天使の図書館ブログ

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Keep tryin’-3-

2011-10-11 | 日記
(※使用させていただいている写真は、素敵素材サイト「空彩」さまのものです♪^^)

 前回のウェイトレス編(?)に続き、今回は警備員&清掃員&看護助手編といったところです(笑)

 人と会話している時に時々、「いざとなったら警備員とか清掃員とか、働こうと思えば出来る仕事はなんでもあるよね!」みたいに聞いたりすることがあります。

 つまり、今の仕事を辞めたりすることがあって、次の仕事がうまく見つからなかったとしても――最悪、警備員とか清掃員とか、とにかくなんでもして働けばいいじゃん!みたいなニュアンスで(^^;)

 いやまあ、実際にこのふたつの仕事を自分の体動かしてやったことのある人なら、たぶんわかると思うんですけど……世の中、そんなに甘いものではないというか(苦笑)

 警備と清掃、この仕事を短期間バイトしてわたしにわかったことは、つまりはそういうことでした。

 警備員はどっかの工事現場で棒振ったりとか、歩行者案内したりしてればいいんだろーなとか、軽い感じで思っていたし、もともと掃除は嫌いじゃないので、一生懸命汗水流して働くっていうのは、自分の性格に合ってていいかもしれない……なんて思ってました。

 でも、警備員は最初の2~3か月くらいはまあ、いいかもしれません

 一口に警備員って言っても、病院とかデパートの受付兼警備員とかいう場合もあるので――わたしが言ってるのは屋外勤務の警備業一般について、ということなんだと思ってください。

 工事がはじまってから終わるまで、ただぼーっと突っ立ってて終わり……っていう場合とか、ただ通りかかる人に「足元、お気をつけくださーい!」とか声かけして終わりっていう現場も結構あるとは思います。

 でもだんだん少しずつ慣れてくると、「ちょっと癖のある監督のいる工事現場へ行かされる」(しかも数ヶ月固定・笑)とか、「キツイ現場へ回される」っていうことが、出てきたりするんですよね(^^;)

 もちろん勤務表みたいの作ってる方はそのあたりのこともわかってますから、「この間キツイとこ行ってもらったから、次は楽なとこ行ってもらおう☆」とか、ある程度バランスみたいのは考えてくれてます。

 まあ、簡単に言ってしまえばそんなこんなで長続きする人がなかなかおらず、いつもアルバイト情報誌では「警備員募集!」の広告がたくさん出ているっていう現状があるのかもしれません

 ウェイトレスさん同様、自分的には若い頃に一度は経験しておいて良かった職業かな、という気もしたり(^^;)

 そして掃除のお仕事、なんですけど……まあ、(女性の場合)いわゆるどこでも見かける「掃除のおばちゃん☆」ですよね(笑)

 でも、場所にもよるとは思うんですけど――たとえば、パートで3時間とか4時間働く場合、タイトにみっちり清掃業務が詰まってるっていうのが、結構普通だと思います。

 わたしが行った先は、毎回4時間汗まみれになって働いて、しかも時給が最低賃金の670円くらいしかもらえないといった感じでした。

 もちろん、清掃場所によっては、もっといい賃金くれるところもあるとはいえ――みっちり働いて最低賃金しかもらえないといった掃除の仕事っていうのは、実際多いと思うんですよね。

 それと、警備業&掃除の仕事っていうのは、いわゆる「社会の最下層付近の職業」と人から見なされたりもするらしいです(つまり、その労働力に見合った社会的地位みたいなものはないに等しい、みたいな^^;)。

 でもわたし個人が思うには、「労働の質」っていう意味では、どの職業にも差を感じたっていうことは、一度もありませんでした。

 他に事務員とか販売員とかも普通(?)にやったりしたんですけど、どっちが上とか下といったようなことは、わたし自身は一度も感じたことはない、というか。

 たとえば、病院の看護助手の仕事がそのいい例かな、なんて思ったり(^^;)

 人に職業を告げる時に「バイトで警備員してる」とか、「掃除の仕事してる」なんていうと――相手から「ふう~ん。あっそ☆」っていうような視線を感じることって、多少あるんじゃないかなと思うんですよね。

 でも「某施設で介護の仕事してます」とか言うと、相手の目線が明らかに変わる(笑)

 わたし自身はそういう差異を人から感じるたびに「やれやれ☆」といったように思うんですけど……結局世の中というか、人間っていうのはそんなものだということなんですよね(^^;)

 さて、この看護助手の仕事では、色々面白いエピソードというか、そういうお話があったりするんですけど、ここではそのうちのひとつだけ取り上げたいと思います。

 Sさんという、50代半ばくらいの女性が、意識不明状態でICU(集中治療室)から一般病棟へ移って来られることになりました。

 まあ、ICUから出てきて一般病棟へ来たっていうことは、大分回復されてるはずなんですけど……でも全然意識不明な状態で、わたし自身は(この人、ICUから出てきて本当に良かったんだろうか)と思ったりしていて。

 でも、横に寝てるのも大体、意識不明の寝たきり老人だったりっていう場所なので、とにかくすることっていうのは大体誰に対しても同じ、というか。

 とにかく声かけしてから体を拭くとか顔を洗うとか、体位交換をするっていうことなんですよね。

 そして(他の人同様、この人もこのままかなあ☆)と思われたこのSさん、ある日体を拭いたりしてる時にわたしの手を突然ぎゅっと掴んでこう言われました。

「わたし、あなたのために絶対に良くなるから、見ていてね」

 最初、意識が朦朧としていて、娘さんか誰かと間違っているのかな~と思いました。

 確かに時々、目はパッチリ開いていて、こちらのほうをじっと見ている……といったことはあったんですけど、それもなんかこう視点が合ってるっていうような感じではなかったんですよ

 でも、この日を境にSさんはみるみる元気になられていき、意識がはっきりした時にもう一度、この時のことをわたしに話してくれました。

「わたし、この人が自分に一番親切にしてくれる人だとわかっていたから、それで絶対顔を覚えておこうと思って、じっと見ていた」ということでした。

 ああ、そうか。あの視点の合ってないような自分に対するガン見☆はそういうことだったんだ……と、ようやくその時に納得して、なんか可笑しいやら、嬉しいやら(笑)

 わたしは心の中では実際、(この人もう駄目かもな~☆)なんて思ってたんですけど、その後Sさんは体の一部に麻痺が残る以外は大分回復されて、別の病棟のほうへ移っていかれました。

 まあ、<労働の質>としては、わたしの中で警備員も清掃員も看護助手も等しく同じなんですけど――それでもオマケ(?)として時々「感謝の気持ちがついてくる☆」っていうのが、介護の仕事のいいところかな、と思ったり。

 もちろん、警備員やってる時も全然知らない向かいの家のおばちゃんが、「あなたいい人そうだからキャンディあげる」と言ってくれたり、同じく全然知らない人が「寒そうだから」と言って熱いコーヒーをくれたこともありました(^^;) 

 なんにしても、そういう人の優しい気持ちが感じられるかどうかで……どんな仕事をしていても、世界はまるで違って見えるんじゃないかなって、時々思ったりするんですよね。。。

 ではでは、他にも色々書けそうな気がするこの職業シリーズ(?)は、次回は「働かない、ということ」をテーマにしてみようかと思ってるので、よろしくですm(_ _)m

 それではまた~!!






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