白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

純粋な矛盾

2007-05-29 | こころについて、思うこと
翼を休める鳳凰の姿した笙が息を吹き込まれて 絢爛たる音の翼を天球に拡げようとする瞬刻を 次元空間から摘出したとすれば、 それは湧き出でる数多の薔薇のようであるに違いない。 「けふはぼくのたましいは疾み  烏さへ正視ができない  あいつはちやうどいまごろから  つめたい青銅の病室で  透明薔薇の火に燃やされる  ほんとうに、けれども妹よ  けふはぼくもあんまりひどいから  やなぎの花もとらな . . . 本文を読む