パソコンの終了方法である、「スリープ(サスペンド)」「休止状態」は、"今の状態"をそのまま保ったままPCを終了できる技術です。
シャットダウン&再起動に比べ、短時間でPCを利用開始にできることが長所となります。
しかし、この"今の状態"への復帰には困った面もあるのです。
その例をご紹介します。
パソコンの終了をスリープ(サスペンド)/休止状態で行われている方で、セキュリティソフト導入済みであるにも関わらずウイルスに感染した事例が過去にありました。
1.状況
・WindowsXP
・ウイルスバスター2009
・普段「スリープ」での終了
2.経緯
ある日、子供がゲームの為にウイルスバスターを常駐解除。
子供は普段親に教わった通り、スリープでPCを終了。
→ ウイルスバスター停止状態のまま。
その後もPCの起動:復帰、終了:スリープで運用を数日間継続。
→ ウイルスバスター停止状態のまま。
この結果、あっさりウィルスの感染を許すこととなりました。
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根本的には、ウイルスバスターを停止させたことが問題なわけですが、それはそれとして。
もし普段の運用がシャットダウンであれば、次のOS起動時にはウイルスバスターも起動したわけですので問題は少なかったはずです。
このように、スリープ(サスペンド)/休止状態は困った面もあわせて復帰してしまうということに注意せねばなりません。