白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

煉獄のなかで

2006-08-26 | 純粋創作
鋼鉄の橋が捻じれ曲がり 焔立つ祈りから崩れ落ちるのを守るために 狂おしく僕の骨が燃える 地底湖から血液が渦を巻いて飛龍のごとく上昇し この脊髄を洗い 叫び 口から噴出し ちりちりと 燐粉が 漆黒の闇に明滅する ああ、たったいま死を超える速度で破壊される僕を見てくれ 巨樹の樹皮のような疱瘡に覆われて 化身を引き伸ばしながら その内側へと巻き込まれる 僕の顔 仮面  この裂け目から覗い . . . 本文を読む