ロイドベンチャーシステム雑記<ロイドの日記>

弊社「株式会社ロイドベンチャーシステム」は、千葉県(主に南房総地域)でパソコンの何でも屋をしています。

原因不明のLAN障害の原因はLANボード[LGY-PCI-GT]だった

2010-07-06 15:59:05 | 技術部屋より
パソコントラブルで稀に遭遇する故障部位に、LANボードがあります。
 
利用者の不注意でピンやコネクタを破損といった目視できる物理故障はわかりやすいのですが、ちょっと厄介なのが静かにダメになる電子回路系の故障です。
 
デバイスマネージャで認識されなくなっているとか、エラーがでているならまだいいのですが、一見すると問題なさそうなのに通信が不調な場合が困りもの。
今回もこんな事例がありました。
 
 症状  :頻繁にLANが使用不能になる。
 OS  :Windows2003 Server
 暫定対処:しばらく放置するといつの間にか通信が復活している。
      PC再起動すると、その直後は使える。

 
 
現地に出向き確認したところ、確かに頻発していました。
 
同一LANには他にも多数のPCが存在しますが、この現象は一台のみ。
 
HUBのアクセスランプから判断する限りは問題なさそうです。
LANボードのアクセスランプも普通の点灯をしています。
 
LANケーブルを差し替えも効果なし。
HUB電源再投入も効果なし。
HUBの接続ポート変更も効果なし。
LAN内機器でのIPアドレス重複なども無し。
  
悩ましいことに、ある程度はLANの通信が成功していることです。
 
そのPCからルータその他機器に対しPingコマンドを打つと、成功したりしなかったり。
こういった中途半端な現象はなんとも面倒です。
  
思いつくことを一通り試しましたが、その日は原因個所特定には至りませんでした。
 
 
帰社し、過去の経験から怪しい部位を想定、頭の中で可能性ランキングをつけてみました。
 
そこで上位に来たのがLANボードの異常。
 
問題PCのLANボードは下記です。
 BUFFALO製 PCIバス接続型 ギガビット対応LANボード [LGY-PCI-GT]
  
このボードは安価であり、なおかつ今時でもWindows2003 Serverに対応しているという製品です。
 
修理部品に必要ということで急遽同型の[LGY-PCI-GT]を仕入れました。
Sn3l0127_r
予測交換ですので、下手をすると無駄な出費になるかもしれないですが、仕方ありません。
 
 
交換作業実施
 
こちらが、利用していた[LGY-PCI-GT]です。
B1o 
 
で、こちらが新品の[LGY-PCI-GT]
A1o
ちょっと基盤が変わっています。
 
背面には特に差はありません。
Sn3l0116_r_r
 
交換しPCを起動。
特にデバイスドライバの再登録などは必要とならず、ネットワークアダプタのプロパティ等も引き継がれておりました。
 
その後、1時間程度の動作確認(WindowsUpdate実施、大容量ファイルダウンロード 等)を行いましたが、その間は一切通信がきれることがありませんでした。
やはり、LANボードが悪かったようです。
 
 
弊社は過去[LGY-PCI-GT]の販売&増設を100例ほど行っております。
その中で5件ほど[LGY-PCI-GT]故障が発生しているのですが、内1件が今回のようにデバイスマネージャでの認識は問題ないのに通信に不都合がおきる故障でした。
 
それもあり[LGY-PCI-GT]を疑ったのですが大当たりだったようです。
 
 
[LGY-PCI-GT]は下記条件を満たしている貴重な商品です。
 ・PCIバス接続である。
 ・Windows2003 Server対応である。
 ・安価である! (定価 ¥2,050)
 
 
弊社実績上、ちょっと故障率が高そうな気がしますが、まあ値段を考えれば仕方ないかもしれませんね。
 
もっとも本格的に「Windows2003 Server」をご利用されているお客様に対しては、Intel等のサーバ用のLANボードをお勧めしますが。



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