「科学思想の源流をさぐる」第六回(坂本賢三講演記録 pp.72-77)
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※ (故)坂本賢三氏(1931年-1991年)の膨大な文献資料(数千冊)は「坂本賢三蔵書目録」に整理されて、現在、桃山学院大学附属図書館に寄贈され配架されています。例えば、F・ベーコンを研究するのだったらベーコンが書いたラテン語などの書物を原文で読むべきだ というのが坂本先生の持論で、ネットが未発達の時代でしたので、海外の大学などで綿密に校訂された最良のテキストを多数、蔵書されていました。先生の研究室の書棚では、パスカルや F・ベーコン、ヘーゲルなどの原文テキスト刊本や、ドイツのヘーゲル学会の立派な印刷物なども目にしました。英独仏 ラテン語 アラビア語は、科学史の研究には必須なので 原文で文献を読めるまでに相当 勉強しておられました。(『創世記』冒頭のラテン語訳を坂本先生が解説して下さり、文科系の先生や学生数人が読めないラテン語のコピーを頂いて拝聴するという、ぜいたくな坂本研究室のゼミもありました。もう少し真剣に参加しておけば良かったです。)また、三枝博音訳『デ・レ・メタリカ』の豪華本や 三枝博音著作集をはじめ 日本古来の科学技術史の諸文献、それから、ご専門の物理学史の関連なども豊富にありました。1991年までに出版された書籍で、化生論・ヘルメス科学関連の この分野に欠かせない研究書は、桃山学院大学(坂本先生が図書館長をされていた大学です)まで出かけて探索するのも一つの方法かも知れません。
VR奥儀皆伝( 8½ ) 『謎解き・テーマパークVR』(8)「化生論という希望」はこちら。→ こちら
VR奥儀皆伝( 8½ )(9)「暫定総目次」は こちらです。→ こちら