ロイドベンチャーシステム雑記<ロイドの日記>

弊社「株式会社ロイドベンチャーシステム」は、千葉県(主に南房総地域)でパソコンの何でも屋をしています。

「ウィルス定義ファイル/パターンファイル」とは?

2007-12-21 18:21:38 | ウィルスその他

お客様から質問を頂く事があります。
「ウィルス定義ファイルってなに?」
もしくは、
「ウィルス対策ソフトのパターンファイルって?」

このような御質問には、私はこうお答えしております。

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ウィルスは毎日のように新たに作られます。

人間に例えれば、
・ウィルス対策ソフト = お医者さん
・ウィルス定義ファイル=ウィルスを治せるワクチン
です。

新種ウィルスが発見されるとセキュリティ対策ソフトのメーカーは急い検体(ウィルスが感染したプログラム)を入手し解析をすすめます。

対処方法が判明すると、それを「ウィルス定義ファイル=ワクチン」として、インターネットを通じ配布可能にするのです。

ウィルス対策ソフトは決められたスケジュールに従い、インターネットを通じて問い合わせを行います。
・私の知らない病気用のワクチン(ウィルス定義ファイル)
 何か作られていますか?
・ああ、ありますか!
 なら免疫つけたいので下さい。(ダウンロードによるアップデート)

これが日々のウィルス対策ソフトの更新になるわけです。

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しかし、
いくらワクチンが最新であっても、肝心のお医者さんが新しい病気の治療方法を知らなくては対処できませんよね。

お医者さんは研究会や論文で勉強します。
ウィルス対策ソフトは、「プログラム(エンジン)」を更新することで、それを実現します。


中古パソコンのリスク

2007-12-20 19:04:15 | こちら営業担当

中古パソコン購入には色々なリスクがあります。

分解して部品を取るために買い求めるような、パソコンに堪能な方ならば、私の意見は不要でしょう。
しかし初心者の方、自力でOSインストールができない方では、安物買いの銭失いになることがあります。

 

1.付属品は全て揃っていますか?
マニュアルや再セットアップ用CD-ROM等の付属品が揃っていないと困りますよ。 特に非常時のリカバリーができないと結局は使い物にならない機械になります。

 

2.寿命は大丈夫?
パソコンは3年以上経てば経年劣化が表れても仕方のない機械。 買った直後は動いたとしても、すぐに寿命を迎えるかもしれません。

日本の商法ではパソコン等OA機器の減価償却期間は4年。ということは、目安4年で寿命になっても文句は言えません。
ですので中古という時点で、長期間使えるという希望は捨てるべきです。

世界的なメーカー(DELL、Acer、Apple 等)の多くは、パソコンの修理部品の確保を最短3年で終了。
 (参考:Acerの場合 http://www2.acer.co.jp/support/warranty/index.html
日本有名家電メーカー(NEC,富士通 等)でさえ、目安5年か6年ですから。

もしも以前の利用者が3年半使っていたら? 中古で安く買えても半年足らずで使えなくなったらどうしますか?

 

3.性能は十分?
いくら安くとも、目的のことを行うだけの性能がなければ仕方ありませんよ。

 

4.出所はしっかりしてますか?
オークションなどでは盗品が扱われていることがあります。 また、インストールされているソフト類がライセンス違反品という可能性があります。

実際にこんなことがありました。
ある日、パソコン持込のお客様が。 WindowsXPが起動しないので修理して欲しいとのこと。
見るとかなり古い富士通ノート。Win98後期の頃の機体です。
試しにスイッチをいれてみる。 XPの起動が始まる。
ログイン画面で  「ライセンス認証をしてください」 となった。
ネットに接続し認証処理をさせてみると、
 「不正利用の可能性があります」
といった文面が。
あら?と思い聞いてみると中古でした。

  ・地方新聞の隅に
   「中古パソコン安く売ります」
  という記載を見つけ購入したもの。
 ・連絡先は携帯電話。
 ・30,000円ぐらいで購入。
 ・マニュアルやリカバリCDなどは無し。
 ・不正コピーと思しきWindowsXPのCD-Rが付属。

 

【その際のお客様との会話の要約】
 「動かない原因はOSが不正品であるからですね」
 「どうすればいい?」
 「XPを25,000円ぐらいかけて買う必要があります」
 「えっ?そんなにかけないと動かないの?」
 「使えるように設定する為には作業も必要です」
 「俺できないよ」
 「作業は有料になりますが弊社でできます。でも、」
 「でもなに?」
 「メモリが256MBしかないので、大したコトできません」
 「WordとExcelは?」
 「ものすごく動きが遅い事を覚悟できるなら。でも、」
 「・・・?」
 「Word/Excelを買うのに28,000円ぐらい必要でしょう」
 「ならインターネットは?」
 「ウィルス対策しないと危険です。でもメモリが足りません」
 「じゃあ、何に使えるのコレ?」
 「・・・・インテリアでしょうか?」

このお客様は結局そのパソコンの使用を諦めました。

廃棄を希望されましたが、 リサイクル法により廃棄も有料ということを伝えると、更に落胆されておりました。
一部省略しておりますが実話です。

 


古めのパソコンのパワーアップ

2007-12-18 18:51:43 | こちら営業担当

ちょっと古いパソコン。
新しいパソコンに買い替えせずとも、多少はパワーアップで対応できる場合があります。

1.まずは「増設」。
 (1)メモリが足りないので処理が遅い
   →メモリ増設

 (2)HDDの空きが少ない
   →HDDを増設しユーザデータを移動する。

 (3)標準で搭載されていない機能が欲しい 例:TVチューナ
   →増設(内蔵/外付け)

 これらは、比較的簡単です。

2.ちょっと悩む「交換」。
 (1)メモリを増やしたいのだが増設の余地がない。
   →既存のメモリを抜き大容量メモリに変更

 (2)HDDの空きが少ない。
   →標準搭載HDDを大容量のものと交換

 (3)HDDアクセスが遅い。
   →標準搭載HDDを高速のものと交換

  大抵の交換用HDDは大容量&高速なので、
  (2)(3)は両立できます。

 (4)画面を綺麗に表示させたい。
   →グラフィックボードの交換、ディスプレイ交換

 交換は、まず技術的な可否をクリアせねばなりません。
 その上で、
 「今ある部品を捨ててまで、それをやりたいのか?」
 を検討せねばなりません。
 ※メーカー保証がなくなる場合もあります。

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古くなった有名メーカー製パソコンには、以下の2セットが結構有効です。
 ・メモリを増設or交換し、可能な最大容量にする。
 ・HDDを大容量高速のものに乗せかえる。

「えっ、これが私のパソコンなの?」というぐらい体感速度が変わることがありますね。

さすがに新世代のOSを搭載できる程の能力UPにはならないでしょう。
それでも、とりあえず当社のような専門業者に相談してみる価値はありますよ。


XPパソコンの需要がありますね

2007-12-17 19:36:21 | こちら営業担当

すっかり一般市場のOSといえばWindows Vistaになりました。
ですが、まだまだWindows XPの需要はあります。

1.ハードが対応していない。
特殊なハードでは、まだまだVistaに対応していないものが多くあります。
大は工業用機械(旋盤制御)などから、小ではEPSONインクジェット複合機など。
Vista対応はしないと明言されているものまであります。

2.既存のソフトを使いたい。
ハードは寿命になったので買い換えたいが、旧ハードで使っていたソフトや周辺機器を使いまわしたい場合があります。
例えば、Microsoft Access2002を使っていて、今後も使わねばならない場合ですね。
※VistaではOffice2002以前が使用できません。

3.ソフトが対応していない。
一部のソフト(特に業務用)などでは、Vista対応未定もしくは不能なものがあります。

4.使い勝手(慣れ)と信頼性。
まだまだVistaは、こなれたOSとは言えません。
オンライン業務など安定性と信頼性が必要な場合には、新しいVistaよりも、実績あるOSが優先されます。
例えば官庁や銀行などで使われるPCが、この最たる例ですね。

5.安く手に入れたい
Vistaは安定動作の為に要求されるスペックが高くなりがちです。
 例)メモリは2.0GB以上欲しい。グラフィックボードも良いものを....
XPはVistaに比べれば、スペックを1段下げても快適に動作。
その分ハードを安く抑える事ができます。

またOS価格もEditionにもよりますが、Vista > XPです。


メインメモリ不足はありませんか?

2007-12-14 11:56:46 | 技術部屋より

パソコンは色々な処理をするためにメインメモリを使います。
このメモリが足りないと、スムーズな処理ができないのです。

料理を行う場合に例えてみましょう。
・CPU(計算、機器制御などの処理を行う) = 調理人
・メモリ(CPUが処理を行う為の作業場所) = 台所
・HDD(各種データや処理結果を保存) = 冷蔵庫

調理人の腕がよくても、安アパートにあるような狭い台所では、沢山の料理を一度に作る事はできません。
どうしてもという場合には、料理を小分けで保存するために冷蔵庫を何度も使うしかありません。
この冷蔵庫を頻繁に利用する行動は調理の中断となるわけです。

お客様から、
 「パソコンの動きが遅いんだけど」
頻繁に相談を受ける事があります。
聞いてみると、
 「買ってきた直後はよかった。
  だけど一太郎とウイルスバスター入れたら...」
などといったことがあります。

店頭販売のパソコンの多くは、動作ギリギリのメインメモリしか標準搭載されていない場合が多いのです。
ですのでパソコンに負荷のかかるソフト導入をすると、余裕がなくなってしまうわけです。

この場合は、
「メインメモリの不足」が原因ですから、
「メモリ増設」で解決できますね。

あくまでも私の経験での目安ですが、メインメモリ量は、この値を超えたほうがいいでしょう。
 WindowsXP : 512MB~
 WindowsVista : 1.5GB~

なお、動画編集などの大量の負荷がかかる処理では、更に前述の倍以上がお勧めとなります。