( 8½ )(38)VR奥儀皆伝 TP-VR Attract. 謎解き・テーマパークVR Web版

2021-10-08 | バーチャルリアリティ解説
Number38 / パーク VRアトラクションの実作 〈後編 ③-9〉
                          【( 8½ )総目次 】
 「桃山 / 江戸 / 日本人」そして「博士の勘違い」⑨ VR之極意:③
 
 《 本Blogの 今回の頁は引用できます。本頁は近く鋳型化されます。2021.10
.xx 鋳型化ここから 》
 
 ◇ 平中を翻弄する 侍従の君」(『平中物語』)+ 『薔薇十字団物語』

 《( 8½ )の俯瞰図》

   現在、私たちは「Ⅴ.『VR起雲閣』を研究している意味」にいます。
   今回は、VR作品の実製作を学習中の 学生・社会人学生として、
   
『BODY WARS』の建屋と機構を再利用した『VR TANIZAKI
(平中)』に挑戦します。

 Ⅰ.『バーチャルリアリティ学』(コロナ社)の 7.2.4. +(1)CYBERSPACE (2)VRの定義 ((11)も参照のこと)
 Ⅱ. 優れた作品開発のための VR開発のヒント:(3)~(11) (15)~(17)(27)(28)(29)
からリンクが有り〼。)
 Ⅲ. テーマパークとは何か? の謎を解きました:
(11)(16) (DL・TDL (18)(22)
   そして、
 Ⅳ.『BODY WARS』の機構と建屋を使った『VR 飛雲閣』の実作:(23)(26)
   さらに、
 Ⅴ.『VR 飛雲閣』を研究している意味(30)~(38) へと続いています。

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〇 
1968年に存命なら ノーベル文学賞 作家だった? 谷崎潤一郎(1965年没)

 ヨーロッパで、人類の古典の傑作としてリスペクトされ 2008年から再び注目されている『源氏物語』は、歌物語の系譜につながります。『伊勢物語』(37)以外にも、『平中 へいじゅう 物語』『大和物語』などの 多くの先行作品の影響で書かれました。

   『伊勢物語』
西暦 900年前後? / 『平中物語』950年頃? / 『大和物語』951年頃? 
   『源氏物語』
1008年頃?
   
【参考】ダンテの『神曲』は、14世紀冒頭の執筆。1472年の出版。

 今回は、前回の「伊勢」(37)に続いて「平中」の紹介を、と考えました。でも、IVRCの開発に挑戦中の学生さんたちから「今、ちょっと忙しいんです。後にして下さい」と言われると思いましたので、時事ネタを 少々 からめます。最長の「緊急事態宣言」が終わった直後の 2021年10月5日、「大気と海洋を結合した物質の循環モデルの提唱」を理由にノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏が選ばれました。ノーベル賞選考委員会の選考方法は秘密にされていますが、米国S大学での大脳生理学の共同研究に実績をお持ちの ある方から、こんなお話を伺いました。
 推測ですが、ノーベル賞の選考リストには、お一人毎に「氏名・国名・所属」「主要な業績」「論文の被引用数や 応用事例」などが記されていて、この用紙が「顕著な功績を残した」順に机に積みあげられています。そして、毎年 その順番が改訂されていて、その年の一番上になっている人が受賞する といった選考の仕組みのようです。副賞が現金なので、存命の方にしか贈賞されません。例えば、中村修二氏ですが、世界に先駆けて 高輝度青色LEDを1993年に開発・実用化されました。「イルミネーションの施設」が華開いたのはご存じの通りで、2014年に受賞されました。真鍋淑郎氏も、SDGsで 地球環境に対しての注目が集まったことなどから、2021年の受賞が決まりました。いずれも「とても顕著な功績」です。


 それで、谷崎潤一郎さんです。もしも 1968年に 紫式部さん がご存命でしたら、文句なく 彼女が受賞していました。その理由は(34)に書いた通りです。第1次大戦によって 旧体制の価値観が崩壊した後に、小説は何をテーマに書かれるべきかの回答の一つとして「Genji」「失われた時」「ジョイスのユリシーズ」などが文壇に登場し、西欧社会に衝撃を与えました。ところで『源氏物語』という小説は、歌物語の系譜につながります。そして、ベストセラーの「谷崎源氏」で高名な谷崎氏も、歌物語に着想した作品を多く書きました。西欧の大きな書店には必ず谷崎作品が並んでいます。

 ですから、「通い婚」などに高い関心を持つフランス人やイタリア人にしてみれば、自国に来た日本人で「谷崎を一冊も読み通したことがない」がいると聞いたら、その人は 経済的か知能的な何かの理由で 可哀そうに 教養を身につける機会が無かったのだ、と思ってしまうようです。ともあれ、
 もしも 1968年に谷崎潤一郎氏が ご存命でしたら、おそらく 彼が ノーベル文学賞 の受賞者でした。日本人候補の中では彼が最上位で、「紫式部の伝統にのっとって 世界文学に顕著な功績を示した」として彼が受賞した、と私は考えています。

 その、とばっちりで、可哀そう なのは「日本の大学の理系に合格するために、古文や現代国語を 捨てた 学生」です。彼らは、自分のVR作品が フランスやイタリアの国際学会で展示される時に渡欧しても、現地で Genjiや TANIZAKIが大人気だ、と知りません。VR作品の背景として「Genji」や「TANIZAKI」の世界が効果的に使えることにすら、気が付いていません。(ただ、この私も(30)を書いた頃に ようやく「VR 伊勢」「VR 源氏」の価値に気が付きましたが。)ですから、日本人が VR作品を展示していると聞いて、その会場には必ず「東洋文学専攻」の 知的な美人の女学生が来ていますが、話をすると必ず 振られます。あなたが、谷崎を 一作品も読み通していないからです。教養がない。可哀そうに、と あなたは そう レッテルを貼られて、振られるのです。

 ですから、『少将滋幹の母』『台所太平記』などは、忙しい時でも時間を作って読んでおくと損はありません。
   『少将滋幹 しげもと の母』単行本1950年 青空文庫 


 谷崎 潤一郎【著】/エディシオン・アルシーヴ【編】/小倉 遊亀【画】

 ※ 『台所太平記』は、谷崎が自分たち夫婦の日常を「宮中」に見立て、平安時代のお付きの女房たちが几帳の陰からそれを眺めていた視点で描きました。だから、谷崎版の「ジョイスのユリシーズ」です。歌物語のパロディになっている所が多く、とても可笑しいので笑えます。

 ここで、(予定では)『少将滋幹の母』を 細かく VR化してみようと考えていたのですが、下に「薔薇十字団物語」の第一回を入れた「尺」の関係で、次回以降にさせて下さい。 ただ、

 読めば分かりますが、例えば
少将滋幹の母の最終場面の「母親」は、滋幹が「母を見たい」と強く念じた ために見えた「幻影」だった、と私は考えています。(そう 思えませんでしたか?) VRです。(滋幹の日記も 谷崎の創作です。)それもあって、この作品を VR化したいと思いました。
 もしも『BODY WARS』のシステムを流用するのでしたら、背景を大スクリーンに映して、母の姿は、シースルーの眼鏡で「見えたり、見えなくなったり」する演出が良いと思います。シースルー眼鏡のこの使い方は、(37)で、自分が 業平 になって、彼女の姿が「見えたり、見えなくなったり」する場面にも使いました。それから、もしこの場面が「幻影」だったとしたら、谷崎氏が文中に引用した「平中」の 侍従の君の逸話にも違った解釈が できるだろうと思います。

 小説の中で 平中を翻弄する「侍従の君」ですが、平中は「彼女は自分(平中)を からかうために この世に生まれてきた」という「色眼鏡」(シースルー眼鏡)で彼女を観ていないでしょうか。私が言いたいことは、こうです。

 ここでは、一度に 500人くらいの観客が 何度も訪れる、テーマパーク・アトラクションの作り方を考察しています。この挿話では、「正対して認めなくてはいけないような 自分にとっては苦い現実」に対して「色眼鏡」を無意識にかけ、都合のいい理由を上書きして「見ているふりをしながら現実から目をそらす」あるいは「そこにはいない筈の母親を観てしまう」といった自分の 心の状態を「眼鏡を掛ける、外す」という動作で可視化して自分でも はっと気がつく (あるいはアバターに気付かせて誘導する)という技法について説明しようとしています。
 さて、『少将滋幹の母』に出てくる(色好み)平中の逸話(サイドストーリー)です。ここで、平中(へいじゅう)と呼ばれているのは、平安中期の実在の人物「平貞文」のことで、歌の名手。好色漢。しかし「侍従の君」に手を出したことで、逆に やりこめられる艶笑譚が有名なので、芥川龍之介も『好色』という作品で同じ題材を扱いました。「VR 平中」の舞台の背景は「VR 伊勢」や「VR 源氏」で使った寝殿造りの CGの部屋を、使いまわします。ふすまや几帳の色を変えて「侍従の君」の寝室にしています。さて、シースルー眼鏡を掛けると、
 「平中が 色眼鏡で観ている とっても いじわるな侍従の君」が現われました。

 しかし、眼鏡を取ると、、、

 この挿話が、
   (37)業平(二条后)(38)平中(侍従の君)→ 次回以降の「源氏」の逸話
へと 次回以降にうまく話がつながれば 嬉しいのですが。つながりましたら、おなぐさみです。



 〇 待望の「薔薇十字団物語」第1回

 発想の元にさせて頂いていると書くだけでも「畏れ多い」ですが、VR奥儀皆伝には、典拠とさせて頂いているご本が数冊あります。
 坂本賢三先生と フランセス・イエイツ女史のご本については、

   「化生論という(魔法みたいな)科学」の源流 Origin
が存在することの論拠として(6)以降に何度も引用しています。
 ( 8½ )の 坂本氏の講演記録、そして「ブルーノ」と「覚醒」です。

   ( 8½ ) : 坂本賢三氏講演「科学思想の源流をさぐる」 
 「ブルーノ」 : 『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』
 「覚醒」   : 『薔薇十字の覚醒 新装版』(5500円) 廉価版です。

 「魔法」
(フィードフォワード)は、元はゾロアスターの思想などに含まれて西欧に伝わりました。ルネサンス時代の好景気と(ヴィーナス神などへの)イタリア人の母系的価値の賞賛に後押しされて 大変に盛んになりました。

 中東のゾロアスター教 → 西へ、ディー博士などの「魔法」
 中東のゾロアスター教 → 東へ、道教などと習合 → 鉄腕アトム、サイボーグ009 など

 ルネサンス時代の「一般システム科学者」(魔法使い)は、こんな方々です。

 コペルニクス、ジョン・ディー、ブルーノ、ギルバート、パラケルスス、ファン・ヘルモント、ケプラーら。
 なお、新約聖書の東方の三博士(三賢人)は、ゾロアスター教の司祭・神官でした。(7)
 (有機体論、機械論の学者は(10)を参照)

 この「魔法」には、エリザベス1世や
(その広報担当の)シェークスピアが関心を持ちました。
 当時の「貿易による利益」
(や 海戦・海賊)の鮮やかなイメージは、魔法に支えられたノウハウで社会実装されましたが、「魔法が広告塔になったこと」で 国が富み、支配地域の民衆の心までが 一つにまとまる、という絶大な効果を残しました。

 このシステムは、開発者・運用者・操作者の心が一つになった時に、大きな効果を表わすのです。

 例えば、エリザベス1世の時代には、ジョン・ディー博士による航海士の指導が大きな成果を挙げました。ディー博士(システム開発者)の働きによって、女王(運用者)そして 航海士(操作者)が その心を一つにしたからです。 

  ディー博士の「数学への序説」(坂口勝彦氏訳)から「航海術」です。

 「与えられた二地点間を、航行可能な最短のルートと最適な方角及び最短の時間で、十分な船舶でもって航海するための技術を論証する。嵐などの自然のかく乱に際して、最初に決めた航路を最善の方法で変更するするための手段も。」

 そして、 ノーバート・ウィーナー博士が『サイバネティックス 第2版』1962年 の日本版前書きに書いた定義です。

 サイバネティックスは、与えられたコースに最も近い航路を進むようにするために、船が、風向や海の状態によって舵をうまくとることです。そして、サイバネティックスという言葉は、ギリシャ語の「舵を取る者」が語源でした。

 ※ 『プリント倶楽部』も、ディー博士「序説」の「光学」(16)が起源だ と言えると思います。

 さて、VR奥儀皆伝が、典拠とさせて頂いているもう一冊のご本は、『人間にとって科学とはなにか』(中公新書 132、1967年、湯川秀樹氏と梅棹忠夫氏の対談)です。私は折に触れて参照しています。



 この本に書かれた内容は、「数理モデルや AIを使った予測」(フィードバック的に)パンデミックなどの現実に対して適用され始めている 現在、非常に重要になりました。私の言葉による紹介で大変に恐縮ですが、マックス・プランクが 20世紀のはじめに「科学の 人間からの離脱」を警告したことを お二人は強調しておられます。そして、それ以降に起きた「情報」ブームについて「情報 = 固定した秩序」と見做す危険を指摘されました。
 私の言葉に置き変えれば、情報については化生論的な操作を推奨されたのです。(機械的に情報が秩序化されるためで、例えば、自宅で努力して 1年に50㎏のダイエットに成功した方の 公的データは書き換えられておらず、遠隔AIの無人診療は有害。同様の錯覚は、DB中に満載です。)

 このときの湯川氏との対談を、梅棹氏は深めて行かれたようです。1971年の『比較芸能論』(日本の古典芸能10)の対談で、梅棹氏と河竹登志夫氏は、日本の伝統芸能を「スーパーナチュラルな存在とつながった特殊 機能的な世界」と指摘されました。卓抜な直感です。面白いことに、西欧の化生論者たちは 同じ時代に、大宇宙と小宇宙(人間)がコレスポンド(28)して生まれる「化生論科学によるイノベーション」を話題にしており、それが社会実装されることを「魔法」と呼びました。梅棹氏らの指摘と同じです。

 私の言葉での要約になりますが「技術(工学)= 芸能」だ ということです。

 例えば、SDGsのために新しく開発された新商品(イノベーション)を「社会実装」するために一連の作業を行なっている技術開発者は、自分の脳の中で「スーパーナチュラルな存在とつながる」ことで試作品を生み出します。世の中に無かった存在が、新たに技術者の頭の中から「現実世界に取り出された」格好ですが、(作曲者や 小説家と同様に)技術開発者も「仕組みが天から降ってきた」という言い方を 良くします。 
 世阿弥が新作能の台本を書いていた時と 同じです。
 これに対して「科学者」は、主に世の中の存在から その本質を抽出して概念化し「脳の記憶領域に蓄えこむ」作業をしています。この科学者の真逆をしているのが「技術者」です。そして、技術者を助けるために、アイデアを脳から外に取り出すときのヒントを考えているのが「工学者」です。

 それで、工学も「芸能」の一種に分類できます。化生論的な科学(工学)です。

 ところで、GAFAMの研究には興味深いものが多いですが、GAFAMの研究者たちが「どんなテーマを、どうやって研究しているのだろう」と科学者が考えることは、結果を「脳の記憶領域に蓄えこむ」作業なので、イノベーションとは無関係 です。技術でなく、工学ですら ありません。イノベーションとは無縁の「分類科学」です。

 技術も工学も「芸能」の一種なので、実装する時には 上手 下手 が生じます。その結果の「見栄えの良さ、そして 悪さ」の(品質)ゆらぎは、予測のできない事故を招くことにもつながるので危険です。そこで 私は、博物館の展示品を丸ごと『VR 飛雲閣』のような VRシステムに内包させて、VRの展示品に自由に触れて体験できる(し、また 村の長 おさ に その場で 製造技術を指導して貰える)ような環境で学習できれば良いのに、と以前から考えていました。上手な技術者になるための人材教育を、ここでします。

京都「都をどり」の 祇園甲部歌舞練場と同じです。



 つまり、梅棹氏らの研究に着想を得て、ここに「工学(技術)= 芸能」という定式を思いつくことができたお陰で、バーチャルな環境を使っての 技術人材教育 = 新商品開発(イノベーション)の実地訓練 ができるような「学校?」「練場?」「技術研究同好会?」を人材教育VR博物館内につくる根拠ができた、と 私は思います。幸いまだ、こうした 人材育成インキュベーション・メソッドに、諸外国の VR研究者も「背骨になる 芸能の理論 を含めて」気付いて いないようです。人材教育VR博物館を予算化して学生たちに VRシミュレーション作成の教育ができるようにしてみよう、と もし決まれば、早いうちに「源氏」や「TANIZAKI」を立体化した「バーチャルな平安の生活空間」や「研修用の桃山時代」などの世界を一つ、例えば『VR 飛雲閣』のふすまの向こうに、手早くCGで JIS規格の 世界を作って、研究者の共同利用練場にして、世界中の日本人が自由に利用できるようになれば望ましいのでは?

 ※ 「VR 平中」の舞台の背景には「VR 伊勢」や「VR 源氏」で使った寝殿造りのCGの部屋を、使いまわしました。

 ですから、諸外国に気付かれる前に 「源氏」「TANIZAKI」「新・平家」などの教育練場を早く準備すると共に、政府が開発途上国の小学校に『あさきゆめみし』を配ろう。宝塚の「源氏」の海外公演を支援しましよう、と私が勧めているのは、そのためです。出遅れれば、西欧版教育練場の標準規格が ISOに できてしまい、「ダンテの『神曲』」や「バタイユの『L'ANUS SOLAIRE』 」が舞台背景に決まるかも知れず、日本人が不得意な法王の名前、例えば「法王ボニファティウス8世」などを 日本の工学部の VRの授業の中で、学生たちがアバターの名前として覚えさせられるのかも知れません。そうなる前に、手を打ちましょう というのが 私の提言です。 この話は、まだ続きます。

 このあとの「薔薇十字団物語」では、こうした提案を含めて書いて行きます。

   《 鋳型化ここまで 》
   フェロー武田 「
平中を翻弄する 侍従の君」(VR奥儀皆伝(8½)(38)
   Blog TP-VR Attract.のトリビア 2021.10.xx

※ (38)には 梅棹氏の業績を紹介することの勇み足で「技術者」と「ステレオタイプの科学者」を概説しました。しかし、化生論による創造のできる「科学者」と 機械論による後追いという間違いをしている「技術者」大勢いる、ということに注意して下さい。→(49)を参照。

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 ( 8½ )「暫定総目次
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