ロイドベンチャーシステム雑記<ロイドの日記>

弊社「株式会社ロイドベンチャーシステム」は、千葉県(主に南房総地域)でパソコンの何でも屋をしています。

Windows7になっても、全角ユーザ名で0x80004005は解決されていませんでした。

2010-11-25 18:24:38 | 技術部屋より
 
WindowsVistaでWindowsUpdateを行う際など、稀に発生するエラーに、[エラー番号:0x80004005]があります。
これは、ログインしているユーザ名に全角文字を使っていると発生する場合がある現象です。
 

【参考】マイクロソフトサポートオンライン
 WindowsVistaでMicrosoftUpdateをインストールすると"Microsoft Update をコンピュータにインストールできませんでした"というエラーが表示される。
 http://support.microsoft.com/kb/933528/

  
  

この度、お客様から下記依頼を頂きました。
 ・Windows7に、EPSON製の旧プリンタ[PM-2000C]を接続
 

[PM-2000C]のデバイスドライバはWindowsUpdateから取得させます。
この際に[エラー番号:0x80004005]が発生したのです。
 0x8000_r
 「プリンター ドライバーをインストールしませんでした。
  操作を完了できませんでした(エラー 0x80004005)」

 

 
お客様が定義しログインしているユーザ名は全角3文字。 
 
Vista時代のエラーが今更?
 
まさかとは思いつつ、一応半角英数8文字以内で管理者権限のユーザアカウントを作成しログイン。
この状態で、WindowsUpdate経由での[PM-2000C]ドライバ取得&登録は成功しました。
 
もう、ログインユーザ名全角の問題であることは確実でしょう。
 
Microsoftはこの問題を修正するつもりがないのでしょうか?
逆に、ログインユーザ名は半角英数のみと制限してもいいとは思いますけどね。
 
 
 
--- 追記 ---

よろしければ、下記記事もご参照ください。
Windows系OSのログインユーザ名はなるべく半角英数字で (2011.09.20)





スリープ(サスペンド)/休止状態でのトラブル例: ネットワークが不調

2010-11-22 11:06:19 | 技術部屋より
 

パソコンの終了方法である、「スリープ(サスペンド)」「休止状態」は、"今の状態"をそのまま保ったままPCを終了できる技術です。
 

シャットダウン&再起動に比べ、短時間でPCを利用開始にできることが長所となります。
しかし、この"今の状態"への復帰により、ネットワークトラブルがおきることがあります。
  
 
よく相談を受ける事例としては下記3点です。
 ・LANの共有プリンタ、共有フォルダが使えない
 ・インターネットが使えない(ホームページがみれない)
 ・無線LANに接続できない
 
 

これは、あえて例えるなら「うらしま太郎」になっているのです。

  
 

うらしま太郎(パソコン)は帰ってきました。(スリープ・休止状態から復帰)
そこは懐かしの海辺の村(LAN)です。
ですが、何かが違います。
村(LAN)の様子が記憶と違うのです。
村の人たち(LAN上機器:ルータ、サーバ、他パソコン等)も太郎のことを知りません。
 
 
それもそのはず。
うらしま太郎は若いままでしたが、世間(LAN上機器)では数年経過していたのです。


 
  
 
詳細技術などは他のホームページでも検索していただくとしまして、「スリープ(サスペンド)」「休止状態」からの復帰は、他LAN機器との認識の差の原因となることがあるのです。
 例:ブロードバンドルータのDHCPサーバとの認識

 
 
 
そもそも「スリープ(サスペンド)」「休止状態」に対応していないPC内蔵LAN機能、増設LANボード、無線LANアダプタなども数多く存在します。
【参考】
 BUFFALO製品サポートQ&A番号:BUF3205
 OSが持っている電源管理(サスペンド・レジューム・休止状態・スリープ)機能に対応していますか?
 
 
  
 
とりあえず、スリープ(サスペンド)/休止状態からの復帰後、ネットワークが使えない場合はシャットダウン後、起動してみることをお勧めします。
 

また、ご利用のパソコンのマニュアル、LANボード類を増設しているならその説明書も確認したほうがよいでしょうね。
時折「本商品はサスペンドには対応しておりません」などと注意書きがあるものがありますよ。

 



スリープ(サスペンド)/休止状態でのトラブル例: ウィルス感染

2010-11-19 12:19:50 | 技術部屋より
 

パソコンの終了方法である、「スリープ(サスペンド)」「休止状態」は、"今の状態"をそのまま保ったままPCを終了できる技術です。
 

シャットダウン&再起動に比べ、短時間でPCを利用開始にできることが長所となります。
しかし、この"今の状態"への復帰には困った面もあるのです。
 
 
その例をご紹介します。

 
  
 
パソコンの終了をスリープ(サスペンド)/休止状態で行われている方で、セキュリティソフト導入済みであるにも関わらずウイルスに感染した事例が過去にありました。
 

1.状況
 ・WindowsXP
 ・ウイルスバスター2009
 ・普段「スリープ」での終了

 
 
 
2.経緯
 

 ある日、子供がゲームの為にウイルスバスターを常駐解除。
 子供は普段親に教わった通り、スリープでPCを終了。
  → ウイルスバスター停止状態のまま。
 
 
 その後もPCの起動:復帰、終了:スリープで運用を数日間継続。
  → ウイルスバスター停止状態のまま。
 
  
 この結果、あっさりウィルスの感染を許すこととなりました。
 
 
 
 
---

 
 
根本的には、ウイルスバスターを停止させたことが問題なわけですが、それはそれとして。
 
 
もし普段の運用がシャットダウンであれば、次のOS起動時にはウイルスバスターも起動したわけですので問題は少なかったはずです。
 
 
このように、スリープ(サスペンド)/休止状態は困った面もあわせて復帰してしまうということに注意せねばなりません。

 



シャットダウン/スリープ(サスペンド)/休止状態

2010-11-19 11:55:39 | 技術部屋より
 

現代のパソコンの終了方法は主に3方法です。
 ・シャットダウン
 ・スリープ(サスペンド)
 ・休止状態
 

この差について時折ご質問を頂きますので、ここではあえて簡略化して記載します。

 
  
 
1.シャットダウン
 シャットダウンはパソコンを正式な手順で終了し、完全に停止状態にします。
  ・稼働中プログラム類の終了
  ・使ったファイルを閉じる。場合によっては消去。
  ・最終的には通電も終了。
 

 この後の再起動時には、
  ・今の時点で接続されている機器の認識
  ・OSの起動
  ・初期自動起動プログラムの実行
 といった手順が行われます。
  
 
 家を建てている大工さんに例えます。
 

 シャットダウン
 → その日使った道具や材木を片づけ、整理整頓し、帰宅。
 

 再起動
 → 翌日、現場に到着。
   人員と本日の作業を確認、道具や材料を準備、仕事開始。
 
 
 
  
 
2.スリープ(サスペンド)
 パソコンの"今の状態"を覚えさせたまま休憩します。
 メモリなど最低限の部分のみを稼働状態とし、休憩状態となります。
 

 復帰は、休憩から通常稼働状態に戻るだけですので、素早く以前の"今の状態"に戻ります。
  例:Wordで文書作成中であれば、その状態に
 
 
 起動・再起動時のような手順は省略されますので、その分早くパソコンが利用できるようになるわけです。
  
 
 家を建てている大工さんに例えます。
 

 スリープ(サスペンド)
 → その日使った道具や材木はそのままの場所に放置。
   大工は帰宅せず、その場でゴロ寝。
 
 
 復帰
 → 目覚めた大工は、寝る前にやっていた仕事をそのまま継続。
 
  
 【スリープの注意点】
  電力消費量が最低限とはいえ、稼働しているのです。
  よって、通電が切れることがあれば、復帰不能となります。
  またファイル/データ破損などが発生することもあります。
 
 
 
  
 
3.休止状態
 スリープ(サスペンド)と同様に"今の状態"を覚えて一時停止できます。
 違うとのは、パソコンの"今の状態"をHDDに記録することです。
 

 復帰時には、HDDに記録してあった"今の状態"に戻します。
 
 
 スリープ(サスペンド)よりも時間はかかりますが、その間は通電がなくても大丈夫です。
 
  
 
---

 
 

Windows Vista以降、Microsoftは起動&終了時間の短縮から「スリープ」での運用を推奨しております。
 参考:Windows7またはWindowsVistaのシャットダウン、スリープ、休止状態ってどう違うの? 
 
 
しかし、弊社の経験では「スリープ(サスペンド)/休止状態」を全面的には推奨できません。
 
 
それは「スリープ(サスペンド)/休止状態」は、良い意味でも悪い意味でも"今の状態"で復帰してしまうからです。
 
 
起動終了に多少時間がかかるとしても、シャットダウンでの運用が一番安心と思われます。
 
 



イー・モバイル(emobile)を使っているとWindows DVD メーカーにて「DVD書き込み用ドライブがありません」

2010-11-11 18:43:44 | 技術部屋より
 

お客様にて、Windows DVDメーカーを利用する際に、「DVD書き込み用のドライブがありません」とエラーになる障害がありました。

 
 

1.機器等
 パソコン
  NEC製一般向けノートPC
  LaVie S LS150/BS6W [PC-LS150BS6W]
  搭載メモリ:標準2GB
  OS:Windows 7 HomePremium
 
 
 増設機器等
  イー・モバイル製USB接続型通信アダプタ[D31HW]
  製品情報 http://emobile.jp/products/hw/d31hw/
 
 
 内蔵DVD-Rディスク装置:SONY製
 
 
 
 
2.状況
 デジカメで撮影した写真を用いて、Windows Liveムービー
 メーカーでスライドショー動画を作成。
 

 Windows DVD メーカーを起動、前述動画ファイルを"追加"し
 [次へ]ボタンで進み、[書き込み]を行おうとすると、
 「DVD書き込み用のドライブがありません」
 となる。

 
  
 
3.Windows DVD メーカーを単体で起動しなおした状況
 Dvdmake_r 
 右上部、DVD書き込み用ドライブが認識されていない。
 標準内蔵のDVDマルチドライブ(E:)が表示されるはずなのに。
 
 
 
4.試したこと
 再起動でもダメ。
 DVD-Rディスクを交換してもダメ。
 

 一度シャットダウン
 イー・モバイルUSB接続型通信アダプタ[D31HW]を取り外し再起動。
 Windows DVD メーカーを起動すると、DVDマルチドライブ(E:)を
 認識成功。
 

 以後の処理問題なし。
 
 
 
 
5.今回の問題
 詳細までは不明ですが、どうやらEMOBILEが原因のようですね。
 

 今回はUSB接続の[D31HW]でしたが、ネットを検索したらExpressCard
 接続の[D03HW]でも同様の事例になった方がいるようです。
 

 通信関連と光学ドライブ制御関連って本来は関係ないのですが...
 

 もしかしたらイー・モバイル製通信アダプタがプラグアンドプレイで
 認識される際、仮想光学ドライブを構築しデバイスドライバを読み
 取らせているのかも。
 その結果、アプリによっては実装光学ドライブの情報認識が困難に
 なっているのかもしれませんね。
 
 
 
 
 もしも同様の問題が発生した方、まずはイー・モバイルの装置を
 取り外した状態でPCを起動し、試してみてください。 
 
 
 これで解決するようなら、DVDビデオ作成時のみイー・モバイルの
 装置を取り外して運用してみましょう。
 
 
 ・
 ・
 
 
 ひょっとしたらWindows DVD メーカー以外のDVDライティング
 ソフトでも同様の問題が起きているかもしれませんね。
 
 

 


 

【関連記事】
 ・2013.09.19 Windowsパソコンで搭載の光学ドライブが認識されなくなった時に試しては? Microsoft Fix it
 ・2010.11.11 イー・モバイル(emobile)を使っているとWindows DVD メーカーにて「DVD書き込み用ドライブがありません