藤原宮御宇天皇代 高天原廣野姫天皇
大津皇子薨之後大来皇女従伊勢齊宮上京之時御作歌二首
神風乃 伊勢能國尓母 有益乎 奈何可来計武 君毛不有尓
神風の 伊勢の国にも あらましを 何しか来けむ 君もあらなくに
大津皇子が亡くなった後。同母姉・大伯皇女(おおくのひめみこ)が伊勢の斎宮より上京したときに作る歌二首
「“神風の”伊勢の国にいればよかった。何をしに上京したのかしら。同母弟(おとうと)はもう、この世にいないのに」
大津皇子薨之後大来皇女従伊勢齊宮上京之時御作歌二首
神風乃 伊勢能國尓母 有益乎 奈何可来計武 君毛不有尓
神風の 伊勢の国にも あらましを 何しか来けむ 君もあらなくに
大津皇子が亡くなった後。同母姉・大伯皇女(おおくのひめみこ)が伊勢の斎宮より上京したときに作る歌二首
「“神風の”伊勢の国にいればよかった。何をしに上京したのかしら。同母弟(おとうと)はもう、この世にいないのに」