無常

昨日、通夜だった。
なくなったのは、職場の別の部署の人。90年代、永福に住んでいた頃は同じ部署だったし、東京にきてからもよく職場のここそこで見かけていた。54歳、同い年。先週まで普通に仕事にきていて、日曜日もふつうに奥さんと買い物にでかけたりしていて、夜具合が悪くなり、救急車で運ばれ、翌朝なくなったそうだ。急性の心筋梗塞。あっけない。
斎場は習志野だった。職場から１５、６人一緒に電車で行った。
信じられなくて、同僚は皆ショックで。
まだ若いから。
息子さんははばからず泣いていたが、喪主の奥さんに代わって立派な挨拶をした。娘さんはまだ高校生だろうか、父親の死をまったく信じられない様子で意識が宙に浮いているようだった。
長患いや怪我ではないから、お顔はきれいで眠っているようだった。

自分は元気と皆思っているけど、明日がふつうにくるのはふつうではないんだな。
けんかしたりしててそのまま死んじゃうとかっていやだな。死ぬほうも残されるほうも、ね、
いつも精一杯のことしてないとだめだな。いつそのときがくるか、誰もわからないのだから。
いつか、そのうち、なんて、いつまでも先延ばしもだめだな。いつかはこないかもしれないから。

母にもっと顔を見せないとだめだな。特にできる孝行はないからとにかく顔を見せること、親は子供の顔が見たいんだ。年をとったらそれが数少ない楽しみだから。

8時半過ぎに帰宅して、すぐお風呂に入った。
いろいろ考えながら、自分を丸洗いした。今朝は起きるのはつらかった。