万葉集ブログ・1 まんえふしふ 巻一~巻八

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1392 作者未詳

2009-10-24 | 巻七 比喩歌
寄浦沙

紫之 名高浦之 愛子地 袖耳觸而 不寐香将成

紫の 名高(なたか)の浦の 真砂土(まなごつち) 袖のみ触れて 寝ずかなりなむ


浦の砂に寄せる

「“紫の”名高の浦の、砂浜よ。袖ばかり触れて、抱き合うこともない」

●紫:ムラサキ(紫草)

●和歌山県海南市