天使の図書館ブログ

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萌え語り♪(^^)-その9-

2012-02-28 | 
(※小説『BASTARD!!Ⅱ~悪魔の褥に横たわりて~』に関するネタバレ☆があります。閲覧の際はご注意くださいませm(_ _)m)


 これ、きのう家に届きました♪(^^)

 まあ、Ⅱを読んだ……っていうことは、当然Ⅰも読んだんだろーな、オマエ☆って感じだと思うんですけど、実はⅠのほうは注文しなかったんです

 なんでかっていうと、わたしが気になったのはあくまでカルのキスシーンだったので。。。

 んでも、最初のほうにある人物紹介のところで「私は今回もまたキスシーンを…私は女はキライなのだが…」ってカルが自分で言ってる!!!(笑)

 ということはこれ、Ⅰもわたしに買えってことですねww

 ちなみにこの小説、まだちゃんとは全部読んでません(^^;)

 カルの出番のあるところ以外は、軽く斜め読みした程度かな、なんて。。。

 でもとりあえず、買ってみて良かったです!!!

 ただ、じゃあ他の人にも購読を薦めるかというと、そこはちょっと別だったり(^^;)

 うん、私は基本カルしか目に入ってない人なのでアレ(ドレだよ☆)なんですけど……漫画のほうの原作を忠実に考えた場合、ネイの言動などに違和感を覚えるとか、そこらへんちょっと色々あるかな、なんて

 あと、カルファンの方が読む場合にも、カルがアエリアっていうD・Sお手つきの女性とキスしてたりとか、「何よ、この女わーっっ!!」ってなる可能性があるかもしれませんww

 まあ、自分的にはこーゆーカルもありかなっていう感じで、楽しく(?)読んだんですけど、このアエリアっていう女性は結局死んじゃうんですよね。

 彼女はD・Sが征服した国の王の愛妾のひとりで、D・Sとえっち(笑)するシーンが最初のほうにあります。

 でもアエリアは、D・Sのことを父親の仇と思っていて、えっち☆の最中にD・Sのことを殺そうとするという……でも実はこの父親のことを殺したのはカルで、カルはまあ責任を感じる部分もあって、D・Sを殺そうとしたアエリアの命を助けようとするわけです。


 >>カルは、泣いているアエリアの肩に手を置き、ダーク・シュナイダーを見た。
「この女をどうするつもりだ?」
「ダーシュを殺そうとしたのよ。首を刎ねられても、淫売窟に放りこまれても、文句は言えないわ」
「もとより、覚悟はできているでしょうからな」
 カルは、そう言うアーシェス・ネイとアビゲイルの言葉にも顔色一つ変えず、真っ直ぐにダーク・シュナイダーを見つめた。こうして自分の碧い瞳で見つめられると、ダーク・シュナイダーが驚くほどもろく、彼の意志を認めてしまうことは計算ずみだった。
「おまえは、助けたいようだな、カル……」
「あなたは、どうです?」
「女を殺すのは俺の趣味じゃねえ。知っているだろう?」
「この女に未練があるのね」
 アーシェス・ネイが吐き捨てるように言った。
「いつまた命を狙われるかわからないわよ。こういう連中は、芽のうちに摘みとっておいたほうがいいのよ」
「心配なら、私が面倒をみる」
 カルが言うと、ダーク・シュナイダーが、ほほう、と面白そうに顔をにやつかせた。
「おまえも抱いてみたくなったか?」
「あなたが抱くなと言うなら、一切手を触れることもしない。約束は守る」
 くっくっくっ……、と身体を揺すって笑い、ダーク・シュナイダーはカルとアエリアを見た。
「いいだろう。勝手にしろ。ドールならまだたくさんいるからな」


 カルがD・Sのことを呼ぶ時、「あなた」という言葉を使ってるんですけど、このあたりはもしかしたら、原作を読みなれてる方には違和感があるかもしれません。

 でも、カルがD・Sに拾われた経緯を考えてみると、カルって最初からD・Sのことを「おまえ」と呼んでいたとは考えにくかったり(^^;)

 まあ、年代的なことを考えると、この頃には互いに「おまえ」呼ばわりしてたんじゃないかと思うものの……まあ、とりあえずこれはこれでいいんじゃないかな、なんて思いながら読んでました、自分的には。

 んで、カルはアエリアの父、プレアデスの遺体に凍結呪文をかけるんですよね(それがアエリアの、父親を埋葬する際の望みだったので☆)

 以下は、そのあとのカルとアエリアの描写。。。


 >>「これでよい。プレアデスの身体は永遠にその姿をとどめるだろう」
 印を解き、身体にみなぎった魔の力をおさめるカルの胸に、アエリアが抱きついてきた。
 カルはなにも言わず、しばらくその髪を撫で続けてから、不意にぞんざいにアエリアを突きはなした。
 まだその腕に、アエリアの柔らかく暖かい感触を残したまま、後ろを振り向くこともせずにカルは部屋をあとにした――。


 ここは、自分的にちょっといいな~なんて思いました♪(^^)

 いえ、父親のことで悲しんでる女性が抱きついてきたら、とりあえず受けとめなきゃなりませんよね。んで、髪の毛を撫でてあげるくらいの優しさが当然カルにはあるわけで……でも、わたしが思うにはカルって女性に纏わることで「深い何か」が心に入ってきた瞬間、本能的に危険だと感じるところがあるんじゃないでしょーか。

 だから、アエリアのこともぞんざいに突き放したんじゃないかと。。。

 でもその後もちょっとしたことですが、カルはアエリアに何気にかなり優しくしています。

 アエリアは一国の王の愛妾だったわけですけど、そのルドビック王って老人班の浮かんでるよーなジジイだったらしく……そんなジジイにアエリアは処女を捧げ、妾たちの中でも特に王から愛されたらしーんですけど、このアエリアって子はわたしに言わせれば貞操観念がかなりおかしいというか(笑)

 ルドビック王に抱かれるのも、D・Sに抱かれたこともさして変わりないとか言ってますから。

 でもそれは彼女が本当に「愛」と呼ばれるものを知らなかったかららしく……アエリアはカルが何かと優しくしてくれるのを見て、初めて肉体関係云々じゃない男女間の「愛」とかゆーのを感じたみたいなんですよね。


 >>アエリアが顔をあげると、すぐ近くにカルの顔があった。濁りのない碧い瞳に見つめられると、甘い蜜に誘われている感じになった。
 そこまでいったら立ちどまろうと決めていたのに、あやまってもう一歩踏みだしてしまったように、アエリアはカルの唇に唇を重ねた。
 カルは一瞬身体をこわばらせたが、彼女がするがままにまかせた。砂山が崩れていくように、なんの抵抗もなくアエリアはカルの腕の中におさまった。
 永遠というものがあるなら、いまこの瞬間がそうであればいいと、アエリアは自分でも驚くほど強くそう感じていた。
 唇をはなすと、アエリアの顔が火照った。身体の底から湧きあがるたかぶりを抑えられずに、彼女は迅い間合いで息を吸いこんだ。
 このまま思う存分カルに抱いてほしい気持ちと、そうしてしまうとすべてをなくしてしまうような怖れがないまぜになっていた。
 自分の内で荒ぶる二つの感情が手に負えなくなって、アエリアは腕の関節をいっぱいに伸ばしてカルの胸からはなれた。
 混乱していた。羽根を毟られた小鳥のように、身体がふるえている。
 カルは、求めるでも拒むでもなく、じっと彼女を見つめている。
 そうされると、こちらが相手の思い通りにされている気になって、憎らしくさえ感じた。
 きっと、いまの自分はもの狂おしい眼つきをしているだろう、とアエリアは思った――。 


 まあ、こーゆー描写を読んだ場合、生粋(?)カルファンが「のわんなのよ、この女ーーっ!!」ってなる気持ちも、なんとなくわかる気がします(^^;)

 んー、でもアエリアのほうがそっち方面の経験が色々あるわけで、思いきって押し倒したらカルは逆らわない可能性高そうですけど……まあ、わたしがここ読んでて思ったのは、カルって自分から女の人に何かするっていうことはありえないんだなっていうことだったでしょうか(そしてそれが一番カル<らしく>もある・笑)

 もちろん、当然例外はあるでしょうけど、バスタって主人公のD・Sが処女好きで、登場する女性キャラもみんな処女だったりして(あのポルノですら処女だった!と聞いてちょっとびっくり☆)、カルは雪のように純粋で汚れのない人だから、もし彼が誰か女性を好きになるとしたら、その相手は当然処女……という思考回路でした、この小説を読む前まで、わたしの頭の中は(^^;)

 でも、逆に考えると、アエリアって妾という名の娼婦みたいなものだったりもして、そういう女性と関係を持ったほうがカルって実は気楽なんじゃないかっていう可能性に気づいたんですよね(石投げないでっ!!☆)

 まあ、D・Sみたいな人が最後、僧侶で処女のヨーコさんみたいな女の人を求めたみたいに……娼婦と呼ばれる女性たちも、カルみたいな男の人がいたら、同じように何か一種の<救い>を彼の中に見出しそうな気がする。

 でも、それはあくまでカルが自分を受け容れてくれたら<救い>となるのであって、それがただの軽蔑とか、そうした感情だけで終わる可能性もある。そんでもって、人間関係っていうのは鏡みたいなものだから、これってカルにとってもまったく条件一緒だと思うんですよね。

 相手の女性のことを本当に愛することが出来たとしたら、それは彼にとっても<救い>になる。でも、そうなるかならないかってかなりのところ微妙で難しい感じのことだから……なんにしても、相手が清らかな処女とかだったら、カルはそーゆー子には基本的に手出ししないで終わっちゃいそうな気がする

 自分は罪に汚れた人間だから、そういう相手のことを汚すことは出来ない=むしろ娼婦みたいな女性となら、ある意味汚れた人間同士として、無意識の内にも連帯感に近い感情を覚える、とでもいったらいいか(^^;)

 ただし、例外はありますよね、当然。見た瞬間なんでかわからないけど、相手のことが好きでしょーがなくなったとか、あると思うし……まあ、わたしが公式キャラ以外で時々考えるのは、カルが自分の母親にどことなく似た女性を好きになるっていうパターンだったり(いやもう、むしろ石投げてくれ☆笑)

 光源氏が母親によく似た面差しの女性に恋焦がれたっていう、あのパターンです

 でもこれだとあんまり出来すぎてて、なんかSSにしてみようとか全然思いませんww

 自閉症みたいなって彷徨ってたカルのことを拾ってくれた女の人がいて、その人が母性的・献身的な愛情を注いでくれたことで救われる……カルにとってはいいこと(?)かもしれなくても、お話として書いた場合にはつまんない気がします(^^;)

 まあ、光源氏が藤壺の宮に恋焦がれたみたいに……この女の人とカルは年齢がちょっと離れてると思うんですよね。11歳くらいのカルを二十歳の頃に拾ったとか、そういう感じで、100%完全にカルのことは「弟」としか思ってない。

 でも、彼女が二十九歳くらいになった頃、カルって二十歳くらいになってて――まあ普通、二十九歳で、カルの母親に似てるってことは美人だろうから、当然縁談話なんていうのがあって……村社会では見合い話とかよくありますよね(笑)

 年離れてるけど、金持ってるぞー的な親父が一目で見初めてどーたらとか、水戸黄門に出てくる悪代官っぽい男と結婚しないと、その村には重税が課されることになるとかで、イヤイヤ☆嫁ぐ、みたいな。。。


 カル:「ノユ(※仮名)は、あんなケビダブ(←!)みたいな男と、本当に結婚するつもりなの?」

 ノユ:「ええ……そうしないと、村の人たちがみんな、困ることになるし。でも、カルは何も心配しなくていいのよ。ケビダブ様はお金持ちで、広いお屋敷もお持ちだから、カルも一緒に住んでくれていいって言ってるし……」

 カル:「僕は――僕は絶対そんなの嫌だ!!そんなことになったらあんな奴、絶対に殺してやる!!」

 ノユ:「……カル!!」


 みたいなノリの話(爆☆)

 んー、なんでこーゆー妄想が生まれるかというと、D・Sのヨーコさんに対する愛情って、結局母親が与える刷り込みと同じものだと思うからなんですよね(^^;)

 そんで、カルにはこれと真逆の刷り込み(トラウマ)があって、それを解消するにはヨーコがルーシェくんに与えたのと同じような愛情が必要だと思うっていうことなんですww

 なんにしても、小説のほうに話を戻すと、アエリアは割合あっさり死にます。特に何かカルとの間に感動的な場面があるというわけでもなく……そしてカルは彼女が死んだあとで、自分がアエリアの中に「愛」を求めていたということに気づくんですよね。

 この場面も読んでて、「なんとなくわかるなあ☆」なんて思ったり。。。

 いえ、カルって母親から殺されるというトラウマを持ってるから、そのショックで「愛される」とか誰かを「愛する」とか、そういうことが全然わからなくなってしまった、ようするに「愛」が何かってよくわかってない気がするので。というか、17巻の「愛という言葉は大嫌いだ」にはじまるあの長い告白って、自分的にそういうことだと思ってます(^^;) 

「愛」ということについては、悪魔のベルゼバブも長広舌を振るってたと思うんですけど、あれこそほんとに、「愛」がわかってないから変に理屈っぽく長々と何か語ってるってことの典型だと思う(笑)

「愛」が何かよくわからないから、それを自分から求めることもなく、逆に相手からそれを求められても微動だにしない……カルの行動原理ってそういうことなのかな~って、今回この小説を読んでいて初めて思ったような次第です

 まあ、この小説でわたしが一番気になったというか面白かったのは、カルとアエリアの関係性だったので、アエリアが死んだあとのことについては、実は何も書くことないです(^^;)

 とりあえず岸間さんには、カルについての新たな萌えをありがとう!!みたいにお礼を言いたい(笑)

 それではまた~!!





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