Number68 ⅚ 【注釈P】
【（ 8½ ）総目次 】
（68⅚）【注釈P】（今回）持続可能経済。弱い米国経済を、米ドル 0円化が潰すところでした。
【注釈O】夕顔 現代語訳比較 / 永久機関
【注釈N】 兼家 /「夕顔」原文 / Push・Pull
【注釈M】トランプ氏 が 帰って来られたら / 北朝鮮との国交 / 夕顔の「鳥辺野」
【注釈L】「e五節の舞」 VRデジタル復元 / （15-16世紀の）マニエリスム年表
《 本Blogは引用できます。本頁は鋳型化を予定しています。2024.7.xx 鋳型化ここから 》
「バイデン氏が 旧米ドルを ウクライナの敗戦で 0円化 したことによって混乱するアメリカを、トランプ新米ドルが 救済する。新生アメリカ金本位信用経済システムの誕生！」という危険なシナリオを、トランプ氏の選対チームが 大統領再選のためのシナリオ から外したようです。140円前後→0円→新ドル やっぱり0円になる可能性（岩井氏『貨幣論』）をスパコンは示唆しているはずで、そうなった場合、トランプ氏が確実に 落選する からです。また、日本政府が 米国の法廷で ゆうちょ銀行の債権保全を訴訟した場合、映画『相棒シリーズ X DAY』を証拠に 日本は勝訴する可能性があります。（07.21追記）
ということで、今回のテーマは、次の通りです。
〇 鏡王女の悲劇と『万葉集』詞書の書換え。/「バイデン米ドル 0円化計画」のゆくえ。（概要）
〇 東南アジア・中東・東欧の学生に「e源氏」を教示して、日本発イノベーションを加速します。
〇 日本の科学技術政策を、SDGsのイノベーション が加速します。 / 落穂拾い「ピランデルロ」
〇 東南アジア・中東・東欧の学生に「e源氏」を教示して、日本発イノベーションを加速します。
〇 日本の科学技術政策を、SDGsのイノベーション が加速します。 / 落穂拾い「ピランデルロ」
旧米ドル 0円化の無くなった可能性が高いので、書きたかった順に 並べ方を変えました。
□ 九州王朝軍 400艘の 白村江（663年）への出立に際して「額田王女」が 九州の港で有名な歌を詠み、全軍を鼓舞しました。「熟田津（にぎたつ）に 船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな」（『万葉集』8番。左注によれば 額田王女が愛媛の道後温泉で 舟遊びされたときの歌だそうです。）
新庄智恵子氏によれば『万葉集』に選られた「九州王朝」忘れじの名歌は 当初 7千首。ところが、2千5百首は 九州の出来事と直ぐに分かるので「削除」されました。 現在の万葉集は、大和の 7世紀以前からの歌です とも誤読ができる 約4千5百首です。
残った作品も「これは 白村江の戦闘に九州の軍港から出かけた時の名歌です」とは 書けないので、詞書、左注が書き換えられています。「後世に残す」ためには、そうするほか ありませんでした（古田武彦氏説）。有名な「貧窮問答歌」も、天智天皇が唐軍に捕囚中の九州の出来事で、九州王朝の貴族に 給料が入らず ひどい困窮に見舞われた 話でした。 山上憶良は 唐の進駐軍のリーダーにこの歌を持参して、談判をしたそうです。
饒田津を出た 400艘の水軍は、白村江で 唐軍の火矢に射られて 全滅しました。
戦闘では、左右からの火矢で舟が燃えて、水面が真っ赤になったそうです。
400艘は 全てが水没し、大和軍 600艘は 無傷で放免されました（中小路駿逸氏説）。
【（55½） ① ② ③、中小路氏論文「倭国B の600隻」】
白村江の敗退の結果、九州王朝の王族の娘たち「鏡王女」「額田王女」には とても恐ろしい出来事が襲いました。美人の評判高い二人の才女を 畿内大和朝廷の（詞書では）「天智天皇？」「天武天皇？」のお二人が「采女 うねめ」に、（つまり、王族の正式婚でない）愛人にしてしまったのです。 新庄智恵子著『謡曲のなかの九州王朝』の pp.76-96 を読んで、私は びっくりして しまいました。
ちなみに、天智天皇（薩夜麻 さちやま の大君）は 唐に拉致されて 8年間の捕囚中です。愛人を 畿内に迎える余裕は、ありません。天武天皇も、唐軍・大和軍のお尋ね者で 逃走中でした。つまり『万葉集』では「天智天皇」「天武天皇」のお歌です、と詞書を偽ることで「削除」を免れたのです。
その事実については、こうでした。 （新庄智恵子氏説を 以下に紹介します。）
白村江の敗戦で、九州王朝の王族の娘たち「鏡王女」「額田王女」には とても恐ろしい出来事が襲いました。「鏡王女」は、大君 薩夜麻の皇太子 志貴皇子の恋人です。皇太子は、大君 ご不在の 九州 傀儡政権で 大君の ご代行をされた方だったかも知れません。
白村江の敗戦で、九州王朝の王族の娘たち「鏡王女」「額田王女」には とても恐ろしい出来事が襲いました。「鏡王女」は、大君 薩夜麻の皇太子 志貴皇子の恋人です。皇太子は、大君 ご不在の 九州 傀儡政権で 大君の ご代行をされた方だったかも知れません。
ところが、あろうことか、その恋人の鏡王女は、
大和に 戦利品として さらわれて、当時の天皇の 采女、下級の女房にされたのです。
万葉集の 91、92番に、想いあう二人の九州での今生の別れが 詠われました。
万葉集の 91、92番に、想いあう二人の九州での今生の別れが 詠われました。
91番の詞書には天智天皇による贈歌と書かれているのですが、志貴皇子です。志貴皇子は鏡王女に「あなたの家のあたりをいつも見ていたい。私も大和に 住む家が欲しい」と歌いました。大和朝廷の天皇が、大和に家が欲しい、なんて詠みません。
そして、
92番です。鏡王女が 悲痛に想いを述べました。
□ 秋山の木（こ）の 下隠（したがく）り行く水の 我こそ益（ま）さめ 思ほすよりは
■ 秋の山の木の下を ひそかに流れる水のように 私のあなたへの思いは あなたが私を想ってくださる以上に強いのです（92番）
志貴皇子は 監視されて 九州から出て来られず、九州から護送された 鏡王女と額田王女を、大和朝廷の天皇（この時点では、無名の 九州分流の王族の首長）が 采女として後宮にお入れになりました。新庄氏は「戦利品でした」と記しています。ところが 、、、
ところが、鏡王女の妊娠が発覚しました。天智？天皇は 額田王女を弟の 天武？天皇から取り上げて 自分のものにしてしまい、鏡王女（お名前は やすみさん）を 白村江で功績のあった鎌足に下げ渡します。鎌足の大喜びした様子が『万葉集』に残っていました。
題詞 内大臣藤原卿 釆女 安見を娶 めと る時作る歌 一首 （95番）
□ 我れはもや 安見児得たり 皆人の得かてにすとふ 安見児得たり
■ どんなもんだ。私は、やすみちゃんを得たぞ。高嶺の花だと誰もが言う、やすみちゃんを得たぞ。
□ 我れはもや 安見児得たり 皆人の得かてにすとふ 安見児得たり
■ どんなもんだ。私は、やすみちゃんを得たぞ。高嶺の花だと誰もが言う、やすみちゃんを得たぞ。
この鏡王女が大和で お暮らしになった住居は、鎌足の山科の妾宅でした。
ここに「釈迦三尊」が 王女の持仏として運び込まれています。
生まれたお子様は、鎌足の息子として育てられ、仏門に入りました。
数奇な運命です。捕囚となった天智天皇が 普遍的国家を目指してさえいれば、
鏡王女は、志貴皇子の正妻として おだやかに過ごしておられた かも知れません。
『万葉集』の編者は、鏡王女の哀歌などを 後世に残したい と考えたのかも知れません。
ところで、現在は 奈良県斑鳩町にある「法隆寺」は、
元は 大宰府 の観世音寺で、九州で大変に敬われたお寺でした（米田良三氏説）。
※ 要約すれば、2500年昔の「釈迦の覚醒」による普遍的国家の誕生が インド、チベット、中国、朝鮮半島を経て 日本に到来し、上宮法皇に至りました。（上掲図：中村元著『聖徳太子』p.115） 天智天皇や自民党が その教えに気がつけば、誰かの不幸や 国費の蕩尽 は 避けられました。
〇 落穂拾っておきます
ジャン＝フランソワ・ミレー『落穂拾い』（1857年）Wiki
ジャン＝フランソワ・ミレー『落穂拾い』（1857年）Wiki
実は、イタリア人作家のピランデルロについては、やまほど語りたいことがあるのです。イタリア「未来派」を代表する 彼の戯曲（その後に 数多く誕生する「不条理演劇」のさきがけとなった、1921年の）『作者を探す六人の登場人物』などは VR絵コンテ作成の教科書にしたいほどの斬新な内容です。ある舞台劇の 劇場での 舞台のけいこ中に、作者を探す６人の登場人物が 闖入して 舞台の演出家に「自分たち家族の数奇な物語を上演して欲しい」と言い、舞台上で 即興劇を演じて 身の上話を始めます。母親が男をつくって出て行ったあとに 娘は生活のために売春宿に。しかし、戻ってきた母が そこで見たものは、まるで客のように 娘の部屋を訪れていた父親の姿でした。やがて 末の娘が家族の不注意から 事故で溺死します。こうした内容に 演出家は興味を引かれましたが、上演には脚本が必要だ と６人に告げました。ここまでで 観客には、「演劇の上演」には 上演される物語、作家の書いた戯曲、そして俳優が必要で、それらは 別々に存在していたことが告げられます。が、６人の登場人物は 脚本なしでの 即興劇としての 上演を演出家に求め、たまたまそこにいた主役級の俳優が そこまでの話を演技し始めるのですけれど、舞台上の俳優の「せりふ・演技」を通して観客に伝わるはずの「上演される物語」コンテンツ は、その物語を実際に経験した当事者の評価では「自分たちの身に起きた出来事とは違って見えた」ので、６人は、俳優の演技に文句をつけました。それでは 俳優の演技とは何なのか、脚本 戯曲 とは何か、という疑問が 観客には 投げかけられたのです。そもそも、この物語は 実在したのでしょうか？ 舞台上では 娘の弟が自殺して、弟は 幕が降りた後のカーテンコールに登場してきません。弟は、或いは、この作者を探す６人の登場人物は「肉体と欲望を持つ主体でありたかったのに、本質としては その客席の観客の欲求が観た Virtual Image」に他ならなかったのでしょうか、という問いかけが この劇の あらすじです。
さすがは、ノーべル賞作家の 問いかけです。
ピランデルロ氏は、また別の小説で、あなたの街に10万人の人がいれば、あなたは 10万人いる（”あなた ” に関して 他人の感じる印象は 10万種類が あなたの知らないところに 別々に存在する）と書いています。確かに、10万人が ある一台の VR装置を体感すると、異なった 10万種類の（体感の異なる）VR装置が 如是我聞、つまり 私の感じた そのコンテンツとして そこに 存在しています。要するに、ピランデルロ氏は「VR装置」が 維摩経の不二の法門で、西田哲学の絶対矛盾的自己同一です と、イタリア人なら誰にでも分かる 例えで（あえて言えば 映画シナリオ風に）述べたのです。
※ イタリアの未来派を【注釈L】に紹介しました。「1939年NY万国博」が 米国のモータりゼーションを生み、ディズニーランドのアトラクション・EPCOTを生み、SF小説を生み出しました。それらは皆、イタリア未来派の申し子です。ロシアの未来派、ドイツの表現主義、大正活映の映画、手塚治虫氏の漫画、映画『ブレードランナー』の美術 のどれもが 原点はイタリアの未来派で、その未来派を代表する戯曲が ピランデルロの この作品です。ヘルメス科学（The Magical Science）は ベルエポックで復権して、イタリア未来派に科学万能の火をともしました。
〇 東南アジア・中東・東欧の学生に「e源氏」を教示して、日本発イノベーションを加速します。 ※ 日本車の米国代理店 は撤退。ファン主導の 日本車輸入や プチ改造・修理の自主組織を JETROが支援します。
こうした販売方法 ↑ が、「オン・デマンド販売」（化生論）への 販売（体制）の転換です。
これは、本来 官僚が発案して、細川護熙 首相（1993-4年）の訪米時に発表されるべきでした。
適切な官僚のアシストがなく 万策尽きた 両首脳の表情を見て下さい。〔写真〕〈東洋経済ONLINE〉
※ 写真：「1994年2月11日に行われた日米首脳会談は決裂した。共同で記者会見をする 細川首相とクリントン大統領」
※ 「木材」などの一次産業 と同じように、日米の官僚が「総量規制」を相互にかけあって 国内産業を守る「資本主義」（【注釈O】）は、そもそも「自動車」や「AI」などの「購入者の感性」に訴えて消費が伸びる商材 については 不適切な行政指導 でした。感性工学的な商材に関しては、オン・デマンド、つまり、購入者の欲求 で前に進む市場【注釈N】で「業界」が 購入者に伴走して、ユーザに満足を与える「不二の法門」が 唯一の解決策 です。つまり、日米自動車摩擦から派生をした 日米の経済的混乱は、ほとんど全て 日米の官僚が あせって 一次産業と 全く同じ行政指導 を 感性的な産品 に行なったことからの 誤り で 生じました。
1957年までの米国では「ビッグスリー」が米国市場の 90%を占めていました。が、輸入日本車の急進撃が デトロイトを廃村にします。米国流の「モータリゼーション」が 世界的な話題になったのは イタリア未来派 の「科学礼賛」が大騒ぎをしたからでしたが、日本車の米市場への侵攻が始まると「日本製品 脅威論」が 米国の白人層に生まれました。巽孝之氏によれば、米 80年代の サイバーパンクSFの流行 には 日本製品への恐怖が背景にあったそうです。（私の言葉による説明ですが、自国品の購入 が〔使いづらくても〕愛国的行為である とする 清教徒的な価値観からは、日本車や 日本製の〔便利な〕家電品 = 魔法 を購入すれば 罪の意識〔サド侯爵の小説のような 背徳的な快楽〕が生まれるからです。）
従って、米国 議員の視点からは、米国が 世界をリードしていた 1955年までの 華々しい「自動車」市場 で「性能・燃費・排ガス規制クリア」の優位に立った〔魔法のように使いやすい〕日本車の 市場独占を野放しにしたことは、米国の有権者に対して「米連邦議会の政治家の 無力さ」を印象づけました。そのため、ｗ.ブッシュ大統領が 小泉首相から預託された「ゆうちょ預金」の預かり証である米国債 百数十兆円の債権に 返済のあてがなくなった（踏み倒す必要が生じた）ことでは、米国の議員には「日米自動車貿易摩擦」の不均衡を是正する機会だ、と受け取られたようでした。（もちろん、日本人には「米国人弁護士の協力を得て 米国から取り返すべき国際案件」です。）ともあれ、オバマ大統領が 野田首相に電話を掛けて「オバマケアの失敗から ゆうちょの米国債に返すあてが なくなった。堪忍してね」と言ったとき 米ドルの 0円化は（2012年に）実行される寸前でした。しかし、計画は 野田氏の側近から外に漏れた と噂され、映画の架空のシナリオでした、として『相棒シリーズ X DAY』が 公開されました。ちなみに オバマ氏の計画は 80円→0円→新ドル 80円 に誘導して混乱を収める筈だったそうです。が、トランプ大統領の 2023年以降の演説では（何度も）140円前後→バイデンドル 0円→金本位のトランプ新米ドル 80円（ドル円価については推定）が 言及されていました。更に、2023年9月末には「5カ月以内に米ドルに動きがある」とトランプ氏の口から予告されたのですが、「24年7月に 0円化が起きる」という非公式の噂が 24年2月に流れて、そのまま 7月になりました。おそらく、本Blogの最後で分析するように ” 米国スパコン のシミュレーション ” が ” 140円→0円→トランプ新米ドル 0円 ” を トランプ氏に警告したので 米国の 担当官僚が躊躇したのだ と思います。岩井克人著『貨幣論』から考えると 新ドル発行でなく 他国と協調しての 140円→80円の「普通の ドル切り下げ」以外に 選択肢がないからです。（【注釈C】を参照して下さい。もし 0円が強行されても、ゆうちょ銀行の 米ドル債を 銀行が「見なし債権」に棚上げして ドル円レートの「80円」からの急な変動を 通貨当局がくい止めれば 経済は安定します。）ともあれ、トランプ氏の選対スタッフは、0円化の無謀な計画を中止したのだ と思われます。
※ バイデン米ドル 0円化の際の「日本の大学の経営危機」については、今回は 省略します。
※ 米ドルの 0円化を事前に知った日本の官僚は、2018年以前と違い、黙っていたら 混乱が その人のせいにされます。
□ いずれにせよ、日本車の対米販売に関しては、日本の通産省・経産省 も 日米自動車貿易摩擦問題を半世紀間 放置し続けてきた責任が問われます。米国の「政治家・議員の心象」を全く忖度せずに やり過ごしてきた結果が、ウクライナでの（米軍・NATO軍の）敗退を契機に 米ドル（債）を 0円にしようとする計画を再燃させたらしいからです。両首脳の つくづく困った表情 を 改めて ご覧下さい。国家のレベルで、それ以降の問題が ただただ先送りされてきたのですから、ここは 科学者の出番です。/ 繰り返しての要約ですが、年間で 数千人からピーク時に万人単位の死傷者を生んできた「自動車」という（斬新な）機械と「人類」の関わりに関して、まるで 山から材木を切り出して 使い方の良く分からないユーザに おだてて購入させる かのような、しかも、事故が起きたら ただただ 運転手のせいにする販売方法を 日米の官僚が「フェアな販売ではない」とジャッジせずに 放置し続けてきたことが、問題の主因でした。/ それで、ここからが 問題解決編です。今後の日本車の海外販売戦略では、米国市場で生じた この失敗の反省をふまえれば良いと思います。
例えば、” ベトナム向けの EV日本車製造 ” については、① ベトナムで運転する人が どんな課題の解決のために EV車を購入するのか を 事前に調査する ② ベトナムの行政府が 自国の人が日本車を購入することについて どう思っているのか を調査する ③ 日中戦争時の日本軍の進軍行動・現地での住民との接触に問題がなかったか について 改めての社会学調査をして公表する、ことが必要だと考えます。（このことは 米国自動車市場でも 当然 しておくべき調査 でした。）ところで、この ①②③の調査をベトナムでする際の 本Blogの提言ですが、その結果を「感性工学の数値」で表示・公開されるようにしておけば 国際的な比較検証が可能になります。
具体的には、最初に 現地の学生に「e源氏」のつくりかた を学習して貰い、それから そのコンテンツを「バーチャルなEV車の 運転の体感」などに差し替えて 計測・数値化します。ベトナムを走る EV車の仕様の場合には、「e源氏」「感性工学」を学んだ学生が論文を書き、それに基づいて ベトナム人の工業デザイナーが（日本車企業のデザイン部門の支援を受けながら）デザインすれば、ベトナムの街を走りやすい車 が生まれます。
※ よく考えると、現地を走る車は その土地の学生が調査・設計するのが一番です。米国向け仕様の日本車についても、本来は 米国の大学に寄付講座を作って「日本車の設計手法」を伝授し、その 米国人学生の論文 を日本車企業が個別指導して 日米共同開発の新車のデザインにする ことで 問題は生じませんでした。そもそも を考えると、米国に車を売る際に ② 米国政府の反応 ③ 日米戦争を米国人がどう見ているかの分析、という「当然」リサーチをしておくべき調査を はしょって ひたすら 米国市場に車を（一次産品のように）売りまくったわけで、「貿易摩擦」は 当然の如くに 起きました。
↓
〇 （一例）東南アジアの学生が 自国向けEV車をデザインするための 授業、シラバス
「（A）マルチメディアの一番 わかり易い歴史 / （B）全米情報基盤（インターネットの普及と ITの商業的活用）/（C） VRの 3つの構成要素 / （D）テーマパークの未来」。これに今回 本Blogで解説している内容を加筆して、「（E）アジアと日本の 海のシルクロードを通した生態史観的な発展」「（F）国宝VRデジタル復元」 ・・・ ここまでの オンライン授業を 日本から行なうことによって、東南アジアの学生には自力で「e源氏」の開発実習のできる準備が整った ことになります。。。
そして、その あとは、IVRCの参加学生と同じように「自分で見つけたテーマ」を VR作品として 構築・体感してみれば良いだけです。現地社会で その製品が製造・使用されたときの「実感」を（自国民として）つかみ取ることができます。
※ ここで 最初に 外国人の学生に「感性工学による論文」として VR作品の仕様を調査・設計して貰う理由は、国際的な感性（文化）の比較を行なえるからです。『カワイイ文化とテクノロジーの隠れた関係』（横幹〈知の統合〉シリーズ編集委員会 編）の 特に 大倉典子氏論文「かわいいの系統的研究」は、「かわいい」研究対象を「感性工学的な 計数工学モデル」に落としこむ方法 が 教科書的に 網羅されています。 （書籍の 版元在庫残は 400部だそうですが、今後の増刷は しないそうです。） 大倉氏論文「感性価値としての かわいい」と併せて読めば、本書が「日本感性工学会」出版賞 を受賞した理由も納得できます。
※ なお、大倉氏は本書執筆後 インドの大学で授業を行ない「感性」の国際比較を開始されました。
※ また、上記の（A）（B）（C）（D）は、手前味噌ですが、群馬大学（社会情報学部）で行なった学際領域授業「Interactive Park attractions の作りかた」（720分）と同じ内容です。学生諸君に好評で この授業は 2年続け、その翌年には 東京電機大学でも 同じ講義をしました。なお、マルチメディアに公認された定義は まだありません。（F）は 本Blogに「e飛雲閣」「e源氏」などを いくつか紹介しました。（E）については、河出書房新社版「世界の歴史」で 刊行されなかった 梅棹忠夫氏の 幻の最終巻「人類の未来」のために 梅棹氏の残された「こざね」から推測される未来を 東南アジアと日本の国際交流にあてはめて VR復元を試みるつもりです。次号以降に。
※ EV車などの 現地向けの仕様で「VRデジタル復元」の手法を用いる理由は、社会実装したときに「使用者にとって 心地よい製品」のプロトタイプ が開発できるためです。学生の参加できる オープン・イノベーションで、例えば、ベトナム社会のユーザにとっての（仕様上の）合意をさぐります。その延長で、学生の書いた論文について 自動車企業のデザイン部門が指導して 意匠登録などをクリアします。「日本・ベトナム共同開発車」です。学生の感性工学論文は公開して、ベトナムの社会に実装された際の感触をCGの段階で検証できるようにします。文字通りの、
日本発の SDGsの趣旨にそった イノベーション に なるはずです。
※ イノベーションの定義、その他は、とりあえず こちら を。
※ 実は、（56）（57）を校正し、九州王朝の上宮法皇 実在論を 頑張って論証してきた理由が、ここに記した ベトナム人学生主導の EV車設計などが 普遍的国家の実践である と【注釈O】で 理解できたからでした。なお、ベトナム仕様のEV車 を例に挙げた理由は もう一つあって、ベトナムの旧 宗主国が フランスだったからです。世紀末マニエリスムや【注釈L】の「マニエリスム年表」を 学生たちに紹介し、ベトナム社会に受け容れられることを 確認するためでした。ところで、「日本・ベトナム共同開発車」のエンブレムは「青いパパイア」で どうでしょう。
（また、ここでは ベトナム EV車を例に挙げましたが、スペイン、トルコなどの「キリスト教＋イスラーム教」の融合地域の室内装飾にジャポニズムのマニエラを加味した意匠、東欧の馬具に和風を加えた 新しいバッグ・鞄のデザイン、インド周辺の 植民地化以前の布地・テキスタイル の３D復元＋e源氏などの横展開が 少し考えただけでも 可能です。）
□ 「バイデン米ドル 0円化計画」のゆくえ。（概要）
VR奥儀皆伝では、2004年以来の米国の「景気の低迷」に 通貨交換レートを合わせるための「米ドルの切り下げ」では、1985年のプラザ合意と同じように「現在の140円前後」（2024.07.18は 156.42 円）→「80円前後」を提言しています。
ちなみに、 07.18の「NHKニュース７」では
「トランプ次期大統領候補が 円高ドル安が望ましい と語る演説」
が流れました。（中途半端なドル安でなく、BIG MAC の価格均衡程度が 最終目標です。）
トランプ氏は 2023年以来 「ウクライナ戦争の敗戦を バイデン氏が導いた。バイデン氏の一族が 戦場での闇臓器売買などに関与して 利権にしてきた疑いがある」ことを 度々 演説で強調しました。そのバイデン氏 批判から 与党の提案する米連邦の予算が たびたび 成立せず、不手際から 米ドルが 0円になるので 混乱を収めるために トランプ氏は FRBの解散を軍隊に命じ（こんなことも あろうか、と用意された）トランプ新米ドルが アメリカを救うだろう、と演説して来ました。英国のテレビには スポークスマンが登場して、” トランプ氏は 戦争兵器で儲けてきた「米連邦」を解体させ、アメリカは 新生の 共和国になる。エリザベス女王もこのことを トランプ氏が訪英された際に了承された。” と語り、このことが根拠で 旧米ドルと 旧米ドル債が いったん 0円になり、アメリカ国民に限っては同額のドル札と交換されるだろう、と関係者も聞かされていました。しかし、歴史上、ドル円が トランプ選対チームが期待するような値動きをした ためしはなく、現行 140円前後→旧米ドル0円→やっぱり新米ドル 0円、を本Blogでは予測していました。ゆうちょ銀行の保有する米国債が 0円の価値になったら、日本政府は直ちに 米国での訴訟の準備に入り、米国通貨を安定させる 国際協調を一切、財務当局が 行なわなくなることも 米国経済の崩壊を予測させました。
ところで、” 米ドルが 0円の無価値になった ” と大混乱する米国社会を救うための トランプ新米ドル という ” 金本位の（ネット）デジタル通貨 ” は、既に テキサス州などで 準備ができている そうです。さて、ソビエト連邦が崩壊したときに、次は 米国のドルの崩壊だ、と、30年も前から警告してこられたのが『貨幣論』を書かれた岩井克人氏でした。米ドルの崩壊は 西側の貿易決済機能の崩壊につながる、と 岩井氏は 貨幣の定義を強調して 憂いました。こうした経済学者の 当然の心配に対して、トランプ氏が、大丈夫。ブロックチェーンと金本位制で信頼性は抜群だ と保証しているわけです。更に、岩井氏の「次は米ドルの崩壊」論に関して、別の角度から 仮に起きても心配は いらない と論じられたのが 安冨歩氏の刮目すべき論文 「模擬貨幣」（『現代思想』22‐6、1994年）でした。
安冨氏の調査された 中国貨幣の歴史から見ても、心配は いらない。一つの通貨が信用を失っても、別の通貨が すぐに流通するから、 と、安冨氏は 岩井氏の『貨幣論』を完全に理解した上で、社会シミュレーションまで行なって論拠を示されました。さて、それでは、
ブロックチェーンと金本位制、それに 安冨論文があるので、トランプ新米ドルは「安全」なのでしょうか。というのが、私の疑問です。先ず、安冨論文ですが、中国で 切り替わって流通したのは、誰でもが 知っている別の通貨でした。安冨氏の論文は、トランプ氏の 誰も知らない 新米ドルに あてはまりません。金本位制ですが、金価格は 10年前には 現在の4分の1以下で安く購入できました。ブロックチェーンは、確かに バチカン銀行から借りてきた「金」などにも リンクしていますが、金価格自体が 新米ドルの切り替えが完了して通貨不安が解消されれば 値下がりします。。。新参のトランプ新米ドルについては、例えば、ドイツ中央銀行や ゆうちょ銀行の「預金残高」などの 西側主要国家の通貨の信用とリンクさせておかなければ、ひどい混乱になります。。。ということで、
0円化は 行なえない。強行すると 米ドルが恐慌になる というのが、本Blogの予測です。
考えてみると、ロシアの通貨も ブロックチェーンと金本位制で BRICS経済を安定させようと 奮闘中です。新米ドルが 同じ やり方で ドル円を 80円に安定させることに失敗した場合には、ロシア通貨も混乱に巻き込まれますから、トランプ氏は プーチン氏から ものすごく恨まれるところでした。
《 鋳型化ここまで 》
Fellow 武田 （ VR奥儀皆伝（8½）（68 ⅚）【注釈P】）
Blog TP-VR Attract.のトリビア 2024.07.xx
Fellow 武田 （ VR奥儀皆伝（8½）（68 ⅚）【注釈P】）
Blog TP-VR Attract.のトリビア 2024.07.xx
【おまけ】中原めいこ - 君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。 - 1984.04.07 80年代CMの名曲の一つです。
【（ 8½ ）総目次 】