく……でもなんかよくわかんないけど、気づいたら書きはじめてた☆みたいな感じというかww

 たぶんパブーさん経由によってのみわちき(ルシア☆)の小説を読まれた方は、一番上にきている本が最新作と思われるかもしれないんですけど――書いたのは相当古いといっていいと思うんですよね何しろわたしが4~5年前にネットをはじめるさらにその以前に書いてるものなので(^^;)

 もっというなら、「健ちゃんとわたし」や「ダークリバー」、「異形の花嫁」とか「ヴァージニティ」よりも前に書いている小説であり、これらのお話を書く前に「永遠のローラ」を書いている、さらにその前にくるのが「奇跡は二度起きる」とか「永遠の海」という小説になります。。。

 まあ、読まれる方にとってはわちき(ルシア☆)がどういう順序でいつごろその小説を書いてよーが、どうでもいいことだとは思うんですけど……ここからは、「奇跡は二度起きる」の続きについて書きたいと思います

 ええとですね、ベルべらのPart.1のあとがきとして2のあらすじ☆を書いたのって、たぶん時間的に余裕がなくてこれから暫くPart.2を書くことはないだろうって思ったからなんですよ(^^;)そして「奇跡~」については続篇を間違いなく絶対に書くという気持ちがあったので、続きがどうなるかについては、ずっとどこにも書いてきませんでした。

 なので、この小説を読まれた方がここから先を読む場合、「えっ!?続きってそーなの!?」っていう感じで、がっかりされる可能性が結構ありますですので、一応ここから先を読むか読まないかは自己判断ということでよろしくお願いしますねm(_ _)m


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 ――宗一郎が自殺をはかってベッドに寝たきりの身となった三年半後、バッハの「目覚めよと呼ぶ声あり」が病室にかかっている時に、彼は再び目を覚まします。

 まあ、ありがちと思われるかもしれませんけども(笑)、イエス・キリストが死の三日後に甦ったように目覚めたのは良かったものの、宗一郎は記憶障害と呼ばれるものに陥っています。

 つまり、真理子のことも覚えてないし、弟の法顕のことも記憶にないという……宗一郎が海に身を投げた時、彼女は24歳だったと思うので、この時は27歳くらいかなって思います。

 これまで涙ぐましい介護をしてきた真理子ですが、そのことの一切を知らないだけでなく、それ以前のこともまるで記憶にない宗一郎。

 記憶が元どおりになる手がかりになればと思い、彼がこれまで書いてきた本を真理子は宗一郎に読んでもらいますが、まるで他人が書いたものとしか思えない様子……まあ、三年半も寝たきりの生活で、いくら理学療法士さんがリハビリ的なことをしてくれていたにしても――自力では立つこともトイレへ行くことも出来ません。

 そういう宗一郎に対し、真理子は何かと手伝おうとするわけですけど、抵抗があるのって、普通に考えたらわかりますよね(^^;)

 自分の世話をずっとしてくれたっていう綺麗な女の人が、トイレの中まで入ってきて介助してくれようとしたら、拒絶したくなるのも無理はないっていうもんです

 記憶がないというだけでなく、宗一郎からそういう種類の拒絶的な感情を示され、戸惑う真理子。

 また、それだけではなくて――宗一郎はなんとなく、自分の弟だという法顕と真理子との間に恋愛感情が流れているのに敏感に気づくと、彼女に対して完全に心を閉ざすように……。

 そこで、リハビリをして体のほうがある程度回復すると、法顕と彼の義理の父である大友院長は、真理子のことをなんとか説得し、宗一郎と彼女を一時的に離そうとするんですね。つまり、そうした専門の精神療法を受けられる病院に宗一郎のことを転院させようと思うが、その間、担当の医師がいいと言うまで宗一郎には会わないほうがいいと真理子は告げられるわけです。

 この病院に入院中、宗一郎は思いだしたくない過去――孤児院で虐待を受けていたことも含め、記憶を取り戻すわけですが、退院して真理子と再会した時、宗一郎は彼女に「別れよう」と告げます。それから、「法顕と一緒になって幸せになってくれて構わない」とも……。

 まあ、当然この勝手(?)な自己完結的言い分に、真理子はめっちゃくちゃ腹を立てます。

 それで、これまで自分と法顕との間に一体何があったか、自分が本当は何をどんなふうに感じ続けていたのかを、宗一郎に洗いざらいぶちまけるわけです。

 あれから三年半が経ってからも、真理子と法顕の間には本当に「何も」なく……その原因というのが、実をいうと自分の体に対するコンプレックスだったと、宗一郎は彼女に告げられて驚くんですよね。

 つまり、自分の体に大きな欠陥があって、真理子は宗一郎のことを失望させたと思ってずっと悩んでいたということ。

 もし、そんなこともなく、あるいはその前の恋人の雄二と何かの間違いで寝たあと、宗一郎と関係を持っていたとすれば――自分はもしかしたらある期間を置いて義弟と関係を持ってしまい、その後彼に捨てられていたかもしれないし、今ごろ救いようのない罪悪感でがんじがらめになっていたかもわからないと告げられて……宗一郎は愕然とします。

 世界は人口爆発で、自分ひとりが死ぬくらい、そう大したことではないと信じていた宗一郎ですが、ひとりの女性の精神をそこまで追いつめさせた、また自分の弟にも随分ひどい遺言を残していたと知り、彼はこの時初めて自分が再び「目覚めた」ことの意味を知ることになる、というか。

 ――まあ、簡単にいってしまえば、物語の結末は宗一郎真理子の元鞘に戻って終わるということなんです(^^;)

 随分前に、「自分が真理子だったら法顕を選びます!」っていうメールをいただいたことがあって……なんていうか、わたしも作者として宗一郎=真理子派だとか、この結末はそういうことではないんですよね

 わたしも法顕には幸せになってもらいたいと思ってるんですけど、彼は実をいうと妹の由架ちゃんとは随分前から相思相愛という仲で――でも法顕が絶対に「兄」の領分からはみだす行動を取ることはないと彼女は知っているし、彼女もまたそれであればこそ「いい妹」を演じるという間柄で。

 法顕の病院内での立場というのも微妙なもので、彼が義理の父親の跡を継ぐことに反対する勢力も大きく……由架ちゃんはそのことも考えて、結局のところ法顕がそうした派閥争いで有利になる相手と結婚することを選んでいます。 

 のぞみのこともそうですし、真理子についても、彼は結局のところ「一番欲しい相手」とは結ばれない運命らしいということを宗一郎に告白し、「だから俺のことは気にすんなよ、兄貴」みたいに言うんですよね。。。

 まあ、前篇というかPart.1のほうで宗一郎にはどうも子種がないらしいと思われるわけですけど――その後、真理子と宗一郎の間には男の子と女の子が生まれます。「えっ!?だって、子種がないんでしょ!?」って感じかもしれないんですけど、男性の不妊症の場合、治療が無理な場合とそうじゃないものとがあって、宗一郎は後者だったというか。

 彼が最初の奥さんと離婚した原因が一応それかもしれないんですけど、実際には性格の不一致であるとか、根深いものがあって、宗一郎も自分の子供時代を振り返ると、その時は子供なんて欲しくないと思ったとか、色々あるんですよね(^^;)

 そして最後は、宗一郎が身を投げた海岸の砂浜を、彼が真理子と一緒に歩くっていうところで終わりかな~なんて。

 宗一郎が偶然引っかかった樹って、実はサクラなんですよ

 でも、崖の中腹くらいに隠れているもんですから、よく注意して特別な角度から見ないことには、その樹が毎年春に桜の花を咲かせているとは誰も気づかないというか(船に乗ってる漁師さんは別としても^^;)

 まあ、その桜が青い海に花びらを散らせているのを見て、宗一郎は今生きていることがまるで「夢みたいだ」と感じるんですよね。昔、あそこから飛び下りたことも夢のようなら、実は自分はあの時に死んで、その後「目が覚めた」という夢を見ているのではないかと彼が感じているところで、物語は終わります。

 唯一、彼の妻が「宗一郎さあん!」と呼ぶ声、それだけは間違えようもなく<現実>だとの感覚を覚えつつ……。



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 とまあ、大体こんなところでしょうか

「なんだ、べつにわざわざ書くほどのこともないじゃん☆」と言われてしまえばそれまでなんですけど(笑)、あんな変なところで終わってるっていうのが自分でも気になってて……でもべるベラ2と違って、「奇跡~」は何故今もって続き書いてないのか、自分でもよくわかんないんですよね(^^;)

 大体の内容を読んでがっかり☆された方もいるかもしれないんですけど(汗)、書くとしたらまあ、若干の違いはあってもあまり大きな変更はなくこんな感じだと思っていただいて、間違いないかもしれませんww

 そして今回、パブーさんに小説を色々登録していて思ったことがひとつ。。。

 う゛~ん。わたしってたぶん、書いてることに変化が基本全然ないんだな~って、つくづくそう思いました

「奇跡~」にしても、全文読み返したっていうわけじゃないんですよね。ただ、段落を変えるところとか、なろうさんに登録時は面倒くさいと思ってそのまま直さなかったので――今回少しですが手を入れました(文章自体は変化ないです^^;)

 これは「永遠の海」もそうだったんですけど、変なところに半角スペースが入ってたりするので、そういう場所を直してる時に嫌でも自分の文章が目に入ってくるっていう意味で、結構読み返さざるをえませんでしたww

 まあ、ようするに書き手としてあまり成長しとらんな~ということなんですけど(苦笑)、これからもこんな調子でノロノロだらり☆とやっていくのではないかと思われます(^^;)

 なんにしても、このお話を読んでくださった方、本当にありがとうございましたm(_ _)m

 それと「奇跡~」や「永遠~」といった小説を初めて読んでくださった舞夜じょんぬ様に心から感謝して、この記事の終わりにしたいと思います♪(^^)

 それではまた~!!





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