白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

どうしようもない

2006-09-24 | こころについて、思うこと
Ivan Lins、Keith Jarrett、Ravel、を聴き 張り裂けるようにして すがるようにして 弾き始めた音の そのあまりの醜さ 技巧を置き去りにする音の流砂が 頭蓋の奥底の漏斗の中心へと沈み込むとき 感傷との紙一重の差で 紙で手を切るようにして 痛みを残す 取り残されるものの音 見送るものの音 孤独のなか だれひとり 聞き手のない音 狂い 獰猛に鍵盤を掻き毟り . . . 本文を読む