天使の図書館ブログ

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花子とアン-第31話-

2014-05-05 | 花子とアン
【シャロットの女】ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス


 何故ここでテニスンの詩集が出てくるのか、「赤毛のアン」を抜きにしたとすると、少しわかりにくいような気がします

 わたし自身も松本侑子先生の「赤毛のアンに隠されたシェイクスピア」を読んで、初めてシェイクスピアやテニスンの引用がアン・シリーズにはとても多い……と知った口なのですが(笑)、先週の大文学会を見ていて、ここはアンのお話と照らし合わせた場合、「ランスロットとエレイン」のほうがいいんじゃないかな~と思ったアンファンの方は多いと思います(^^;)

 でもやっぱり、舞台装置的に川から船が流れてくるって難しいですし、「ランスロットとエレイン」のお話というのはロミジュリほど(日本人的には)ポピュラーじゃないということもあって、ここはわかりやすくロミジュリということになったのかなと、なんとなく思ったりしてました。

 冒頭にテニスンの詩集が出てきた時には、「ここもアンの伏線かにゃ~」くらいに思ってたのですが(=「赤毛のアン」を訳するための基礎教養を花ちゃんはこうして身につけた!的な)、その後蓮子嬢のお見合い話が出てきて、ここはエレイン=蓮子嬢といったように重ね合わせたほうがいいのかなと思ったり(^^;)

 と同時に、こののち蓮子嬢がある男性と激しい(不倫の)恋に落ちることを思うと……蓮子嬢はエレインであると同時にギネヴィア王妃でもあるのだろうなと思ったりしました。

 ――なんていうことはとりあえずさておき、今回ドラマを見た感想をさっくりと(笑)

 黒バーン校長先生のお薦めにより、出版社でアルバイトすることになった花子

 ところがへんしう長の梶原が、例のロミジュリ劇を見ていたことから「あのすっ転んだ小間使いさん」ということで、ろくに名前すら覚えてもらえず、職場のみんなから「小間使いさん」と呼ばれるハメに(なんというパワハラww☆)

 電話なんて出たこともない花子は、受話器をどう持ち上げていいかすらわからず、戸惑います。ここのシーンの花ちゃん、めっちゃ可愛いですよね♪(^^)

「赤毛のアン」シリーズのほうでも、電話が出てくるのは作中の途中からだったと思います。村岡花子さんが生きた時代が1893~1963年で、モンゴメリのそれが1874~1942年であることを思うと、大体同時代を生きたように思えるふたり

 そしてモンゴメリ自身にも新聞社で働いた経験がある……ということを思うと、なんだとかとても興味深い感じがします(出版社も新聞社も、雰囲気として大体似たところがあるんじゃないかなっていういう意味で^^;)

 それからここで、花子にとっての運命の出会いが

 三度のメシより英英辞典が好き!!な花子が、背を伸ばしてうんしょうんしょ☆やってるところに、変態仮面じゃなくて、将来の伴侶となる村岡英治氏が

 瞳をキラキラさせて辞書を引く花子に、どうやら印象深い何かを感じたらしい村岡氏

 これはもしかして、この時点で「イエス、フォーリンラブ!!」な展開だったりするのでしょうか(古いよ

 そしてそして、「家の名は大事だぞ、えっへん☆」なお兄さまより、お見合い話を薦められる蓮子嬢……「お断りします」って、そりゃ当然ですよね

 花子と一緒にお部屋でおしゃべりしつつ、「燃えるような心が欲しい」と語る蓮子嬢。

「なんでも打ち明けられる友達がいるって幸せね」……花ちゃん蓮さまと呼びあうふたりの友情が、本当にかけがえなく素敵に思えて、見ているこちらもとても嬉しくなりました♪(^^)

 さて、場面は変わって何やらDAIGO☆ちゃんと他の女学生が、川向こうの橋のほうを何やら訝しげに眺めやっています。

「どうしたの?」と花子が声をかけたその先には――「てっ!?へへへ、へんしう長!?」が。その隣にいるのは誰あろう、富山先生で、「逢引よ」といったように噂するDAIGO☆ちゃんたち。

 はてさて、ロミジュリの劇で富山先生の演じるジュリエットを見初めたというのは、もしや梶原へんしう長なのでしょうか!?(いや、他に考えらんねーだろって話・笑)

 ではでは、次回がまたもとても楽しみです♪(^^)

 それではまた~!!





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2 コメント

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Unknown (べの)
2014-05-08 23:22:39
 はじめまして。エースをねらえの記事と小説で知りました。花子とアンが始まるまえだっので、その記事だけ読んで、しばらくのぞいてなかったのです。が、この感想を見てコメントしてしまいました。
 電話が出てきたのは、「アンの夢の家」ではないですか? 結婚式を前にして、アンとダイアナが電話の事を話してました。回線が1本なので、全家庭にかかってしまうのが難点で、受話器を上げたら誰でも盗み聞きできてしまうものでした。ダイアナが、アンにかけた時にパイ家の時計のなる音が聞こえて、ジョシーが盗み聞きしてたに違いないという会話があったと思います。
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Unknown (ルシア)
2014-05-09 06:37:46
 べのさん、初めまして♪(^^)

 あ、たぶんそうですね(笑)その部分を読んでいて、電話が初めて開通した頃というのはそうだったんだ……と思ったような記憶があります

 そしてこの、なんともジョシーらしいエピソード(笑)

 自分的に「アンの夢の家」は、シリーズ中でも大好きな本でした。その前作の「アンの愛情」がシリーズ中、もしかしたら一番人気があるかも、なんですけど、ジム船長のお話や登場人物のレスリーなどがとても好きでした

「花子とアン」、毎日楽しみに見てるんですけど、これからアンが訳されるまでにどんなドラマがあるのか、固唾を呑んで見守っていきたいと思います♪(^^)

 べのさん、コメントありがとうございました 

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